066 新米教師ミラ先生が教えるダンジョン管理学 2時限目
自動的に魔物を生み出したり、野生動物を引き寄せたり等、
ダンジョン内の生態系や個体数の維持。
森林型ダンジョンにおける植物や樹木の管理。
落とし穴や落石、鉄砲水等の自然の力を利用した罠や、
毒効果、麻痺効果等、状態異常や攻撃魔法の魔法効果発生型の罠の維持や再設置。
かんぬき等、原始的な構造の施錠管理等を、
ギルド職員や管理専門の冒険者に代わって、自動で行うのが核である。
宝箱の補充等はできないので、人の手を入れる必要がある。
大手ギルドは、
例えば管理しにくい管理下のダンジョンから核を持ち出して、
管理しやすいが、核が壊れているダンジョンに移設したり、
最悪、管理しやすい場所に、新規にダンジョンを建設し移設したりするわけだ。
残念ながらこの街の周囲には核どころかダンジョンすらない。
そうなるとこの遺跡に核を設置するためには、
どこかから調達する必要があるが、
余所のギルドが管理するダンジョンから無断で調達することは、
もちろん野盗行為である。
一部のギルドでは、性能は天然に劣るが人工の核を作る技術を持っており、
人工核のレンタルや販売といった業務を行っているらしい。
もちろん、この地域にそんなギルドは無いが。
結局、人間の手で維持管理しなければならないのか…面倒だな…
いっそ、野盗に勝手にアジトでも作ってもらって適当にお宝貯めさせて、
それを冒険者にかっさらわせた方がいいかもな…
「マナト君?そのお宝は、どこから持ってくるんですか?」
「あ…この街の中からか…」
先生が無言で頷いた。
ダメだ。この街の野盗被害が、農作物程度では済まなくなってしまう…。
遺跡を見つけた時みたいに《ggrks》で都合よく見つかったりしないもんかな…
ダメもとで試してみるか?
「おっけー《ggrks》この街の周囲に未発見の核はないか?」
<機能する核は、ありません>
ちっ…やっぱりないか…
そうそううまい話は…ってちょっと待った!
“機能する核”は無いと言う事は…
「機能しないのはあるのか?」
<この遺跡直下の遺跡の中にあります>
おお!足元にあったよ…
あぁ、思い出した。
【俯瞰】の簡易画像で発掘時間300年かかる場所に空間があったっけ。
よし!もう一度【俯瞰】でその場所を映像化してみよう!




