ビスルトの正体と嫌いな魔術
またしてもベッドに寝かされていた。
窓を見ると茜色の空が目に写る。
どうやらそんなに時間は経っていないようだ。
「はぁ、........やっちまった」
まざまざと残っている先程の記憶
天井によって遮られている空に向かって手を伸ばす。
「遺伝....か」
俺の父さんがその回復系統がつかえる家系らしいが父さんは他の魔術も全属性使えてた。そして、ブースト系も、飛行系も、探知系も、多少は使えていた。
アリスほどではないが天才ともてはやされていたらしい。
しかし、俺は逆、逆、盆栽だ、
間違えた凡才だよ。
ホントにそっちを遺伝してほしかった。
どうしてこうなったのかなぁ。
そういえば回復系統以外にももうひとつ遺伝してたな。
魔力量だ
一日中魔術を使ってても尽きないからね
あれ?でも魔力量は父さんはちょっと多いだけだったよな?
遺伝じゃないのか?
まあどうでもいいや、父さんはいろんな魔術が使えていたけど、俺は回復系統の魔術しか使えないから宝の持ち腐れだろう。
「これで俺に攻撃系魔術の適正があればなぁ」
これまでの人生で何度口に出したかわからないぐらいの意味のないことをいってみる。
なんか変わるわけなんかないけど。
俺はベッドから起き上がり女装の状態から着替え何となく部屋からでて広間にいくが誰もいない、玄関には全員の靴があるので部屋にいるのだろうか。
しかし、今顔を会わせても気まずくなると思ったので少しだけ外を歩いてみることにした。
一応、丸腰は危ないので自身の獲物である刀を持っていく。
ほとんど使えないけどね。
ここに来てからまだ家の回りしか見たことなかったが少し盛り上がっている方に歩くだけで景色はまるで違った。
右側には全く日光が入らなそうな森があるしかも超広範囲、左側には城があり、城下町もある。その回りには十メートルぐらいの壁がある。
うーん、全く見たことがない。
「どうかなぁ、わたしの国はぁ」
「うわぁ!ビスルト!」
「酷いなぁ!」
「ああ、悪い......ん?わたしの国って言わなかった?」
「言ったわよぉ?」
「........え?....じょ、女王?」
「そうよぉ~私偉いのよぉ~?」
肯定の言葉と同時に固まる俺
ハッとなった俺はきれいなジャンピング土下座をした。
「……こっこれまで無礼をお、お許しください!陛下!」
「おぉ~一気に態度が一気に変わったねぇ」
「だっ、いえ、私も知っていればそんな態度はとらなかったのですが....」
「なんかぁ一気に距離が遠くなった感じがあるなぁ」
「仕方ないものと思われますが」
「やっぱりその口調やめてくれないかなぁ?」
「いえ、知ってしまった後では....」
「じゃあ、これは命令ねぇ」
突如ビスルトの顔が真剣な表情となる
「今から私にたいしての畏まった態度、言動を禁止する。破った場合は....」
破った場合を言う前に真剣な顔が突然いたずらをするような顔になる。
「ラル、ニル、アリスと私と結婚することぉ!」
「えぇ!!?」
「じゃあ決まりねぇ!」
「てか、独身なんです..「さっそくぅ?」....なの?」
あぶねぇ、禁止された瞬間に破るところだった……
それこそホントに、さっそくだよ
「独身って言われる年齢じゃないんだけどぉ?」
「それは遠回しに年齢を聞いてほしいってこと?」
「あーー聞こえない聞こえないぃ~」
そうなんだな……
「じゃあ、ビスルトは何歳なの?」
「何歳だと思うぅ?」
いや、めんどくさいな
「26とか?」
「えー、そんなにいってないよぉ!」
「じゃあ23とか?」
「ぶっぶぅー」
「え?もっとしたってこと!?」
首を縦に振るビスルト
マジかよ、俺らとそんな変わんなくなってくるぞ?
「じゃあ20?とか?」
「おっしぃ!」
「まさか……19とか言わない…よな?」
「だいせーーかいぃ!!」
「俺らと二歳しか変わらないってことかよ…」
「ほうほうぅ、君たちは17歳なのかぁ」
「いや、その辺は俺をスカウトしに来た時点でしってんだろ。てか、そんなのはどうでもいいんだよ!」
「わたしの年齢がどうでもいいとかひっどぉいぃ」
「ひどくて結構!、そんな若いのに女王なんてやってんのかよ」
「ちょっとお父様が流行り病にかかっちゃってねぇ」
「ああ、なんかごめんな」
「いやぁ、苦しそうに倒れているお父様が「俺はもうだめだ、後のことは任せた」っていって次の日になったら治っちゃってぇそれで私が女王になっちゃったのぉ」
「は?両親生きてんのかよ、」
「うん、別荘で仲良く遊び呆けてるよぉ?」
「俺の同情を返せ!」
そんなこんなで結局口調も元通りになっていった。
「そういえばなんで俺をスカウトしに来たんだ?全然平和そうじゃないか?」
「うーん実際は結構魔物に襲われてるんだよぉ」
「何系の魔物なんだ?」
「獣系と、偽竜系かなぁ」
「偽竜もでんのかよ。」
「今はちょっと落ち着いてるけどちょっと前まではずっと酷かったんだからぁ」
「どんな風に?」
「だいたい五年位前からなんだか徐々に攻撃のやり方が変わってきてねぇ?」
「へー、どんな風に?」
「えっとぉ前は普通に突っ込んで来て壁を少しずつ壊していったり偽竜が上から単体で突っ込んでくるぐらいだったんだけどねぇ」
「あんな壁を少し壊すんだな……」
「まあねぇ、それでも壁は直せるし偽竜も単体なら倒せるから大丈夫だったんだよぉ」
「まあ、そうだろうな」
「でもぉ、最近はぁ偽竜が獣系の魔物を持ち上げて壁の中に落としたりぃ、一緒に暴れたりしてるんだよぉ、それが一日中あってねぇ」
「なっ!竜種が共闘してるのか!?」
「うん~」
「なんだか、嫌な方向に進んでいきそうじゃねぇか……」
「まあぁ、それで戦って怪我した人を治して欲しくてスカウトしに来たからねぇ」
「今も怪我してる人はいるのか?」
「一杯ねぇ」
「そっか、……なあ、あの町の名前はなんていうんだ?」
「ライジルだよぉ、この国でのその意味はぁ(人他共存)なんだけどねぇ」
「なんか不憫だな、まさに逆のことが起こってるってのは」
「そうだねぇ、ってぇ、なんで町の名前を聞いたのぉ?」
「ちょっと俺も怪我してる人がいるのに見て見ぬふりはできないからな」
「おおぉ~!治してくれる気になってくれたんだねぇ!」
「ああ、見してやるよ、俺しか使えない大嫌いな魔術を!」
coordinates designate Raizilu target All injured person……
この世界で唯一旧言語で詠唱する回復魔術の一つ
効果は絶大、古傷ですら無くしてしまうほどに
それに魔力も尋常じゃないほど使用する。
他にも嫌な代償があるが、そんなことはどうでもいい
そして、1分ほどかかった詠唱も終わる
「治神恩恵!」
ども、クロ課長です!
いやはや、マジで忙しくなってきました。
毎日毎日夜遅くまで勉強勉強!
まあ、息抜きと称してこれをかいておりますがw
じゃないとやっていけないし!
とまあ、お前の状況とかどうでもいいから!
とか思う人が大半だと思うのでこれぐらいにしときます。
今話も最後までお読みくださってありがとうございました!!
誤字脱字がありましたら報告してくれると嬉しいです!




