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三層
見つけた階段からは、若干光が漏れていた。
どういうことなのだろうか?
階段を慎重に下りて行くと、途中で左手の壁が消えているのが分かった。
「すげぇ・・・ってここ地下だよな?」
下りてきた階段と段差から考えて、高さは五メートルか六メートルほどだろう。
しかし、目の前に広がるそれは大森林と言っても過言ではないものだった。
壁は間違いなくある。
手を伸ばせば、壁に当たる感覚がしっかりと返ってくるから間違いはない。
ただ、その壁が見えないのだ。
どこまでも続く、世界に目を奪われながら探索を始める。




