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決闘!

前回のあらすじ


 ハゲ現る


2018 07/27 0:26 申し訳ありません、こちらのミスで投稿が遅れました。ミスの内容は投稿予定時間が金曜日の23時になっておりました。誠に申し訳ありません。

 闘技場は地球でいうならコロッセウムのような作りに近いと明文は観察していた。一万年前の闘技場とはまた別ものと思ったりともうカマセのことなど集中などしていない。さっきから闘技場の地面や観客席などきょろきょろとしている。


 カマセはそれを見て真っ赤だ。審判も観客も不思議なものを見る目をしている。実際、闘技場に立つ者はいずれも緊張感を持つ。周りからの目、相手の存在により感覚が鋭敏に研ぎ澄まされ、鼓動が速くなる。汗が勝手に吹き出し、体が戦う準備をする。自身の錬度によって戦う者の反応はかわるが、いつも通りの日常の落ち着いた状態を保てるわけがない。


 だというに明文はさっきの檀上から態度が一向に変わっていない。周りもカマセにも見向きもしない。戦うことなど歯牙にもかけない様子だ。カマセもそれがわかっているのか今にも倒れそうなぐらい赤くなる。


 審判は拉致があかないと思い、明文に声をかけ、気を集中するように注意するが、明文の軽い対応が癇に障り、明文の様子を知らんとばかりに進行を開始する。


 「両者ともに、何を求める?」


 「私が勝てば、この学院から去ることを求めます。」


 「そちらは?」


 「ん?・・・・ああ、おっけ、そうだな・・・・勝ってから考えます。」


 「なんだと?」


 「いやーカマセさんが何をもって何があって何ができるのか知らないので勝ってからそれを聞いて考えます。」


 「わかった。両者ともにいいな?」


 「ああ、貴様を土になめさせてやろう。貴様なようなやつをよこすとは東条も節穴のようだ。」


 「はいはい」


 審判が二人から距離を取る。カマセも杖を構えて、今にも魔術を放ってきそうな雰囲気を放つ。明文はというと黒い球をだして、何かしゃべっている。皆、それを食い入るように見る。カマセも審判でさえもその黒い球を凝視する。あれがこの男の武器なのかと。


 「あーごほん、これより、現世界の魔術師と交戦とを開始する。それに伴い、耐久実験を行う。今回の目的は現代の魔術師がどのくらいのレベルの魔術を使うのかを測る指標を得ることだ。それで・・・・・・」


 通常運転であった。だが、その言葉に明文以外の者が様々な反応をみせる。現代?とはどういうことだ?など疑いの目を向けるものや、ともかく早くしろと怒っている者など、かなり様々だ。


 カマセは不可解に思いながらも自分の魔力を練る。そして、審判がついに腕を上げた。


 「これより!カマセ・セマカと明文の決闘を行う!!両者ともに全力をつくせ!!始めっ!!!」


 カマセは開始と同時に闘技場の半分を占めるほどの大きな炎出し、明文を包み込もうとする。明文は避けるそぶりも全く見せない。そのまま炎に飲まれていった。物凄い熱気に観客たちが晒されて、汗が噴き出す。さすがにと思った数人が闘技場の観客席を結界で隔離する。


 「さすが、カマセ先生ねいきなり炎の上級魔法を出して終わりにしたわ。」


 「でもこれちょっとやばいんじゃない?あの人死んじゃわない?」


 「あほか、決闘なんだ、死者ぐらいでるだろ。あれぐらい失礼な態度とったんだ。当然の報いだ。」


 観客の生徒たちはもう終わったと思い、各々の考えを発する。その顔にはどれも明文への落胆ともいえる目をしていた。こんなもんかと。あの態度のまま死んだ、おろかな道化だと。


