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番外編.モブは男達の戦いに気づかない

番外編です☆

アイラとヨハネスが結婚して2年が経った…


アイラとヨハネスの愛息子のスカイはもうすぐ一歳を迎えようとしていた。


この日、グラマー公爵邸の庭にはアイラとヨハネスとスカイ以外にカイル、ローズ、レオンがいた。


「スカイ、そうよもう少しよ!」


庭ではアイラが一生懸命にスカイに声をかけていた。


アイラ以外のメンバーもスカイを見守っていた。


その理由は…


スカイがまさに今!一歳目前にして最初の一歩が出そうなのだ。


スカイはどこにも掴まらずお座りから一人で立ち上がり足をプルプルさせながら一生懸命その場に立ち一歩を踏み出そうとしていた。


そんな姿をその場にいたスカイ以外のメンバーは見守っていた。


そして…


スカイはプルプル震える足を一歩前に出した。

そして、また一歩…また一歩…


「スカイが歩いたわ!ヨハネス様!スカイが歩きました!」


アイラは目を輝かせて嬉しそうにスカイを見てヨハネスへ言った。


「あぁ。とうとう我が息子が最初の一歩を踏み出したな。」


ヨハネスは笑顔で言った。


その時…


「ふぎゃぁっ!」


スカイがバランスを崩して転けて声を出した。


「スカイ!」


アイラはスカイが転けたのを見て慌ててスカイの元へ向かった。


「スカイ大丈夫?」


アイラはスカイを抱き起こして慌てて言った。


スカイは涙を堪える様な表情を浮かべていた。


「まぁ!スカイは強いわね。転んでも泣かないなんて。それに歩くのがとても上手だったわよ!」


アイラは泣くのを堪えるスカイのを優しく抱きしめて頭を撫で褒めながら言った。


「あぁー!」


スカイがアイラに抱きしめて褒めたれ笑顔になり言った。


そして、アイラはスカイを抱いたままお茶をするテーブルへ戻った。


「アイラ。スカイは私が抱いておくからアイラはゆっくりお茶を飲むといいよ。」


ヨハネスがアイラへ優しく微笑みながら言った。


「スカイ。私のところへおいで。」


ヨハネスはスカイに微笑みながら言った。


しかし、スカイはアイラの洋服をギュっと掴んでアイラから離れようとしなかった。


「スカイどうしたのだ?」


ヨハネスはスカイへ優しく言った。


「だぁーあぁー!」


スカイは更にアイラにくっつきながら言った。


「スカイどうしたの?もしかしてお腹が空いたの?」


アイラは自分の洋服掴むスカイを見て優しく言った。


「あぁー!」


スカイが言った。


「少し前に授乳したばかりよね?」


ヨハネスがアイラへ言った。


「はい。ですが、外にいるからお腹の空きが早いのかもしれませんね。ちょっと授乳してきますね。」


アイラは言った。


「、、あぁ。分かった。では、私も部屋まで付き添おう。」


ヨハネスが一瞬納得いかない表情を浮かべるもすぐに優しく言った。


「大丈夫ですよ。ヨハネス様はここで皆さんとお茶を飲んでいていて下さい。久しぶりに皆で集まったのですから。」


アイラは笑顔で言った。


「いや、、しかし!」


ヨハネスは戸惑い気味に言った。


「皆さん、申し訳ありません。スカイがお腹を空かせてしまったみたいなので少し授乳してきますね。」


アイラがカイル達へ言った。


「あぁ。」


「わかったわ。」


カイルとローズが頷きながら言った。


「スカイ行きましょうね。すぐに授乳してあげるからね。」


アイラはスカイを抱いたままスカイのおでこに優しくキスをして微笑みながら言った。


「だぁー!」


スカイは嬉しそうに微笑みながら言った。


そしてスカイはチラりとヨハネスの方を見て勝ち誇った様な笑みを浮かべた。


「っ?!!」


スカイと目が合ったヨハネスは眉間にしわを寄せた。


(スカイのやつ、、。)


ヨハネスはスカイの表情を見てそんな事を考えていた。


「ヨハネスこっちへ来てお茶でも飲んでアイラを待とう。」


カイルが笑顔でヨハネスへ言った。


「あぁ。」


ヨハネスはどこか不満気な表情を浮かべて言うとカイルたちのいるテーブルへ行き椅子に座った。


「スカイは前に見た時より随分と大きくなったな。子供の成長とは早いものなのだな。」


レオンが感心しながらヨハネスへ

言った。


「そうですね。子供は私達親でも驚く程に日々成長を遂げていますね。、、、というか何故殿下までいらしたのですか?公務がお忙しいのでは?」


ヨハネスはスカイの事を誇らしげに言うもすぐに不満気な表情でレオンへ言った。


「アイラがカイルとローズ嬢と共に誘ってくれたのだ。日々の公務は忙しいがたまにこうして気のしれた者たちと息抜きをするのも大事だからな。まったくヨハネスは相変わらずの言いようだな。」


