全員集合!?
◇◇◇
それから俺は事情を説明した。あかりちゃんには軽く説明した気はするが、今度はガッツリと自分の正当性を訴える。
正直、あまり人に言い聞かせる話でもない。
家のクソ親族のことなんか、身内の恥以外の何物でもないからな……でもそれ以上にあかりちゃんが恐い。素直に喋った方が安全だと俺の防衛本能がわめき散らかしていた。
なので洗いざらい若干オーバー気味にあかりちゃんに訴えたのだが――。
「うぅぅぅぅ! わああああああああああああん。2人にそんなことがあああああああったなんてええええええ! そんな時に傍にいられないなんてお姉ちゃん失格ですうううううううう!!!」
号泣した。
こ、この人、可愛らしい見た目だけど、心は熱い人だなぁ……。
「ねぇ、雪城翔。こ、この人慰めなさいよ」
「え、えっ? お、俺が?」
刺激したら噛みつかれそうだから普通に嫌なんだけど。
「…………」
芽衣さんの視線が痛い……お前が元凶だろうが、この重い空気をどうにかしろやこのくそ童貞が! という空気を感じる……
い、いや、これ俺が悪いの?
ぶっちゃけこの人姉でも何でもないんだけど……
まあ、確かに俺が元凶なのは間違いないし、あかりちゃんが俺らを想ってくれていることは伝わってくるから、泣かせたままなのは忍びないが……
よし、ここは俺の卓越した会話術でこの場を収めるとしよう。
「そんなに悲しまなくても、俺と三矢は大丈夫ですから」
「で、でも……二人とも両親を失って、親族に利用されるなんて……その上、両親の遺産まで奪うなんて……私の可愛い、可愛い、弟と妹をいじめるなんて……ユルセナイ」
ん? あかりちゃんの空気が重たく。
「あ、あかりちゃん?」
その時、あかりちゃんが俺のことを抱きしめる。
「!?!?!?!?!?!!?」
胸の柔らかさとか、ふわっと香る香水とか、一気に情報が押し寄せてくる。
「……つらかったね。私はずっと味方だからね」
「…………」
まあ、つらかったことなど、数えきれない……安心する。
俺を認めてくれる、理解しようとしてくれる人がいるのだから……だが、今はタイミングが悪い!
「わああああああああああ! ちょっと! 私の旦那から離れなさいよ!」
「ま、待って! 暴れないでください! 落ち着いてください!」
「あんたは何を落ち着いてるのよ! おっぱいの感触を楽しんでるんじゃないわよ!」
「……安心していいかね」
優しく俺の頭をなでるあかりちゃん。
激高する芽衣さん。
慌てふためく俺。
そして、さらに――。
『おにいさん! ただいまあああああ!! 三矢ちゃんが帰って………』
三矢がいきなり家に飛び込んできて、俺たちの状況を確認すると、絶句して――。
「わ、浮気現場だああああああああああああああああああああああ!!」
「…………」
もう、どうにでもしてくれ…




