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手紙  作者: 大和香織子
第二章 失望
10/29

2

 ファミレスに入り一番奥の窓側、角の席に座った。


 まだ時間は沢山ある。


 コーヒーを頼み、4人を待ちながら、日記帳を開く。




10月△日



 また届いた。


「早く。いるかな?カニと一個柚子とロースですか?鍋?」


 ここまで来たら、もう、どうでもよくなってくるから不思議。


 今日は酒を飲んでいるのもあって気が大きくなっているからかもしれないけどね。


 これを送りつけてくる理由が、全くわからない。


11月○日


 「シシトウねえまた」


 

 残念、豚の耳もかいました。

 なんだか適当すぎて笑えてきた。


12月△日


「いいよね、毎日。肉とか肥えるよ。ロースにステーキ」


余計なお世話よ。

相変わらず差出人もなにもない。


1月○日


「急いで前見て、にく~い子ロースが酸っぱい」

 

  ネタ切れ?


 3月○日


「アイスにシューに卵か。米粒ロースにするのか」


 またお馴染みの手紙が入っていた。

 ついに、明日からみんなで旅行。

 生理になりそうな予感がする。


 この前のパン作りの時に、その話になり、

もし温泉に入れないことを皆に話したら、「もしその時は、タンポンつけて入れば」と言ってくれたけど、「それは駄目でしょう」と答えたら「備え付けのお風呂に入るしかないね」という話になった。 

 生理の時は、シャワーだけど、こういう時くらいどうしても入浴したい。

 


 日記はここで終わっている。


 この翌日、心江は亡くなった。


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