レオンは微笑みながら言った。


「別にアイラに誘われたからといっても断る事もできたでしょう?」


ヨハネスは更に不満気にレオンへ言った。


「別に断る理由もないだろう?相変わらずアイラがいないところでは本来のヨハネスが出るのだな。ヨハネスは王太子である私にその様な物言いをしているとアイラが知ったらどう思われることやら、、。アイラの前では別人のようだからな。」


レオンはやれやれといった表情を浮かべて言った。


「アイラは私のこんな姿を見ても私の近くにいてくれることでしょう。」


ヨハネスは平然と言った。


「まったくどこからその様な自信がくるのやら、、。」


レオンは呆れた表情を浮かべて言った。


「しかし、アイラとヨハネスが結婚してもう2年が経つのか。本当に早いものだな。そりぁスカイも歩き出すわけだな。」


カイルが笑顔で言った。


「本当に。結婚して一ヶ月程でアイラの懐妊話を聞いた時はちょっとした大騒ぎになったものね。」


ローズはクスクス笑いながら言った。


「あぁ。だがあの時アイラはスカイを産む決心をして正解だったな。今ではすっかりアイラは母の顔だからな。」


カイルが微笑みながら言った。


「ガルバドール侯爵様も夫人もスカイにメロメロだもの。」


ローズは微笑みながら言った。


「あの孫への溺愛具合は自分の親ながら引いてしまうくらいだからな。」


カイルは苦笑いを浮かべて言った。


「母上もまるで自分の孫かの様にスカイが可愛くて仕方ないとよく言っているよ。スカイは皆に愛され幸せ者だな。」


レオンが微笑みながら言った。


「ヨハネスもスカイが可愛くて仕方ないだろう?」


カイルがヨハネスへ言った。


「あぁ。それはアイラと私の息子だからな、、。」


ヨハネスは笑みを浮かべて言うもどこか浮かない表情だった。


(もちろんスカイの事は当たり前に可愛いのだが、、。)


ヨハネスはそんな事を考えていた。


「スカイは見た目はそのままヨハネスだというのに中身はアイラに似た様だな。まだ一歳にもなっていないのに穏やかで愛らしいのだから。」


カイルが微笑みながら言った。


「それは同感だな。」


レオンは頷きながら言った。


それを聞いたローズはくすくすと笑っていた。


(スカイの中身がアイラに似ているだと?!)


ヨハネスはカイルとレオンの言葉を聞き驚愕しながら考えていた。


(確かに見た目は自分でも驚くほどに私に似ている。だが、中身はアイラになど似ても似つかない。むしろ、、。)


ヨハネスは複雑な表情を浮かべて考えていた。


そこへ…


「戻りました。お待たせしてしまい申し訳ありません。」


アイラがスカイを抱いて戻ってきた。


「あぁ、、。アイラおかえり。さぁここへ座って。」


ヨハネスはアイラの声を聞きハッとなり慌てて笑みを浮かべてアイラに言うと椅子を座りやすい様に引いた。


「ヨハネス様ありがとうございます。」


アイラは優しく微笑みながら言った。


「あぁ。」


ヨハネスは微笑みながら言った。


「アイラのお茶を淹れ直させよう。」


ヨハネスは微笑みながら言った。


「ありがとうございます。」


アイラは微笑みながら言った。


「だぁぁー!あぁー!」


アイラに抱かれているスカイがアイラの顔に手を伸ばし触ろうとしながら言った。


「あらあら、、スカイどうしたの?ママの顔が触りたいのかしら?」


アイラは愛おしそうにスカイに微笑みかけながら言った。


「あぁー!」


するとスカイは微笑みながら言った。


「ふふふ。ほら。ママのお顔よ。」


アイラは優しく微笑みながらスナイの手を自分の顔に触れさせながら言った。


「あぁー!ぁぁー!」


スカイは嬉しそうに言った。


「本当にスカイはアイラが大好きね。」


ローズが微笑みながら言った。


「本当だな。すでに母親っ子だな。」


カイルも微笑みながら言った。


その場にほのぼのした空気が流れた。


しかし…


たった一人ヨハネスだけはほのぼのなどしていなかった。


(それが大問題なのだ。)


