374日 アチャール
「それでは優秀賞と最優秀賞を決めますか。」
「それはもう…決めたわ。最初から決まってたわ。」
「それはどこでしょうか…」
「…花咲大学の学食部のみなさん、あなたたちが最優秀賞よ。」
「おめでとうございます!」
「で…では優秀賞は…」
「椋木かな。あと1校が出てこないけど。」
「長光と大海、あとは宋高と俊徳も候補だね。」
「味は椋木、でも総合点は宋高と大海じゃない?」
「え…!?」
「チームワークと、盛り付けの仕方でしょ。あとは気持ち。まぁ…任せますが。」
「それでは…優秀賞は椋木大学、大海大学の2校です!」
「それでは後夜祭に行きましょうか?」
「そう言いたいのですが…飛翔さん、少しだけお話よろしいでしょうか?あの件です。」
「あぁ…皆さん少しよろしいでしょうか?」
「は…はい!」
「この場面でご報告させていただきます!卒業試験は12月25日から27日まで、会場は中町の中町大学です!25日は面接を行い、26日に学力テスト、27日に集団面接を行います。合格発表は29日です。」
「これ今の場面で言ってもよかったの!?」
「私が許可した!」
「そう、葉子さんから伝えといてと言われたんだ。」
「それなら問題はないですね!」
「そうだ、飛翔!私たちも作るわよ!」
「え!?」
「学食ですよ。さぁ、今日はやりましょう!」
「…さぁ、始めましょうか。」
数時間前までコンテストの出場者が使っていたキッチン…そして、今僕たちが使っている。
「飛翔は味噌汁、京子は付け合わせをお願い。私と雪でメインを作るわ。」
「今日は何を作るのですか?」
「カレーライスよ。」
「…分かりました。飛翔さん、味噌汁じゃなくてもいいかもしれません。」
「わかった。」
テキパキと仕上がっていく料理たち、そして来場者に配布した。
「カレーとアチャール、そしてコンソメスープです。」
「みなさんどうぞお召し上がりください!」
「…これです!これですよ!」
「みなさん、これが学食です!こだわりとか美味しさもそうですが…やっぱり楽しく作っている姿を見ると…一番おいしそうです。」
人々はカレーライスをとても美味しそうに食べている。それを見て、僕たちも笑顔だ。
「これがいわゆる…」
「エキシビジョンね!」
「とっても楽しかったです!今日恵斗さんが店番で出れなかったのは…とても悲しい話ですね。」
「壮と恵斗…この二人のコンビが見れないとね…」
「いや、あなたたちでよかった。」
「陽菜さん…」
「あなたたちのおかげで学食という文化を知ることができたよ。そうだ、お礼にしては大きすぎるけど…卒業試験の時の宿泊施設さ…私のマンションを使わない?」
「空き部屋あるのですか?」
「あるわ。もしマンションでもよければだけど…」
「そうだね。まずは葉子さんに相談してほしいかな。」
「あぁ、そうだったね。」




