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雪月華
時遡ること、今から12年前の冬の日のこと。
藍色の空に映えるよう、コンコンと粉雪が上空から舞い降っていたあの日。
アスファルト上には、舞い積もった雪たちが辺り一面に純白の絨毯を作り上げていた。
道端に立つ街灯も、行き交う人々も疎らだった雪月華へと続く道。
銀色世界へと変わりゆくそこへと、生まれたばかりのアタシ達は捨てられていた。
肌に突き刺さるほどの冷たい風が、音を立て地上を駆けてゆく空の下。
ジワリジワリと、産着を身に纏ったアタシ達の体から体温が奪われてゆく。
もうすぐ、ダンボールの中で力尽きようとしているアタシ達。
もう、限界が来てるのにも関わらずそれでも尚、アタシ達は新たな飼い主を探し求める子猫のよう必死にもがき泣き叫び続けてた。