ヨハネスはカイルとローズの言葉を聞きながらチラリとスカイを見て考えていた。


そう…


ヨハネスは息子スカイの事で大きな苦悩を強いられていたのだ。



アイラがスカイを妊娠したと聞いた時ヨハネスは心から喜んだ。

愛するアイラと自分との間に子供が生まれるのだと思うとヨハネスは更に幸せを感じていた。


アイラが妊娠中ヨハネスはそれまで以上にアイラを大切にした。


アイラの悪阻は酷い方で辛く食事もまともに摂れない時にヨハネスは出来るなら代わってやりたいと思いながら自分に出来る最大限の事をしてアイラを気遣った。


ヨハネスは、悪阻で日に日に痩せていくアイラを見るのが辛くて代わってやることが出来ない自分に腹を立てたこともあった。


しかし、アイラはそんなヨハネスを見ていつも自分を気遣ってくれてありがとうと辛い中でも笑顔を浮かべて感謝の言葉を口にしていた。


アイラは悪阻が酷いのはお腹の子が元気な証拠だからだとか、近くにヨハネスがいるだけで安心するから心強いなどと言っていた。


その度にヨハネスはアイラの言葉に救われていた。


アイラは安定期に入り悪阻も治まり食事もきちんと摂れる様になった。

それに加えてお腹が少しづつ妊婦だとわかる程出てきた。

そして胎動も感じる様になっていた。


「赤ちゃんママですよ。ママの声が聞こえてますか?」


アイラはお腹を愛おしそうに見つめながら手で触りお腹の中の赤ちゃんに話しかけていた。


「聞こえるか?私が君のパパだぞ。」


ヨハネスはアイラのお腹を優しく触りながらお腹の赤ちゃんに向かって微笑みながら言った。


アイラとヨハネスはこうして毎日お腹の赤ちゃんへ話しかける事が日課になっていた。


ポコッ。

ポコポコッ。


「あっ!ヨハネス!今赤ちゃんがお腹を蹴りました。きっと私達の声が聞こえているのですね。」


アイラは胎動感じて嬉しそうに微笑みながら言った。


「きっとそうだな。私達の子供はすでに私達の声がわかる賢い子だ。」


ヨハネスは微笑みながら言った。


「ふふ。生まれてくるのは男の子と女の子どちらですかね?」


アイラはお腹を触りながら微笑み言った。


「どちらかな。元気ならばどちらでもいいさ。」


ヨハネスは微笑みながら言った。


「そうですね。どちらが生まれても可愛いく愛おしいに変わりはないですもんね。」


アイラは微笑みながら言った。


「あぁ。」


ヨハネスは頷きながら言った。


「ヨハネス様。ぜひ、産まれてくる子の名前はヨハネス様が決めて下さいね。」


アイラは微笑みながら言った。


「私が?」


ヨハネスが言った。


「はい。ヨハネス様に素敵な名前をつけて頂きたいのです。」


アイラは微笑み言った。


「そうか。では、男女どちらの名前も考えなければいけないな。」


ヨハネスは微笑みながら言った。


「はい。よろしくお願いいたします。」


アイラは微笑みながら言った。


その後…


アイラの妊娠経過は順調だった。

お腹が大きくなるにつれて大変な事

も増えたがアイラもヨハネスも日に日に大きくなるアイラのお腹を見ては早く我が子に会いたいと話をしていた。


その後…

アイラはヨハネスや周りのサポートもあり順調に臨月を迎えた。


臨月を迎えてからも特にトラブルなどなく正期産の日を迎えることもできた。


アイラは正期産を迎えてからはいつ産まれてもいい事を踏まえて外出は散歩程度にして室内で産まれてくる子供のベビー服やベビーグッズを作っていた。

安定期が過ぎてから色々と作っていたのでいつ子供が産まれてもすぐに作ったベビー服を着せる事が出来るのをアイラは楽しみにしていた。


そして…

アイラが38週を迎えた日だった…


ヨハネスは学園を卒業してから父であるグラマー公爵の仕事の手伝いをしていた。

最近では更に大変な執務や公務を任される事も増えて忙しくしていた。


そして…

この日、ヨハネスはいつもの様に公務へ向かう為に朝から外出していた。


医者からは出産はもう少し先になると言われていたのもありヨハネスはまさかこの日にアイラに陣痛が起こるなど思ってもみなかった。


ヨハネスがいつもの様に公務を進めていた時…


グラマー公爵邸から急ぎの通達がヨハネスの元へ入った。


通達はニーナから届いた様で、内容はアイラに陣痛がきて陣痛の間隔が10分を切っている為今日中に出産になるとのことだった。


「何?!子供が今日中に生まれるだと?!クソっ!こんな時に限って抜けるのが難しい仕事だとは!」


ヨハネスは通達を確認すると苛つきも焦りの表情を浮かべて言った。


(すぐにでもアイラの元へ戻らなければならないというのに!)


ヨハネスはそんな事を考えていた。


「ヨハネス!公爵邸へ戻れ!ここは私が代わりに引き受ける。」


ヨハネスがそんな事を考えていた時…グラマー公爵がやってきてヨハネスへ言った。


「父上?!何故こちらに?」


ヨハネスは驚いた表情で言った。


「私が邸で執務をしている時にアイラに陣痛が起こったのだ。今日のヨハネスの仕事は抜け出すのが難しいものだったのに気づきすぐにこちらへ駆けつけたのだ。アイラもヨハネスがいた方が安心するだろうし、この仕事を任せた私が後々ヨハネスに恨まれるのは面倒だからな。」


