ボク達 The FLL GUY
ボクとボーちゃんは仲が悪い。
どこかボクの事を“餌”だって思ってるようだ。
確かにボク、小さいよ。
ごはんも好き嫌い多いし食べるの遅いからバカにしてるのかもしれない。
そんなボーちゃんとボクを見てニンゲンが別部屋を作ってボクが別居させられた。
と、思ってたら、ニンゲンは連絡橋を付けて行き来出来るようにしちゃった。
それ別居する意味ないやん!
でもいいや。
ボク達日本イシガメは本来臆病で隠れ家が多い方が安心だし。
「・・・朝ご飯置いとくよ~ほんじゃ行ってきまーす!」
ニンゲンは朝出て行って日が沈んだ頃帰ってくる事が多い。
朝ご飯は最近、白いお皿に盛って陸地に置いていくようになった。
白いまっ平らな板の上とニンゲンが植木鉢と呼ぶ赤っぽい素焼きのお部屋の屋根の上が定番だ。
ちょっと離れたところでガチャガチャって音とバンって音が聞こえたらそれはニンゲンが出ていく音。
ニンゲンの気配が消えるとボク達の時間だ!
まっ平らな板の上はロゼちゃんが先に来てる。
ボクはロゼちゃんには逆らわないよ。
ロゼちゃんはご飯の取り合いならボーちゃん相手でも一歩も引かないホントは恐ろしい子だって凹ちゃんが言ってたから。
この前のおっとりしたロゼちゃんとは別人の
“ここの餌は何人たりと触れさせない!”
っていうオーラが吹き出している。
キュッと鋭角ターンして植木鉢に向かう。
やった!まだ誰も食べてない!
うん、満腹。ゆっくりして植木鉢でお昼寝・・・
そう言えば、暖かいライトの下はもっと気持ちいいかも!
連絡橋は爪が引っかかって滑らなかったけど、連絡橋の黒いのが途切れたらツルツルでちっとも進まない。
それでも、ライトに近づいたら暖かくて気持ちいい!
もっと近くに!
あれ?
ボク・・・落っこちちゃった。
スッポリ嵌まって動けないよー・・・
ガチャガチャ・・・
「ただいま~元気か?水替えよう。
・・・あれ?マインちゃ~ん?
どこ行ったかな?
ロゼちゃん、マインちゃん見なかった?
・・・
・・・
そうだよな。
ロゼちゃんはどっかボケーっとしてるもんな。
聞いた俺が悪かった。
石や植木鉢をどけていない・・・ってことは
あっマインちゃんみーっけ!!」
あー見られてしまった・・こんな恥ずかしい姿を・・・
安堵と羞恥心がない交ぜになった顔だったとニンゲンはボーちゃんやロゼちゃんの前で暴露した。
お願いだからこの二人には言わないで~
次の日、ボーちゃんも同じように落っこちて挟まったんだって。