 だが、直接対決しているカマセは違った。構えを一向に解かない。それどころか次の魔法を打つ準備をしている。


 「おいおい、カマセ先生はまだなんかするつもりだぞ、骨も残さないつもりなのか?」


 「でもなにかカマセ先生らしくないね。いつもあれぐらいならもう背中を向けて、帰っていくのに。」


 「だよな、『身の程をしったか?小僧』とかいうんだよねw」


 そんなカマセは顔に少しばかりの表情の変化を見せる。そして、カマセの頭上に先ほどの炎とは比べれらないほど熱いだあろう青い火の玉ができる。


 「あの青い炎は最上級魔法よ!この闘技場を吹き飛ばせるぐらいの威力があるわ!」


 「やっべなんてものを使うんだよ。もう終わってんだろ!!お前ら、結界張れ、死ぬぞ!!!」


 青い炎の玉が明文がいた場所にその玉を投げ入れる。凄まじい熱気を結界で遮断しているのにも関わらずに観客全員まで溶けそうだ。さっきまで歓談していた魔術が使える数百人の生徒は闘技場周りの結界の強化を施した。それでも汗が大量に出る。この青い炎がいかにすさまじいか見てとれる。


 やがてその炎が勢いを無くしていく、徐々に表れたそれは、観客も審判もカマセも驚愕した。地面まで真っ黒に焦げていたのにも関わらず、なにも汚れていない純白の白衣、カラフルな靴に帽子、さっきと全く変わらない表情、いつもどおりの明文がそこにいた。紫の魔力を纏ってそこに立っていた。カマセは恐怖した、この得体のしれない人間を。


 「おそらく、この魔法は一万年前の中級応用魔法と類似する。青い炎は最上級魔法らしく、いかにこの世界の魔法が廃れているのがわかる。だがしかし、当時と比べてもっとも顕著に違いでたのは詠唱方法である。当時は詠唱を必要としたが、こちらの時代では必要もないようだ。そういった意味では進歩しているといえるだろう。しかしながら魔力操作は・・・」


 さっきから、喋りを全く辞めない、これらの言葉すら今のカマセには聞き取れない、今の状況を打破する策を考えているからだ。手始めに出した、炎の魔法を放ったときから全く手ごたえがなかった、自身の直感が警鐘をならしていた。それに従い、自身が持つ、この場で現状使える最高の攻撃力を出した、まともに喰らえば間違いなく即死どころか、何も残さない。だが奴はそれすら威に返さなかったと。結界を張れば周りの地面が焼けこげるはずがない。となると、自分の体に魔力を這わして防御するしかない。カマセが知るそれは、青い炎どころか通常の火でさえ容易く貫通してしまう脆いものだ。だがそれだけで防ぎきったのだ。何の苦も無く。その事実があまりにも重い。


 「・・・化け物め。」


 ようやく出た言葉がそれであった。当たり前だ。あれを防ぐには熟練の魔術師の結界でなければ防げない。学生が出来るような魔力を這わせるだけで、すり抜けられるほどやわではない。カマセはどこか笑ってしまった。どうしようもないことに気が付いたのだ。


 「これから、攻撃実験をか「降参する」・・・はい?」


 「降参すると言いました。審判、私は彼に降参する。」


 「っ!勝者!明文!」


 どこか釈然としない終わり方であった。周りも静まり返っている。明文の異常性に誰もが目を疑う。明文もどこか不満げな顔だ。遊びを邪魔されたような子供の顔をしている。


 「一応、なんで降参したのか聞きたいな。」


 「これ以上恥を欠かせないでもらいたいがそうもいくまい、貴方と私ではそもそもの次元が違う。今の攻防は私が持つ最高の剣であなたに攻撃したのにも関わらずそれを吐息だけで防がれたようなものだ。そこまでされて、気が付かない愚者ではない。」


 すると、カマセが頭を下げた。

 

 「これまでの無礼、申し訳ありませんでした。貴方を見誤っていたのは私の方です。いかなる条件も飲みましょう。」


 「ちょっと頭まぶしいんだけど。」


 その一言を笑う者は一人としていなかった。

お読みいただきありがとうございます。

最近の暑さにこたえて、家でも冷房をつけるようになりました。クーラーともいうでしょう。でも私はクーラーという言い方が好きじゃないです。どこか釈然としません。たまにクーラーっていってる友人を見ると冷房っていえや!!って説教したくなります。別にいいんですよ?クーラーと言ってもね。でもちょっと癇に障るというかね。器が小さいですね。もっと大きくなりたいものです。

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