グラマー公爵がフッと笑みを浮かべて言った。


「父上、、。感謝致します。」


ヨハネスはフッと笑みを浮かべて言った。


「あぁ。さぁ、すぐに邸へ戻れ。」


グラマー公爵が言った。


「はい。」


ヨハネスは頷きながら言った。


そして、ヨハネスは急ぎグラマー公爵邸へと戻った。


ヨハネスは公爵邸へ戻るとすぐにアイラが出産する為の部屋へと向かった。


部屋の前には公爵夫人とニーナが立っていた。


「母上!ニーナ!」


ヨハネスは慌てた様子で二人へ声をかけた。


「ヨハネス!」


「お兄様!」


夫人とニーナが言った。


「アイラは?!アイラは大丈夫なのですか?!」


ヨハネスは焦った様子で夫人へ言った。


「えぇ。今のところ順調に進んでいるみたいよ。」


夫人が言った。


「そうですか。」


ヨハネスは夫人の言葉を聞きホッとした表情で言った。


「とにかく部屋に入りアイラに付き添います!」


ヨハネスが慌てて言った。


その時…


「オギャー!オギャー!!」


部屋の中から赤ちゃんの泣き声が聞こえた。


「生まれたわ!」


夫人がホッとした表情で言った。


「アイラ、、。」


ヨハネスは赤ちゃんの泣き声を聞き呟いた。


ガチャッ…


そこへ部屋の中から出てきた産婆が出てきた。


「生まれたのか?!アイラも子供も無事なのか?!」


ヨハネスが産婆へ慌てて言った。


「はい。母子ともに健康でございます。アイラ様はお若く初産だというのによく頑張られましたよ。」


産婆は微笑みながら言った。


「おめでとうございます。元気な男の子がお生まれになりました。」


産婆が笑顔でヨハネス達へ言った。


「そうか、、。アイラも子供も無事なのだな、、。それに我が子は男の子なのか。」


ヨハネスはホッとした表情でフッと笑みを浮かべて呟いた。


「ヨハネスおめでとう。」


「お兄様おめでとうございます。」


夫人とニーナが笑顔でヨハネスへ言った。


「ありがとう、、ございます。」


ヨハネスはようやく現実味が帯びたのか微笑みながら言った。


(私とアイラの子が本当に生まれたのだな、、。)


ヨハネスはそんな事を考えていた。


「すぐにアイラ様とお子様にお会いになられますか?」


産婆がヨハネスへ言った。


「もう会えるのか?」


ヨハネスが慌てて言った。


「はい。安産なのもあり既に処置は終わっていますのでお会い頂けますよ。」


産婆は笑顔で言った。


「そうか。では、すぐに会おう。」


ヨハネスは嬉しそうに言った。


そして、ヨハネスは部屋に入りベッドに寝転ぶアイラの元へと向かった。


「ヨハネス様、、。」


ヨハネスに気づいたアイラが微笑みながら言った。


「アイラ、、。お疲れ様。よく頑張ったな。私達の子を元気に産んでくれてありがとう。」


ヨハネスはアイラのおでこに優しくキスをしながら微笑み言った。


「はい。こちらこそ駆けつけて頂きありがとうございます。」


アイラは微笑みながら言った。


「ヨハネス様。私達の息子です。抱いてあげてください。」


アイラは自分のすぐ横に置かれた子供をの頬を優しく触れながらヨハネスへ言った。


「あ、あぁ。」


ヨハネスはアイラに言われると恐る恐る子供を抱き抱えた。


「私たちの息子、、。凄く小さいな、、。」


ヨハネスを子供を抱き抱えながら子供の顔を見て言った。


「はい。とても可愛いでしょう?それにヨハネス様にそっくりです。」


アイラは微笑みながら言った。


「あぁ。とても愛おしく可愛いな。」


ヨハネスは微笑みながら言った。


「これからこの子に私達2人でたくさんの愛情を注ぎながらこの子の成長を2人で見届けていきましょうね。」


アイラは優しく微笑みながら言った。


「あぁ。もちろんだ。」


ヨハネスは微笑みながら言った。




アイラとヨハネスの間に生まれた息子は"スカイ"と名付けられた。


スカイは生まれた日から健康にスクスクと成長していた。


気づけばスカイは生後半年を迎えていた。


スカイは生まれた時から顔も髪色もヨハネスの似ていたが日に日にヨハネスに似てきた。


アイラの希望でスカイは乳母に預ける事なく育てていた。

この半年の間でアイラが自分のハンドメイドの店を持ったことでアイラが働く間だけ乳母に面倒を見てもらう事もあった。


この日、アイラのハンドメイド店"プリラブM"は店休日だったのでアイラとヨハネスはスカイと3人の時間を過ごしていた。


「スカイは本当にハイハイが上手になったわね!」


アイラはハイハイしているスカイを見て嬉しそうに微笑みながら言った。


「そうだな。ここ何日かで急激に上達したようだな。」


ヨハネスが頷きながら言った。


「はい。子供はたった一日で私達が驚くほど急成長しますもんね。」


アイラは微笑みながら言った。


「確かにそうだな。」


ヨハネスが頷きながら言った。


「こうして家族3人で過ごす時間が幸せです。」


アイラは嬉しそうに微笑みながら言った。


「あぁ。そうだな。」


ヨハネスは微笑みながら言った。


「だが、スカイが生まれてからアイラと二人きりの時間が減ったのは寂しいことだな。」


ヨハネスは残念そうな少し拗ねた様な表情で言った。


「ヨハネス様、、。」


アイラはそんなヨハネスを見て困った表情を浮かべて言った。


「でしたら、、今夜はスカイを乳母にお願いして二人で過ごしますか?」


アイラは頬を赤らめ照れ臭そうに微笑みながら言った。


(アイラと二人きりの夜、、。そんな夜を過ごすのはいつぶりだろうか、、。)


