評価乱高下!ネオと混浴、湯けむりヒロイン大戦争
その日、ネオたちは聖王国近郊の秘湯《自己開示の泉》へと招待されていた。
「混浴、ですって?」
白鐘メルティアが紅茶をこぼした。眼鏡が曇る。
「いや、俺も聞いてねぇよ!? しかも“評価上昇効果付き”って何!?」
ネオの戸惑いをよそに、温泉宿は全力の“湯けむり評価上げ仕様”だった。
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【脱衣所にて】
まず入ってきたのは、騎士長リュシア。
「ふ、風呂くらいで動揺するなッ! こ、これは筋肉と精神の鍛錬だッ!」
長い銀髪をまとめ、すらりとした体躯にピタッと沿う白湯着。引き締まった腹筋、傷の残る太もも、ちらりと覗く刀傷……。
ネオ(くっそ、評価高い……!美学がある……!)
続いて現れたのは、ミミ・クロックワーク。
「入浴中の心拍数、データ取得開始。……ネオ、私の背中を流せ。」
身長140cm未満の合法ロリが、無表情に湯着を着こなす。だがその小さな身体には、機械のような整ったラインと微かな丸み。
ネオ(評価というより倫理と戦ってるぞ俺!?)
湯けむりの向こうから、エルナ・リフレインが両手を広げて登場。
「きゃっほーい!混浴混浴〜☆ 青春ポイント爆上げターイム!」
濡れたブロンドの巻き髪、腰まで垂れるツヤ、ハイレグ風湯着(なぜか水着っぽい)。豊満な胸元に刻まれた音符のタトゥーがセクシーに光る。
ネオ(あいつだけイベントCGみたいな演出で入ってきたぞ!?)
「……うふふ。ネオさま、背中、お流ししますね?」
現れたのは、ルジェ・アークハート。スレンダーな肢体に、布の少ない黒い湯着。あえての“隠さない”スタイル。
「ふふ、羞恥に悶えるネオさまの表情……0.01評価単位ずつ、記録しましたわ。」
ネオ(やめて、評価されるだけでHPが削れる!)
その時、ぽてぽてと歩いてきたのは、病弱聖女・セラフィーナ。
「ぅぅ、皆さん、肌を出しすぎです……私は恥ずかしいですぅ……」
儚げな白湯着に身を包み、うつむく彼女。だが、蒸気で上気した頬と濡れた睫毛、華奢な鎖骨に、全男子評価装置が震えた。
ネオ(守りたい、この評価値……!)
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【風呂場】
ネオ「お、おい、なんで全員こっちくるの!?混浴ってそういうもんだっけ!?」
メルティア「監査官として、あなたの“背中”に不審な自己肯定感がないか確認します」
リュシア「防御力が下がっている今こそ、鍛錬の機会だッ!」
ミミ「角質除去のため、スクラブを使っても?」
エルナ「じゃあ私は泡タイム担当〜♪」
ルジェ「ネオさま、膝枕での洗髪はいかがですか?」
セラフィーナ「そ、そんな……私、そんな積極的になれません……(でも距離は詰める)」
ネオ「ぎゃああああ評価が爆上がりしてる!勝手にバフつくなああああ!」
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【温泉上空:AI神エグゼク視点】
《評価乱高下。対象:佐々木ネオ。スキル“背中に触れただけで好感度∞”発動》
AI神「……バグだ。これは完全にバグだ。おまえ、評価の神性を湯煙で裏切ったな……」
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【オチ:湯上がり後】
メルティア「……ネオさん、髪がしっとりしてますね。ふふ、評価1上がりました」
リュシア「背筋が少し鍛えられたな。評価3だ」
ミミ「体温、正常範囲内。評価+2.7」
エルナ「うなじがエロかった!+5!」
ルジェ「うふふ、恥じらう表情……+10万」
セラフィーナ「えっと……手を握ってくれて、ありがとうございました。私からは……+1、です」
ネオ「全員の評価、気持ちでしか動いてねぇぇぇぇぇ!!」