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後日談的ななにか。

 というわけで、僕と春山は付き合うことになったわけだが……、

「うん、まあ、突然なにか変わるわけもないんだよなぁ……」

 僕と彼女の関係は、名前が変わりはしたものの、『友達』であったころと、さしたる変化はなくなった。

 いや、さしたるとかじゃない。まったく変わっていないと言っていいだろう。

 そういうわけで、僕はなんだかモヤモヤとした感情を抱えていた。

「結構はずい告り方をした記憶があるな……」

「あはは、まあ、結構ビックリしたよ?」

「一般的に見て、結構恥ずかしい類いのものだと思うんだよな……。世のカップルたちは皆こんな苦行を乗り越えてきていたのか……」

 なにが辛いって、一番辛いのは終わってからだ。言ってるときは実感ないけど、終わってからならわかる。

 そこそこイタいやつだったはずだ。

 うん、結構なものだ。

 今まで、カップルを見かける度、密かに「爆発しろ!」とか思ってたの、謝らないとな。

 カップルさんたち、ごめんなさい!

 これでいいかな。

「まあ、フラれなくてよかったけど」

 フラれていたら、今ごろ不登校になっていただろう。

 恥ずかしい告り方をしておいてフラれたとか、羞恥心で三日ぐらいは見悶えられそうだ。

 本当によかった。

「ううん。こっちこそ、ありがとうね。本当は、遠山くんが別な人を好きだと思ってたから、そっちに告白しちゃう前に告白するか、迷ってたところだったからね」

「はは、まあ、よかったよ。そう思ってもらえて。正直、もう勢いでって感じでしちゃったからな。急になっちゃって」

「勢いだったんだね。ふふ、まあ、過程がどうであろうと、今は今だしね」

「そうだな。で、問題はそこなんだよ」

 僕はようやくもって本題にはいる。

「そこ?」

 キョロキョロと周囲を見回す春山。

 控えめに言って超かわいい。

 抱き締めたいレベル。

 あれ、一応彼氏だし、そういうことしても許されるのか?

「や、僕らの関係って、名前こそ『恋人』になったわけだけど、やってることって、『友達』だった頃と変わんないなあって思って」

「ああ、そういうことかぁ……。う~ん、そうは言っても、恋人らしいことって具体的にどういうことを言うのかなぁ? 何をすれば正解なんだろ」

 春山の、小首をかしげて「う~ん」と考える姿は実に可愛らしいが、今言うべき言葉はそれじゃないのだろう。

 だって、僕は答えのようなものを持っているから。

「うん、あれじゃないか?」

 だが、うまく言い出せない。

 勇気を出せ。と、告白したときと同じことを自分に呼び掛ける。

「あれ?」

 再びキョロキョロと周囲を見渡す春山に、僕は言う。

「その、き、キス、とか……?」

 とたん、その言葉を聞いた春山の顔は朱に染まった。

 慌てたようにワタワタと可愛らしく手を振り、朱くなった顔を隠すように下を向いて、

 それから彼女は恥ずかしそうにもじもじしながら顔をあげ、消え入るような声で、言った。

「そ、それじゃぁ、する……? その、……、キス」

 僕は頷くと一歩前へ踏み出して、二人の距離を詰めた。

今度こそ終わりです。

本当はもう少し考えていたものがあったのですが、別の作品を現在執筆中なので、また、しばらくして時間が空いたときにでも書いて投稿しようと思います。

そういう事情で、主人公視点での後日談的なものがしばらく書けないなと思いまして、今回、完結設定をいじって、一話追加したわけです。彼らの関係がその後どのくらい変化したのか、僕自身も気になっていたので、僕は書いてよかったと思っています。皆様はいかがでしたでしょうか? 感想などをもらえると狂喜乱舞します。

現在執筆中のものも七、八月中には投稿予定なので、よろしければお読みくださいませ。

ではまたお会いできることを願いまして、今回はここらで筆をおかせていただきます。

──この人たち、どのタイミングでボッチだったのやら……?

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