ヨハネスはドキッとしながらそんな事を考えていた。


「あぁ。そうしよう。」


ヨハネスは嬉しそうに微笑みながら言った。


(楽しみすぎて早く夜にならないだろうか。)


ヨハネスは嬉しそうにそんな事を考えていた。


「アイラ、、。」


ヨハネスが横に座るアイラを自分の方にそっと抱き寄せて言うとアイラにキスをしようとした。


「あっ、、。ヨハネス様。」


アイラは少し目を見開いて驚いた様に言った。


ヨハネスの唇がアイラの唇に触れそうになった瞬間…


「ふぇ〜〜ん、、。」


急にスカイのグズる声が聞こえた。


スカイの声を聞いたアイラとヨハネスはハッとなりスカイの方を見た。


「スカイ!」


アイラはすぐさまスカイの元へと駆け寄りながら言った。


「スカイどうしたの?」


アイラは心配気な表情でスカイへ言った。


「ふぇん、、。ゔぅぅ、、。」


スカイは目を擦りながら言った。


「あらあら、、眠たくなってきたのね。」


アイラはホッとした表情で言った。


(何だ、、。眠たくなっただけだったのか。)


2人の様子を見ていたヨハネスはホッとした表情でそんな事を考えていた。


(あぁ、、アイラとキスをしたかったな、、。スカイが生まれてかアイラとキスをする回数が減ってしまったからな。仕方ない事だとはわかっていてもはやり寂しいな。だが、スカイはまだまだ手がかかるからな、、。)


ヨハネスは寂しそうな表情を浮かべてアイラとスカイを見ながらそんな事を考えていた。


その時だった…


ヨハネスがスカイとパチっと目が合った。


スカイと目が合ったヨハネスはスカイを見て驚いた表情を浮かべた。


スカイは先程までクズっていたのが嘘の様にヨハネスを見てニターっと笑みを浮かべていた。


「スカイ。お昼寝をしましょうね。」


アイラが優しくスカイへ言った。


「あぁー、、。」


スカイは眠そうに目を擦りながらアイラの胸へ顔を埋めながら言った。


「あらあら。」


アイラはそんなスカイを愛おしそうに見て言った。


そして、アイラはスカイを抱いたままヨハネスの元へ戻ってきた。


「ヨハネス様。どうやらスカイは眠くなってしまったみたいです。」


アイラがスカイの頭を優しく撫でながら言った。


「そう、、みたいだな。」


ヨハネスがスカイをチラリと見て言った。


(確かに先程スカイは私を見てまるで勝ち誇ったかの様な笑みを浮かべていた。それもアイラには分からない様に私だけに、、。)


ヨハネスは信じられないという表情を浮かべてそんな事を考えていた。


(まさか、、スカイはアイラの気を引くためにわざと眠たくてグズるふりをしたのか?!)


ヨハネスはハッとなりそんな事を考えていた。


(いや、だがスカイはまだ生後半年の赤子だ、、。さすがにそこまでできるわけがないか、、。)


ヨハネスはそんな事を考えていた。


「ヨハネス様?」


アイラが一人考え込んでいたヨハネスを見て声をかけた。


「あっ!何だ?」


ヨハネスはハッとなり言った。


「大丈夫ですか?」


アイラは心配そうに言った。


「あぁ。大丈夫だ。」


ヨハネスは微笑みながら言った。


「それならいいのですが。」


アイラはホッとした表情を浮かべて言った。


「スカイが眠ったので部屋へ連れ帰ってもいいですか?」


アイラが言った。


「あぁ。」


ヨハネスは頷きながら言った。


「スカイがお昼寝をしている間に2人でお茶でも飲みましょう。」


アイラは微笑みながら言った。


「あぁ。そうだな。そうしよう。」


ヨハネスは嬉しそうに微笑みながら言った。


(あぁ。本当にアイラのさりげないこういう一言が私を嬉しくしてくれる。)


