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1630/1986

1616話、ロゼッタ、上に立つ者の責務

 昨日、ささっとハテノちゃんと一緒に闇組織を一掃した。

 浮浪者は見つけ次第ハロワにぶち込むよう町の衛兵さんたちに伝えておいたし、これでヤバい組織はもうでてこないだろう。


 ただし、これを維持できれば、だ。

 汚水清掃が終ったので次は新しいきれいな水を入れるところから始めないといけない。

 なので、町に大々的に募集を掛けた。


 簡単に言えば私専用、ベルングシュタット領私設騎士団の設立である。

 今いる兵士たちは一応ベルングシュタット領主の兵なので今はリオネル様の命令を聞くけど私の命令は二の次なんだよね。


 なのでまずは小規模ながら私子飼いの騎士を設立し、路地裏の警備などをして貰おうと思っている。

 ふっふっふ。やることがないなら一から作ればいいんだよ。

 そう、ライオネル兵を立て直したように、今度は見込みある市民全員強化をすればいい!

 目指すはベルングシュタット領一般市民カンスト計画!!


「主はーん。リオネルはんが呼んどるえー」


 すでに募集は掛けたし、後は待つだけ、と部屋でくつろいでいると、キーリがやってきた。

 リオネル様が? なんでしょう?

 キーリと共に侯爵執務室へと向かう。


「やぁロゼ」


 おっと、すでに私の偽物が、じゃなかったロゼがリオネル様の対面に座ってた。

 その椅子どっから持ってきたの?

 あ、多分ゴーレムで作ったのか。自作物なら持ってくることなくその場で作れるよね。


「リオネル様、御用があるとか?」


「うん。ここ最近市勢見てるとね、領主の妻候補が勝手に私設団作ろうとしてるみたいなんだけど」


「ロゼッタ。やるのはいいけど伝えてる?」


「あー。しまった、いつもの癖でつい。報告してなかったですね」

 

「うん。まずは何かする前に僕にも教えてね。大抵のことには許可だすけど、体裁が必要だから」


「かしこまりました」


 そうだった。軍務総司令官じゃないから勝手に兵士増強とかしちゃだめだった。

 いくら私財で出来ると言っても報告しとかないと。

 リオネル様が上司扱いになるのか。うーむ。不思議な感じだ。

 出来るだけ迷惑かけないようにしなきゃ。


「ところでなんでロゼもここに?」


 さっそく執事さん呼んで用紙を持ってきてもらい、ゴーレムで作った机に置くと、椅子に座って書き始める。そのついでにロゼに尋ねると、彼女も用紙を取り出しぴらりと見せて来た。


「私も同じ理由で怒られたのよ」


「えぇ、怒ってないよ? 注意しただけだよ」


「そうかしら? 問題を起こした奴らの雇用について私が面倒を見ようとしたのだけど、さすがにそれは責任持てない、と怒られたわ」


 そりゃ、問題起こした奴の雇用はなぁ。それって闇組織組員の有効活用でしょ。

 まぁ私が市民鍛えるし、ロゼが落ちぶれた人を何かに仕立て上げようっていうならいいけどさ。


「じゃあ、はい、リオネル様」


「ん。預かるよロゼ……えぇぇ。市民総カンスト計画? ロゼぇ……」


 なんでそんな顔するのリオネル様!? 絶対犯罪の起こらない町になるんだよ!


「まぁまぁ、ロゼッタが表を鍛えるなら裏の住民鍛えても問題ないわよね。ねぇリオネル様」


「うぅ。なんというか、これ却下してしまった方がいい気がするけどとても魅力的ではあるよね。はぁ……いいよ、うん。両方許可する」


 領主として勝手に何かの事業を推し進められるのは問題だけど、許可だした事業がとんでもないものだと突き上げ食らうの私たちじゃなくリオネル様なんだよね。

 大丈夫ロゼ? 手に余るようなら教祖さん紹介するよ?


「ロゼッタ神教は私には鬼門だから。どうしても必要なら貴女に頼るわよ」


 そこまで行くのが嫌なのか。

 

「ではリオネル様。早速面談に向かいます」


「こちらは牢屋に向かいます。訓練場は既に作ってあるので移動もお任せを」


「父上や兄上が困ってたのがわかるなあぁ。横で見てるのと実際上で報告受けるのはかなり違うや」


「それほど違います?」


「うん。為政者側で見ると結構ストレスがかかるね。今頃兄上は爽快な気分で仕事をしてるんじゃないかな。何しろ自分が立てた経営計画が一気に白紙になるからね。また一から考え直すと思うとさすがにクルよ。これが何度も、しかも領地が国ならなおさらだよね。はー、まぁリンドブルムが殆ど終わらせてるからこの程度のストレスで済むのか、領地経営って大変だね」


「一人で抱え込もうとする領主が陥る奴ですね」


「ダメですよリオネル様、ちゃんと人を扱うことを覚えないと」


「部下に権限持たせるのは怖いとか、部下がやらかす心配とか部下に任せるより自分が動いた方が速いとか、そういうのは自分のストレスをため込むだけになります」


「全て丸投げはダメですが、ある程度は任せる度量を身に着けるべきです」


「……左右からロゼッタ口撃って何気に恐怖やん。リオネルはんがんばえー」


「二人とも思考がかなり似てるから同じこと言われるんだけど……助けてキーリ」


 ほらほら、手取足取り教えますから人を使う実力を養ってください。

 ロゼ、協力してリオネル様のストレス緩和を目指すわよ!

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 >>ロゼ、協力してリオネル様のストレス緩和を目指すわよ! 緩和も何も、ストレスの原い......ゲフンゲフン、いやなんでもありません
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