マオ
「 セロ──、何かさ、さっきから嫌な気配がするんだけど…… 」
セロフィート
「 そうでしょうね。
──新しい器を用意しましょう。
セノコンにも報告をし、キノコン同士で情報共有させなさい 」
罧寧:器人形
「 畏まりました 」
セロから新しい〈 器人形 〉の器を用意された罧寧は、〈 器人形 〉の額に自分の額を付ける。
用意された方の〈 器人形 〉の両目が開くと、両足が切断されている〈 器人形 〉が抜け殻の様に倒れた。
セロフィート
「 セノコンの元へ転移します 」
転移魔法が発動されると〈 器人形 〉の姿が消えた。
マオ
「 セロ、その〈 器人形 〉はどうするんだ? 」
セロフィート
「 〈 テフ 〉で構成した肉体と入れ替えます。
これで鉄てっ扇せん公こう主しゅさんは3男なんを亡くす事になります 」
マオ
「 どういう事だよ? 」
セロフィート
「 罧しん寧ねいさんの実じつ母ぼ──鉄てっ扇せん公こう主しゅさんと蝙こう蝠もり道どう士しさんを仲なか違たがいさせます 」
マオ
「 仲なか違たがいって?
どうやるんだ? 」
セロフィート
「 こうします 」
セロは蝙こう蝠もり道どう士しに切断された両足を〈 テ原質フの源みなもと 〉で構成させる。
態ワザとらしく見えない様ようにと室内に血液を飛び散らせて汚よごし始めた。
生なま々なましい殺害現場の出来上がりだ。
マオ
「 ひぇっ──!!
随分と酷い有り様さまにしたな。
部屋が滅茶苦茶だ…… 」
セロフィート
「 どうです、マオ。
罧しん寧ねいさんが蝙こう蝠もり道どう士しさんに襲われ、殺害された犯行現場の演出をしてみました。
仕上げに罧しん寧ねいさんの抜け殻がらに痛いた々いたしくも生なま々なましい傷を付け、血塗れにします。
抜け殻がらの肉体には蝙こう蝠もり道どう士しさんを犯人と決定付づける証拠を残します 」
マオ
「 酷ひでぇ……。
これじゃあ、ガチマジで殺人犯だ…… 」
セロフィート
「 無実の人を殺人犯に仕立て上げる事は案外容よう易いに出来てしまうのです 」
マオ
「 こうやって冤罪事件の被害者が1人増えるのか……。
まぁでも、蝙こう蝠もり道どう士しは悪い奴みたいだから、どうなっても良いいよ。
それより、蝙こう蝠もり道どう士しに捕つかまって玩具おもちゃにされて辛つらい目に遭ってる子供達を助けよう!! 」
セロフィート
「 はいはい。
では、子供達の抜け殻がらも此こ処こに集めるとしましょう 」
マオ
「 其そ処こ迄するんだ…… 」
セロフィート
「 蝙こう蝠もり道どう士しさんは実験台モルモットにしている子供達の身体からだに自分の印しるしを入いれている様ようです。
刺いれ青ずみとは手が込んでます。
蝙こう蝠もり道どう士しさんが殺害犯なのですから、罧しん寧ねいさんの身体からだにも刺いれ青ずみを入いれ忘れてはいけませんね 」
マオ
「 徹底してるなぁ~~ 」
セロフィート
「 隠蔽工作も済みました。
鉄てっ扇せん公こう主しゅさんと蝙こう蝠もり道どう士しさんをこ・の・部屋へ招待するとしましょう 」
セロは転移魔法を発動させる。
数すう十じゅっ体たいの子供の死体──に偽造した抜け殻がらの上に魔法マジカル陣サークルが出しゅつ現げんした。
完全に初めましての鉄てっ扇せん公こう主しゅとオレが両腕を斬り落とした丸裸のフル●ン男が魔法マジカル陣サークルから現あらわれる。
セロフィート
「 これで邪魔はされません。
マオ──、齊せい天てん大たい聖せい孫そん悟ご空くうへ会いに行きましょう 」
マオ
「 見ないのかよ? 」
セロフィート
「 マオは道士兄と仙人妹の壮絶な殺ころし合いを見たいです? 」
マオ
「 ………………やっぱいいや 」
セロフィート
「 賢明です♪ 」
セロが転移魔法を発動させる。
セロと一緒にオレは殺害現場に仕立て上げられた部屋から出た。
齊せい天てん大たい聖せい孫そん悟ご空くうに会う為に此こ処こ迄する必要があったのかな。
確たしかに邪魔が入はいったりしたら面倒ではあるけど……。
兄妹きょうだい同士で殺ころし合いをさせるとか、やり過ぎなんじゃ……。
いや、セロのする事だし、他ほかにも考えが有るのかも知れない。
どっちが勝つのか分からないけど、セロやオレの敵である事には変わりないんだ。
どっちが立ちはだかったとしてもオレは倒すだけだ!!
◎ 何時も短い文章ですが、今回は更に短めの文章でした。
次回、いよいよ敵サイドに身を置いている孫悟空が登場します。