ヨハネスはそんな事を考えていた。


その後、スカイを子ども部屋へ寝かせるとアイラとヨハネスは別室でお茶を飲みながら二人の時間を過ごした。

最終的にはお茶などそっちのけでヨハネスがひたすらアイラとイチャイチャしたくてアイラを愛でていたのだった。


「今夜はアイラの体が疲れていないなら久しぶりに抱いてもいいかい?」


ヨハネスがアイラの耳元で囁いた。


ヨハネスの言葉にアイラはボッと顔を赤くして恥ずかしそうに小さく頷いた。


そんなアイラをヨハネスは可愛くて仕方がないといわんばかりにアイラを抱きしめた。


(早く夜にならないだろうか。)


ヨハネスはただただそんな事を考えていた。


そして…


夜を迎えた。

予定通りスカイを乳母に任せてアイラとヨハネスは寝室に2人きりでいた。


ヨハネスはとにかくアイラとの甘い時間が過ごせる事が嬉しくて早くアイラを抱きてくて仕方なかった。


今夜はアイラを死ぬほど甘やかしてトロトロにさせると思っていたヨハネスは早速アイラを抱こうかといい雰囲気になった時…


「ぎぁぁーーー!!わぁーーーん!」


スカイの泣き叫ぶ声が2人の寝室まで聞こえてきた。


「え?!スカイ?!」


アイラはスカイの泣き叫ぶ声を聞きハッとなり言った。


「ヨハネス様、、スカイのあの泣き声、、。何かあったのでしょうか?」


アイラは不安そうな表情を浮かべて言った。


「分からない、、。だが、泣き声がいつもより激しい気がするな。」


ヨハネスが言った。


「ちょっとスカイの様子を見てきます。もしかしたら体調でも悪いのかもしれません。」


アイラは不安そうな表情で言うと急ぎ洋服を着た。


「あ、、。アイラ。私も行こう。」


ヨハネスはそう言うと洋服を着た。


そして、アイラとヨハネスは急ぎスカイの部屋へと向かった。


「ぎぁぁーー!!わぁーーー!うわぁぁーーん!」


部屋の中から凄まじい泣き声が聞こえた。


「スカイ!」


アイラは血相を変えて部屋に入るとスカイの名前を呼んだ。


「アイラ様!」


乳母が泣き叫ぶスカイを抱っこしたまま戸惑いながら慌てて言った。


「何があったのですか?」


アイラは心配そうに乳母へ言った。


「スカイを。」


アイラは乳母に言うとスカイを乳母から受け取りスカイを抱きかかえた。


「スカイ、、。どうしたの?ママが来たから大丈夫よ。泣かないで。よしよし、、。」


アイラはスカイを優しく抱きしめながら優しく背中をさすってスカイを落ち着かせるように言った。


「スカイは大丈夫か?」


ヨハネスが心配そうにアイラへ言った。


「はい。落ち着いたようです。体も熱くないですし顔色も悪くはありませんから体調が悪いなどではなさそうです。」


アイラはホッとした表情で言った。


「そうか、、。」


ヨハネスもホッとした表情で言った。


スカイはアイラが抱くと泣き叫んでいたのが嘘の様に静かになりアイラの洋服をぎゅっと掴んでアイラの胸に顔を埋めた。


「それでどうして急にスカイが泣き出したのですか?預けた時は静かに眠っていたのに、、。」


アイラはスカイの背中を優しく撫でながら乳母へ尋ねた。


「それが、、預けて頂いた際は静かに眠っておられたのですがアイラ様達がいなくなられて少しすると坊ちゃまが急に目を覚まされて、、目を覚まされたと思ったら急に先程の様に泣かれまして、、。すぐに抱きかかえてあやそうとしましたが泣き止むどころか更に泣き出されたのです、、。」


乳母は困った表情で説明した。


「そうだったのですか、、。」


アイラが言った。


「怖い夢でも見たのかしらね、、。」


アイラはスカイの頭を優しく撫でながら言った。


「スカイもう大丈夫よ。スカイが眠るまでパパとママが側についていてあげるからね、、。」


アイラは優しく微笑みながらスカイへ言った。


「あぁー。うぅー。だぁ。」


スカイは笑みを浮かべて言った。


「ふふ。先程まで泣いていたなんて信じられないわね。」


アイラはスカイの表情を見てクスクス笑いながら言うとスカイを縦抱きにして優しく背中を撫でた。


「そうだな。先程あれ程まで泣いていたのにな。」


ヨハネスはフッと微笑みながらスカイの頭を撫でながら言った。


(アイラとこれからという時にと思ったが体調など悪くして泣いていたのではなく良かった。)


ヨハネスはそんな事を考えていた。


そして、ヨハネスがスカイの頭を撫でているとスカイがヨハネスを見た。

アイラに縦抱きにされているスカイの表情はヨハネスにしか見えなかった。


ヨハネスはスカイの表情を見て衝撃を受けた。


スカイはヨハネスを見てニタ〜と笑みを浮かべていたのだった。


ヨハネスはスカイの表情を見た瞬間疑念が確信へと変わったのだった。


(やはり、、スカイはわざとアイラの気を引くために泣き叫んだのだ、、。)


ヨハネスは衝撃を受けた表情のままそんな事を考えていた。


(スカイは自分が乳母に預けられた事で私とアイラが2人きりでいることに気づきアイラが自分の元へ来る様に自分自身で仕向けたのだ、、。)


