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小堺 有里 (おかっぱ)
玄関の前に着き、インターホンを押そうとすると
「下見さん」と後ろから声を掛けられ振り返ると、買い物袋を手に持った、おかっぱが立っていた。
「突然お伺いしてすみません」
「いいえ、心江のことですか?こんな所で立ち話では、ご近所の目もありますし話が出来ませんので、どうぞ中にお入りください。散らかっていますけど」
俺は、「すみません、お邪魔します」と言いながら中に入った。
「狭いですけど、ソファの所にでもお座りになってください」とおかっぱは、そう言いながらテレビをつけ、台所に向かった。
速報____行方が分からなくなっているのは、##市##町の会社員 端羽彩菜さん(45)警察は顔写真を公開するなどして公開捜査を発表した
「今日パトカー多かったですよね。どうぞ」そう言って、おかっぱはコーヒーを机の上にゆっくり置いた。
「お構いなく。パトカー多かったですよ。ここに来るまでに3台はすれ違いましたからね」
「事件に巻き込まれてなければいいですよね。で、心江の事ですけどバッテリーさえ渡していなければ…と思います」
「そのことは、本当にお気になさらないでください。心江から何か聞いていませんか?この前は皆さんがいらしたので言えなかったけれど、と言う様な」
「そう言えば、思い出していたんですけど、ストーカーがいるかも何てことをチラッと言っていました。
「かなり私の事が好きみたい、身体の心配までしてくれて」と、言っていましたが、笑顔で言っていましたから私はご主人のことだと思ったのですが…」
「…私ではありません。不倫していたなんてことは…まさかないですよね?」
「ないです、ないです。それは絶対にないですよ。基本的に心江は、男性嫌いですし、でもそのストーカーって言葉がなんだか引っかかるんですよね。今考えたら、ですけど」
「他に悩みとか聞いていませんか?」
「特に悩んでいるという感じでもありませんでしたよ。だから自殺というのは疑問に感じますけど」
「心江が薬を飲んでいるのはご存知ですか?」
「えぇ、アレルギーの?知っていますよ。毎食後飲んでいましたし、塗り薬も持っていましたしね」




