第1話 警視112号
私の名前は、南 達仁。かつては警視庁きっての名刑事だった。
今年秋の人事異動で私は警視庁第一自動車警ら隊へ異動となりました、南は自動車警ら隊の第一中隊・第一小隊の小隊長である。私が乗るパトカーは200系トヨタ・クラウンのパトカーである。日本で初めてパトカーが登場したのは昭和25年である、ちなみにサイレン音は同じ年の12月からである、当時のパトカーはトラックを改造したもので使用された、そして昭和29年の警察法の改正で白と黒の二色になった、昭和44年にはパトカーの台数が増えて、パトカーのサイレンが変わった。
この年、パトカーと救急車のサイレン音「ウーウーウー」が住民の苦情が相次ぎ、不安が広がっていた。
「パトカーも救急車の同じサイレンなんて、紛らわしいよ。」
「本当、何とかしてほしいわ。」
と、住民は苦情が殺到していたのだ。
昭和44年には、パトカーのサイレン音を「ウーウーウー」から「ファオンファオン」又は「ホワンホワン」のサイレン音に変わった。
80年代からはトヨタ・70マークⅡと三菱・ギャランΣと日産・スカイラインのパトカーが登場した。さらに、97年からはパトカーの赤色灯がブーメランタイプになった。
この日、南は自動車警ら隊配属になってからは1人の女性隊員と組むことになった。
彼女の名前は、山田春香。
山田は今年4月に配属されたが、今回は男と女とコンビを組むのは珍しい事である。
南と山田は、200系クラウンのパトカーに乗って警らへ向かった。
山田は無線で本部に開局することを言った。
「警視112から警視庁。」
「警視庁です、どうぞ。」
「ただ今から、警ら開局どうぞ。」
「警視庁、了解。」
そして、南と山田が乗ったクラウンパトカーの警らが壮絶なカーチェイスが起きることは予想もしなかった。