ヨハネスは信じられないという表情で考えていた。


そしてヨハネスは更にハッとした表情を浮かべた。


(待てよ、、。思い返してみればスカイが生後4ヶ月になった頃から私とアイラが父上達のはからいで2人で出かけようとした際やアイラがスカイを私に預けて店へ行こうとした際、、それに何より私がアイラとイチャイチャしようとするとスカイがよくグズる様になっていた、、。スカイは赤ちゃんだから仕方ないと思っていたが、、まさか故意にグズっていたとは、、。)


ヨハネスは更に衝撃を受けた表情で考えていた。


(いや、、でもまさか赤子がそこまでの事を考えてそんな事ができるものなのか、、?!)


ヨハネスは混乱気味に考えていた。


そして、スカイをチラリと見た。


するとスカイはアイラの首に回した手をギュっとしてアイラにしがみつきながらどこか勝ち誇った様な表情でヨハネスを見た。


アイラかと乳母からは死角になっていてスカイの表情はヨハネスにしか見えていなかった。


(スカイが見た目だけではなく中身まで私に似ているとしたら?スカイがアイラを私に取られたくないと考えていたら?赤子だとしてもありえない行動でもない、、?)


ヨハネスは混乱気味に考えていた。


(今回もまさに私がアイラをこれから抱くというタイミングでスカイが泣き叫んだ、、。信じがたいが、、スカイのあの表情を見る限り故意に泣き叫んだのは間違いないようだな、、。)


ヨハネスは更に考えていた。


(まさか、、我が息子が自分と同じ様にアイラに対してだけ独占欲の塊だとは、、。そんなところまで似なくて良かったというのに、、。)


ヨハネスは頭を抱えながら考えていた。


(スカイは可愛い我が子だ。スカイは赤子だから大人の助けは必要不可欠だ、、。しかし、、アイラもまた私の愛する最愛の妻だ。だからいくら息子とてアイラを取られるのはいただけないな。)


ヨハネスはそんな事を考えながらスカイを見つめた。


そして…


この日からアイラの知らないところで父親と息子によるアイラ争奪戦が繰り広げられることとなった。


スカイは相変わらずアイラの前では甘えん坊かまってちゃんモードを徹底していた。

そんなスカイをアイラは変わらず沢山の愛情を注いだ。


そんな光景を見て黙っていられないヨハネスは上手く裏で手を回しスカイをアイラに怪しまれる事なくグラマー公爵夫婦やガルバドール侯爵夫婦の元へ預ける手段をとった。


スカイはそのことが気に食わず駄々をこねていたが孫を溺愛する両夫婦は暴れて泣くスカイを簡単に受け入れていた。


その隙にヨハネスはアイラとの2人きりの時間をしっかりと堪能した。

普段出来ない分までアイラを愛でていた。

そんなヨハネスにアイラも応えた。

ヨハネスはそれがまた嬉しく幸せで満たされていた。


時にはアイラがお昼寝をしていると我先にアイラの横を陣取ろうとアイラの寝てる横で父子の陣取り戦争が勃発していた。


そして時にはアイラの膝で膝枕をしてもらっていたヨハネスを見たスカイがその間に割り込んできてアイラの膝枕争奪戦も勃発した。


アイラはヨハネスとスカイが仲良く遊んでいると思いその光景を嬉しそうに微笑ましく見ていた。

そして最終的にはスカイは抱っこされヨハネスは膝枕をしてもらいお昼寝をしていたのだった。



毎日毎日、父子のアイラの争奪戦が繰り広げられ気づけばスカイが一歳目前の現在に至る。


(スカイは日に日に知恵をつけてきているからかアイラをスカイに奪われる日が増えてきた気がするな。)


ヨハネスはお茶を一口飲みながらスカイをチラリと見て考えていた。


(父親である私がまた赤子のスカイへこんな風に対抗するのは大人げないとわかっているが私に似ているスカイは今後さらにアイラへの執着が酷くなりそうな気がしてならないからな。)


ヨハネスはそんな事を考えていた。


「子供は皆母親が一番よ。」


ローズが微笑ましく言った。


「スカイはヨハネスには懐いていないのか?」


レオンが言った。


「そんな事ありませんよ。スカイはヨハネス様にも懐いていますよ。この間もヨハネス様が私の膝で膝枕をしてお昼寝をしようとしている時直ぐ側で遊んでいたスカイが私の膝までやってきてヨハネス様の真似をしてスカイも膝枕でお昼寝しようとしていたのですよ。その光景がとても微笑ましかったのです。」


アイラは嬉しそうに微笑みながら説明した。


「ねぇ?ヨハネス様。」


アイラが嬉しそうにヨハネスへ言った。


「あ、あぁ。そうだな。」


ヨハネスは戸惑いながら笑みを作り言った。


(あれはスカイが私の真似をしたのではなくスカイが私の邪魔をしようとしてきたのだがな。)


