「おら! いったいあたしたちに何の用だ!」「お前が答えてくれるのか?」「だ・か・ら! ここにいる華子が相手だって言ってんだろ!」「勝手に私の出番を作るな!」
「おら! いったいあたしたちに何の用だ!」
未來の鼻息は依然として荒い。
「お前が答えてくれるのか?」
「だ・か・ら! ここにいる華子が相手だって言ってんだろ!」
といって私を指さす。
それもコソコソと私の背中に隠れた状態で。
「勝手に私の出番を作るな!」
まったくなんたる卑怯者!
大体にしてお前は私を守ってくれるんじゃなかったのかよ。
あろうことかそんな私を盾にしているのだ、この阿呆は。
とはいえ、確かにここは私の出番かも。
どこまで話をすることができるのかはわからないけれど。
気持ちに余裕ができたことで頭もうまく回っている。
そしておじいちゃんを見る。
相変わらずこちらに気が付いているのかいないのかわからない状態だが、いまのところ何かをされたという様子はない。
この不思議な存在と何かを話しているようだ。
が、それでいてコイツはそれとは別に私たちにも話しかけてもいる。
聖徳太子のトークバージョン?
まぁ、なんでもありなんだろう。
どう見ても超越した神秘的存在なんだから。
そして、そんなときに例の生理現象が現れた。
『お茶が飲みたいな』
これはいい流れである。
私はいつも大事なことに取り組む前には生理現象として喉が渇くというのがあるのだけれど、こう思えることは万全の態勢で挑める何よりの証拠。
しっかりと状況を把握できているからこそ、そういう気分になっているのだから。
さて……あなたは何者? ここはどこ? おじいちゃんとの関係は? なにがしたいわけ? 私たちをどうするつもりなの? そして私たちの能力について何か知っていることはある?
……うう、だめだ、どれを聞いても私程度の理解を軽く飛び越えそう。
だからこその超越なんだろうけれど。
「ふふふ。どうやらお前程度の頭脳では私と会話をするのは無理なようだな」
考えていることがわかるらしい。
「まぁよい。それならお前が聞きたいと考えていたことをわかる範囲で答えてやろう」




