表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/34

春山小春の友達の友達。

 そうそう、遠山くんにも友達ができたみたい。

 最近仲良くしている姿をよく見かける。

 同性だからか、距離を取らずに接していて、正直嫉妬心がなくもない。

 いつもべったりというわけではないけれど、頻繁にべったりとくっついている。私もしたい……。

 いやいや、そんなことしたら嫌われちゃうかも。

 脱線しかけてる。

 それで、遠山くんに友達ができたのと、私に友達が増えたのとで、遠山くんと会話することが減ったように思う。

 まあ、部活に行くときとかは二人っきりなんだけど、部室に着けば先輩がいるし、先生だって来る。二人きりでいられる時間は少ない。

 これまで一緒にいすぎたというのもあるのだろうけれど、けっこう寂しくもある。

 つまりそんな貴重な時間を、勉強を教えて欲しいなどという頼みごとに使うことはできない。

 というわけで、私がそれをお願いしたのは、部活の時だった。

 順位を聞くと快く答えてくれ、なんと、一位だったそうだ。

 すごい。

 とと、お願いしなきゃ……。

「じゃあ、さ。遠山くん、勉強、教えてくれたりする……?」

「ああ、別に良いよ。実は、チヒロにも教えることになったからな。それに、どうせあいつらにも教えることになる。一緒にやれば良い」

 チヒロ! もう下の名前で呼び合うほどのなかになっていたのか!

 それはそれとして、けっこう快く引き受けてくれた。

「ありがとう! あと、実は、さっちゃんにも教えてあげてほしいんだけど……」

「? いいよ。勉強会やることになったら、連れてきてくれれば教える」

「わるいね……」

「いや。問題ない。二人に教えるのも五人に教えるのも変わらん。それはそれとして、どのくらいのレベルなんだ……? チヒロのやつはかなりヤバい感じだったから、同レベルのが多いとさすがにきついかもしれない」

「あ、教える教える。……こんな感じだよ。さっちゃんも同じ感じ」

 そう言いながら私は今回のテストの結果を見せた。

「ああ、これなら大丈夫だ。チヒロのやつは、順位が三桁になってたからな……。あれはヤバい。次あの顔で授業を真面目に受けてないとは思えないが……」

「可愛い顔してるもんね」

「おや? 修羅場勃発?」

 と、横から先輩が口を挟んできた。

「いやいや、男ですよ?」

「なんだ。つまんね」

 遠山くんの返しで、先輩はまた読書に戻った。

 うう、それでも羨ましいものは羨ましいんだよぉ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