ヨハネスはそんな事を考えていた。


「スカイもパパが大好きなのよね?」


アイラは微笑みながらスカイへ言った。


「、、、だぁぁー。」


スカイは一瞬間を開けてから微笑み言った。


「ふふ。」


アイラはそんなスカイを優しく撫でながら笑った。


「ヨハネスの真似をね、、。」


レオンはアイラの言葉を聞きヨハネスとスカイの表情を見て苦笑いを浮かべて言った。


(それは真似というより、、。)


レオンはそんな事を考えていた。


「スカイは中身もヨハネスに似ているのかもしれないな、、。」


カイルもレオン同様に苦笑いを浮かべて言った。


「そのようね。」


ローズは苦笑いしながら言った。


「そうかもしれませんね。スカイはヨハネス様に似て優しい子ですから。」


アイラは嬉しそうに言った。


"いや、そういう意味ではなくて、、。"


と言わんばかりのお察し表情をレオン、カイル、ローズは浮かべていた。


「アイラが何というかそういう純粋な優しい子で良かったな。」


カイルは微笑みながら言った。


そんなカイルの言葉にアイラは??という表情を浮かべていた。


「次に生まれてくる2人の子供が女の子だとスカイは妹を守る素敵なお兄さんになりそうね。」


ローズがクスクス笑いがら言った。


「2人目ですか?!そ、そんな、、。まだ2人目なんて、、。スカイもまだ小さいですし、、。でも、そうですね。スカイはきっと妹思いのいいお兄さんになってくれると思います。」


アイラはローズの言葉に顔を赤くして恥ずかしそうに言うもすぐに優しい笑みを浮かべて言った。


ヨハネスはアイラとローズの会話を聞いて何か閃いた表情を浮かべた。


(妹、、。そうだ。スカイはきっと妹が生まれたら妹は自分が守らないとという使命感みたいなものが生まれるに違いない。私が実際にニーナが生まれた時にそう思ったからな。)


ヨハネスはニヤリと笑みを浮かべて考えていた。


(そうすればアイラの時間も沢山持てる様になるはずだ。)


ヨハネスはそんな事を考えていた。


そんなヨハネスをレオン、カイル、ローズの3人は見て呆れた表情を浮かべていたのは言うまでもなかった。


その後、ヨハネスは公爵夫婦へ


"どうしたら女の子を授かれるか教えてほしい"


と真剣に尋ねた。

突然、突拍子もない質問を真剣にしてきたヨハネスに公爵夫婦は驚愕した。


そして、当然のように公爵夫婦は


"子供は授かりものだからどちらが生まれてくるかはわからない。"


と応えた。


公爵夫婦の応えを聞き愕然としたヨハネスはアイラとのラブラブ時間の為にと諦めず女の子を授かりやすくする方法を調べたのだった。


そんなヨハネスの奮闘と父子のアイラ争奪戦など知りもしないアイラは変わらず毎日の幸せを噛み締めながら平和に過ごしていた。



そして…


アイラとヨハネスは先5年間で3人の子供に恵まれスカイを合わせると4人の子供の親となった。


ヨハネスが懸命に女の子を授かりやすい方法を調べ実践するもスカイに続き2人の男の子が生まれた。

そして…

生まれてきた男の子2人も性格はヨハネスにそっくりでアイラ争奪戦を繰り広げるのが父子2人から父子4人になった。


アイラは変わらず父子のアイラ争奪戦を仲良しだな〜くらいにほっこりしながら見守っていた。


そして…

三男が生まれて一年後…


ヨハネスが待ちに待っていた女の子が誕生した。


上の3人と違い柔らかくいい匂いのする女の子の誕生にヨハネス含め上の兄達もメロメロだった。


「これからこの子をしっかり守ってあげてねお兄さん達。そして、、パパも。」


アイラが優しく微笑みながらヨハネスとスカイ達兄弟へ言った。


アイラの言葉を聞いたヨハネス達は微笑みながら頷いた。


(この子が将来結婚などになったら許せる気がしないな。)


ヨハネスは生まれたばかりの娘を見て考えていた。


(きっと義父上はアイラを嫁に出す時にこんな気持ちだったのだろうな、、。)


ヨハネスはフッと笑みを浮かべて考えていた。


ヨハネスは娘の顔を優しい表情で見つめながらこんな事を考えていた。


(息子たちは妹にメロメロだな。これでようやくアイラを独り占めできそうだな。ここまでの道のりが長かったな。さて近々アイラを独り占めにする為に甘い計画でもたてるとしよう。)



しかし…

この時のヨハネスとスカイ達兄弟はまさか生まれた自分達の娘と妹がヨハネスと兄妹の中で誰よりもアイラが大好きでアイラ争奪戦に参戦して誰よりも勝利を勝ち取る自分達の強敵になるなど想像もしていなかった。


それを知るのはもう少し先のお話……

本編・番外編含め完結となります。

最後までお読み頂きありがとうございました☆


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