✒ スカウト 1
──*──*──*── 何処か
何処に在るのか全く皆目検討も付かない場所に出た。
至って普通の中華風な建物の中だ。
この何処かに齊天大聖孫悟空が居るんだな。
マオ
「 セロ、此処って敵のアジトの中だよな。
堂々と歩いてて見付かったりしないのか? 」
セロフィート
「 安心してください。
マオとワタシの姿は誰にも見えてません。
声を出しても誰にも聞こえはしません 」
マオ
「 マジかよ!
何かしてるのか? 」
セロフィート
「 気配を消し、姿を消し、声も消せる隠密に適した便利な魔法を使ってます 」
マオ
「 何か “ 忍者 ” っぽいな~~。
でもさ、ぶつからない様に気を付けないとだな 」
セロフィート
「 罧寧の代わりをしている〈 器人形 〉は此方に居ます 」
マオ
「 先ずは〈 器人形 〉から情報収集だな! 」
だけど、態々アジトの中を歩かなくても転移魔法で〈 器人形 〉の前に転移すれば良かったんじゃないのかぁ~~。
セロが何を考えて〈 器人形 〉の前に転移しなかったのか分からないや。
セロフィート
「 マオ、部屋があります。
中へ入って物色しましょう 」
マオ
「 えっ?
物色ぅ??
そんな某ゲームの勇者みたいな真似しなくても…… 」
セロフィート
「 誰にも見えないのです。
堂々と物色も出来ます。
物色した部屋には入れない様にします 」
マオ
「 何でそんな事するんだよ? 」
セロフィート
「 不可思議な現象を起こし、妖怪達の気を他所へ向けます。
1部屋ずつ、開かない部屋が増えるのは奇妙でしょう?
此方が全ての部屋を物色し終わった後、部屋のドアを全て消します 」
マオ
「 何で消すんだ? 」
セロフィート
「 ワタシから鉄扇公主さんと紅孩児さんへ真心と誠意を込めたプレゼントをフォー・ユーする為です♪ 」
マオ
「 何か嫌な予感しかしないな。
セロの真心と誠意が詰まったプレゼント…………。
想像するのは止めとく…… 」
セロフィート
「 はいはい。
マオ、物色を始めましょう 」
マオ
「 これじゃ、立派な泥棒だな!
泥棒なんて数え切れない程してるけど! 」
セロと一緒に鉄扇公主と紅孩児のアジトに有る全ての部屋に入っては物色を繰り返す。
セロはアジトの地図を持っている。
物色を終えた部屋にはセロが赤ペンで❌を付ける。
マオ
「 後、3部屋か。
この3部屋の物色が終わったら〈 器人形 〉の居る部屋に向かうんだな 」
セロフィート
「 中々良い物が揃ってます 」
マオ
「 ──っていうか、部屋に有った荷物を丸々ごっそり魔法陣の中に転送させてるだけじゃん。
誰が金目の物と仕分けるんだ? 」
セロフィート
「 キノコン達に決まってます 」
マオ
「 キノコン達は大活躍だな~~ 」
きっと使えそうな物を見付けたら、こっそり笠の中に拝借してるかも知れないな。
キノコンって意外にも手癖が悪いんだ。
甚も簡単にスリもしちゃえるからな~~。
某ゲームでは “ ピックポケット ” なんて呼ばれてたっけ。
そんな事は兎も角、最後の部屋の物色を終えて〈 器人形 〉の待つ部屋へ向かう。
因みに物色した部屋のドアは本当に開かなくなっている。
耳を澄ませてみると何かが蠢いている様な音が聞こえるけど、聞こえなかった事にする。
思い出したくもない羽音だったからだ。
マオ
「 この部屋に〈 器人形 〉が居るんだな 」
セロフィート
「 情報収集しましょう 」
マオ
「 齊天大聖孫悟空をオレの眷族にした後、鉄扇公主と紅孩児は倒すのか? 」
セロフィート
「 何もしません。
マオは鉄扇公主と紅孩児も眷族にしたいです? 」
マオ
「 鉄扇公主と紅孩児を眷族に…………。
いや、要らない…… 」
セロフィート
「 では此処で “ さよなら ” しましょう 」
マオ
「 さよなら?
どゆことだよ? 」
セロフィート
「 そのままの意味です。
さっ、部屋へ入りましょう 」
マオ
「 うん 」
姿の見えないセロやオレが部屋のドアを開けると、妖怪達には勝手に部屋のドアが開いた様に見えるんだろう。
アジトの中を歩いている妖怪達は部屋のドアが勝手に開いたり閉まったりする謎の怪奇現象に震えたのは言う迄もないかな?
それは兎も角として、部屋に入ると〈 器人形 〉が何故か押し倒されている光景が視界に入って来た。
此処に連れて来られた〈 器人形 〉は、鉄扇公主と紅孩児の実子
本物の罧
〈 器
早く助けないとっ!!
オレはす




