追放悪役令嬢の旦那様
評価は「読んで良くも悪くもないもの」
女性に好まれるのを意識した作品に思えます。私の毒舌で言うなら「ゆるふわもの」です。落ちぶれてもそんなヒロインを見捨てない優しい男性が居て、やがて元の立場かそれ以上を取り戻して「ざまぁ」する展開です。苦味もなければ、嫌ぁな展開もない幸せものです。
粗筋は、卒業パーティーでヒロインに婚約破棄を叩きつける王子アレファルド。その横にはリファナ嬢が居て、それが婚約破棄の原因だと周囲には知れ渡ります。一方で落ち込むヒロイン、エラーナを慰める男主人公のユーフラン。婚約破棄の上で国外追放になったエラーナと形式上として夫になり彼女に付いていくユーフラン。そしてユーフランの初恋の相手はエラーナだった。2人の運命はどうなる?、というものです。
全体的になろう要素で出来ており、前世知識で成功して「ざまぁ」するわけです。舞台設定は独自要素があるので、悪い言い方をすれば新鮮味を出して興味を引けます。王子様とお姫様が仲良く暮らしましたとさ、という展開が好きな方向けです。
途中で読みにくいクセがある部分があり、ユーフランの弟のクールガンの出てくるあたりで人気を落としたかな?と思えました。その辺りで書籍化が決まった様で、どうにか話を長続きさせようと変な展開に繋げる事の出来る内容を盛り込んだら、恐らくはそれが読者層の読みたいものと違い人気を落とし掛けたから早めに締めた、という印象を受けます。まだ人気のあるうちなら本も売れるけど長く引っ張れば引っ張る程売れなくなるから今が旬だと見切りをつけたんでしょう。
その"臭み"がある部分は、エラーナを救ったユーフランにエラーナは感謝しているはずなのに、なぜかクールガンの行動が良くて惚れるみたいな発言をしている部分です。え、エラーナ、これだけユーフランに助けられて他に目移りするの?と感じると読者層は感情移入出来ないでしょうw。
でも恋の駆け引きという展開で上手く盛り込めると作品の寿命が伸びるわけですw。それに失敗したかな?と感じました。
総じて「読んで良くも悪くもないもの」です。
娯楽小説してます。女性の甘い夢を見させてくれる作品だと思います。




