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売名目的、日々エッセイ2  作者: 井上達也
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失われたクリームパン

 小生のMacBookは、小説を書くだけのために存在している。


 クリームパンが失われた。

 「失われた」と文章の頭に付くと、壮大なストーリーが始まるのではないかと思うのは小生だけではないはず。


 クリームパンが失われた経緯を説明しよう。

 小生はよくコンビニに行く。

 お金がもったいないと言われても仕方がないが、小生はご飯を作るのがめんどくさいためよくコンビニに行く。(体に悪いと言われても仕方がない。ウーバーを頼む人と同じである)


 お金を取るのか、時間を取るのか。

 自分のために作る料理ほど虚しいものはない。料理は誰かに食べてもらいたいものだ。


 話が横道に逸れた。


 小生はコンビニのセルフレジをよく使う。特にファミリーマートのセルフレジは一番使いやすいと思う。

 ローソンは画面でタップする箇所が多すぎる。セブンイレブンは、店舗によっては無いから論外。


 セルフレジを使う理由は簡単で、店員さんと会話をしたくないからである。

 店員さんが決して嫌いなのではない。めんどくさいからである。


 「ポイントカードはお持ちですか(しかもコンビニによっては何種類かある)」から始まり、「弁当はあたためますか」、「箸はいりますか」、「スプーンはいれますか」、「暖かいもののと冷たいものはわけますか」。そこに最近では「袋は入りますかが」加わっている。


 めんどくさいと言ったが、昔コンビニでのアルバイト経験がある小生なりの店員さんへの配慮である。

 誰がこんな呪文を考えたのだろうか。現場で働く人のことなんて考えていない人が考えたとしか思えない。


 そんなセルフレジ大好き小生であるが、よくやることがある。

 商品の入れ忘れ。


 ここまで書けば察しのいい読者の方は理解ができたと思う。

 小生はクリームパンを入れ忘れたのだ。

 過去にはサラダの小分けのドレッシングを入れ忘れたこともある。けっこう忘れる。


 家に帰ってきて「1,000円か〜」とか思いながら袋から商品を取り出したときに気がついたのだ。

 1,000円を払ったにしては明らかに商品数が足りなかった。


 さすがに、「クリームパンを忘れました!」と電話をするわけにもいかない。

 スウェットでセルフレジの前に現れて置いてあったクリームパンを持ってかえようものなら、万引き犯にしか見えない。

 カッコつけて「逃げたら一つ、進めば二つ」とオタクフルスロットル全開でコンビニに向かうわけにもいかない。


 いろいろ考えた気になって、小生は一瞬で諦めた。


 そして小生は思った。


「さすがに、21時にクリームパンを食べるのは太る。これは体重をもっと気にしろ、という神様からのお告げだ」と。

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