清廉な令嬢は悪女になりたい
評価は「読んで良い」です。
裏側のない作品なので安心して読めます。
粗筋は、仲が険悪な父親から、さる事情で代理母が必要になった王太子殿下の所へ行って「子を産んで来い」と言われ、しかし受け入れないとサディストの伯爵の元に嫁がされるので仕方なくうなずく。しかし主人公で純真なマリーはどうすれば王太子殿下に気に入ってもらえるか分からず、侍女のエマが媚薬や睡眠薬を使ってでも子を作れとアドバイスし、ならそんなものを使う悪女になってでもやってやろう、と決意する、という内容です。
最終的に平民落ちのバッドエンドとも言える結末なんですが、身分差を飛び越えていきなり結婚する、というリアリティのない話よりはマシだと思います。作品的には人気が出ていたら第2章とかで続きを書く終わり方かな、と思いました。最後の段階で王太子はマリーに惚れてますし、侍女のエマと王太子の側近であるノアも良い仲になってそうなので。
1章だけで終わる予定なら多分王太子と結婚してハッピーエンドだったんじゃないかなと思えます。
もし強引に裏を勘ぐるなら、マリーの父は傾いた貴族家を立て直すためにマリーの母であるマーガレットと結婚していますが、作品中でも言われてますが見方を変えれば借金を建て替えるという形で女を買った、とも取れます。その娘であれば、金で買われるのにもそれほど嫌悪感がないかも知れない、という背景があるかも知れません。で、IFストーリーとして、王太子側はマリーの存在を知っていて、マリーが王太子の婚約者に相応しいかを確かめる為に、丁度、隣国で不祥事で処罰される者を使い、一計を案じた、と無理矢理探れるんですが、ちょっと無理すぎますw。別の方法ではマリーと関係を繋ぐ方法がなかった、からそうした、という考え方です。
総じて「読んで良い」です。
普通にライトノベルとして読めますw。




