9ヶ月
「おい、マイン!9ヶ月だよ!」
「なんだよ、サッパリわからないよ?」
「何って・・・生後9ヶ月だって!」
「あっそう。ボクはごはん食べるの!あっ、ボーちゃんが食べちゃった!」
「今日は重大なお知らせがあるんだ。」
「な、なんだよ?ひょっとしてメタボぎみだからごはん抜きとか・・・」
「ああ。それもいいかも・・・いやいや、このタッパ手狭だろ?お引っ越しだ!」
「え、えええ~」
「ついでに身体測定な。」
まずは身体測定の結果だ。
ボーちゃん 67mm 40g
ロゼちゃん 65mm 34.6g
マイン 65mm 37g
産まれた時から甲長は倍に、体重は5倍になった。
もうベビーとは言えないな。
鉢の開口部と甲羅が当たって鉢ごと動くのが当たり前になってきてた。
引っかかって事故が起きたら悲しいからね。
小さいタッパ二つにしていたのは一度沸騰した水を使ってイシガメのベビーがよく罹る皮膚の疾患を予防していたのだ。
ウチの現実的なところで用意出来る沸騰水は毎日4リットル。
ほぼ毎日水替えを行い観察の結果、肌艶は良く水カビ病も発症した事はない。
4Lの沸騰水の足らずを水道水で補っても問題ないだろう。
「という事でお引っ越しした感想は?」
「え、いや、その・・・落ち着かない・・・」
「まあ、しばらくは馴染めないか。」
「前のタッパはどうするのさ?」
「あれか・・あれは次のベビー達のお家だな。
お前らは全く予想外のタイミングで産まれたから飼育場所から装備に餌まで全部新たに揃えたし。」
「ボク達の弟妹・・・」
「まあ、必ずとは言えないけど、お前らの父ちゃん母ちゃんは今年も元気に餌食べてるし、父ちゃんはなんかハッスルしてたぞ。」
「・・・」
「まあ、そういう事でお兄ちゃんになる日は近い・・かも。」
「ん?お兄ちゃん?」
「ああ、そうだ、言ってなかったっけ。
お前ら三匹とも 男 の 子 !
弟妹にダメ兄って言われないようにしろよ?」
「・・・」
という事でマインちゃん達は一番か弱い幼体の時期を終えて成体へと育っていくでしょう。
彼らのお話は今回でおしまいとさせて頂きます。
お読み頂きありがとうございました。




