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44話・ロゼッタ、リオネッタ、それ暴露ーっ

「しかし、魔法を既に使えるというのは凄いな。独学だろう?」


「ええ。この魔道書を片手に」


「お嬢様は凄いんですよ、詠唱を唱えることなく魔法を唱えられるようで、一歩踏み込んで地面を破壊していましたので」


 ちょっとリオネッタ!?

 そこなんで言っちゃうの!?

 ちょっと主人の秘密を暴露し過ぎじゃないかしら!?


「地面を破壊? 一体何をしたんだ?」


「えぇと……秘密にしてくださいます?」


 上目使いに聞いてみる。

 なにやら一瞬うっと呻いたボーエン先生、今、引きました?

 私の色仕掛け見て引きました? なんでよぉっ!? 泣くぞ畜生っ。


「あ、ああ。秘密な。そんなバレたら危険なのか?」


「私が編み出した魔法がどういうものか分かりませんから、門外不出の魔法とかだといろいろ勘ぐられる可能性もありますし、その辺りの常識などもボーエン先生には期待していますのよ」


「なるほど。まぁいい、実際見ないことには判断できんしな。やってみてくれ魔力の流れを見させてもらうが良いか?」


「ええ。よろしくてよ」


 ボーエン先生にならバレてもいいか。というかもう引き込む気満々だから秘密の共有はバッチコイだ。最悪アレをネタに共犯者にすればいいのだよ。ふふ、悪役令嬢じゃないんだよ。悪代官なんだよ。あれ? どっちも悪いな?

 お主も悪魔よのぅ。って言っちゃおうか?


 私は魔力を全身に薄く纏う。

 その瞬間ボーエン先生がマジかコイツ!? といった顔をした。

 そして私が一歩踏み出す。

 バチュンっと地面が弾け飛び、即座に私は魔力を霧散させた。


「こんな感じですわ」


「何つー魔力量」


 え、そっち!?


「やってるのは身体強化の真似ごとか? あれは身体に纏わせるんじゃなくて魔力を一点に集中させる技だぞ。腕なら腕、足なら足に集中させて身体を強化させるんだ。今お前がやったのは攻撃魔法を身体に纏わせ地面を攻撃したようなもんだぞ?」


 どおりで地面が消し飛ぶ筈だよ!?

 そりゃ攻撃魔法を纏って動いたらそうなるよ!?

 あっぶな。これを身体強化だと思ってたら大変なことになる所だったよ、周囲が。


「独学は危険だな。こんな勘違い想定外だぞ? いや、でも魔力を扱える訳だから基礎さえ覚えれば……」


 顎に手を当て真剣に考え始めるボーエン先生。

 そこへ……


「あの、差し出がましいかと思うのですが、お嬢様は他にも……」


「ん? これだけじゃないのか?」


 ちょっとリオネッタぁっ!?

 だからなんで私の秘密を暴露しようとするのっ!?

 お前はゲームのリオネッタかっ!?

 ……ん? ゲームの?

 そういえば、リオネッタってゲームじゃ私の秘密を王子とヒロインちゃんに暴露しちゃってるんだよね?

 つまり、彼女の性格はそういう主人を売り渡しちゃう系だったりするのかね?


 むむむ、そうなるとリオネッタには重要な話は聞かせられなくなってくるぞ? というかメイドとしてその精神はどうなんだ? 辞めさせられるの待ってるの?

 でも一応悪役令嬢の相棒的役割のメイドさんだから彼女を辞めさせるとかいう選択肢はないし……むぅ、この辺りも今日の夜考えないとダメかも。

 となると、しまったなぁ、私、リオネッタの前で日本語とかメモして暗号だと言っちゃったよ。


 ロゼッタの秘密がてんこ盛りだよ。

 リオネッタにとってのメシウマ案件沢山だったよ。

 もしかしてもう行動してたりしない? 秘密を探って第一王子に告げ口したりしてない?

 やばい、ちょっと不安になってきた。


「よし、せっかくだお嬢、お嬢の使える魔法を全部見せてくれや」


 全部、だと!?


「全部と言われても今使えるというか、使ったことあるのはファイヤーボールだけですよ? リオネッタに泣いて使うなって言われたから他に使ったりはしてませんけど」


「そうか……おいそこのメイド」


「え? はい。何でしょう?」


「悪いがここから先は個人授業だ。お前は部屋に戻っていてくれ」


「なっ!? しかしそれではお嬢様と男性を二人きりにすることにっ」


「不安だというなら雇い主のお嬢の父親に言ってくれ。いいか、あまり本音は言いたくねぇが、今回効率的に魔法を教えるにあたってお前はお嬢にとって邪魔だっつってんだよ」


「なっ!? わ、私は……お嬢様のために……」


「こいつのためだっつーなら何故俺に暴露した?」


「……え?」


 おや? なんか雲行きが怪しくなって来てない?

 ボーエン先生、なんでリオネッタに食ってかかってるの?


「いいか、テメェーはこういったんだ。詠唱を唱えることなく魔法を唱えられるようで、一歩踏み込んで地面を破壊していましたので、とな。どういう意味か、分かって言ったのか?」


「え? え?」


 リオネッタには怒られている意味が分からず戸惑いを浮かべはじめた。

 ちょっとボーエン先生、一体どうしたの?


「いいか、よぉく聞け、駄メイド。お前さんは自分の主人であるお嬢がわざわざ自分の魔術教師に俺を選ぶよう慎重に選んでいた努力を無にしやがったんだ」


 ど、どういうことー!? 私慎重に選んだ努力があったの!? 私が聞きたいよソレ!?

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[気になる点] リオネッタの好感度がどんどん下がる 意図的にやってるんだろうか
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