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女神(自称)の御業の後始末  作者: ゆんど
第一部・第二章
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061 娘さん…あなた疲れてるのよ…

「ところでマナトさんちょっといいですか?」


オッサンたちが出ていくのを見計らったかのように、

娘さんが穏やかな微笑みで問いかけてきた。

なんか嫌な予感がする微笑みだな…


「オッサンかジークの事ならいいけど、ミラの事ならいくないです」

「まぁジークさんの事なんですけど…、あ、でもやっぱり…」


あ、穏やかな微笑みがそのままなのに、冷たい微笑みにビフォアフター…


「ミラさんのこないだのアレは何の嫌がらせですか?」

「人聞き悪いな!ただ拠点を分散させただけだよ?」


ミラの名前が、完全にやぶへびだった。

アレとは多分ミラの腕時計の事だろう。

見せびらかしに行くまでほっといたけど、やっぱり怒られたか…

前回のギルドと詰所の拠点分散と同じ理論で、

チョーカーと腕時計の2ヶ所に戦力を分散させたら…という言い訳を、

たった今思いついたのだが、もちろん通用しなかったようだ。


「戦力分散どころか倍増してるじゃないですか!」

「名案だと思ったんだけどな…」


分散どころか倍増してしまったようだ。

世の中うまくいかないもんだなあ。

まぁ、これで拠点分散することで戦力増強できることが証明できたわけだ。


おっと娘さん…そのジト目はなんですか?


「てっきり、ギルド発足の事務仕事で徹夜続きの私にトドメを刺す気かと」

「そんなこと、微塵も思ってないよ?!」


そもそも嫌がらせのつもりないし、徹夜続きってのも今初めて知ったのに…

そんな徹夜続きになるほど、ギルド発足ってめんどくさいのか?

俺みたいな外野にはわからない、事務上の激務があるのだろう。

その激務が、娘さんの精神をわりと崖っぷちに追い込んでいるのか…


「あまつさえ、ミラさん放置で自分は徹夜でアニメ観ておきながら、

 寝るためにミラさんを私に押し付けたのかと…」

「なにそれこわい!」


なんで徹夜でアニメ観てたのバレてんだ…

そもそも、なんでアニメを知ってんだ…

これが《メタ知識》の技能効果か?

っていうか、寝るために押し付けたんじゃなくて、ほっとけば勝手に…

って、あぁいや、そうじゃなくて…


「娘さん…あなた疲れてるのよ…」

「私、それ観たことないんで、うまい返し方わかりませんし…」


でも観るものだとは知っているのか…

なんで知ってるんだろう…


って、『観る暇あったら徹夜してない』とかなんとかブツブツ言いだしたよ?

娘さんが、なんかもう色々とヤバいな…

いっそ対ミラ装備(〔奴隷紋〕)を娘さんにも一時的にコッソリと付与して、

疲労回復系の能力を《共有》すれば、少しはましになるかな…


「激務と言っても、マナトさんの奴隷になる程じゃないですからね?」


うん…娘さんの微笑みが怖いよ…

だから、なぜ言葉にしてないのにバレる?

そしてなぜ娘さんがこの世界にない奴隷を知っている?

これも《メタ知識》の技能効果か…

《メタ知識》怖いよ…


ジーク辺りに行使させれば、娘さんも乗ってくるかもしれないと思い、

「無邪気な笑顔の虜にならない男が授けるってのはどうだ?」

と提案してみたら、


「そもそも、男性の方達(ヤローども)が美の魔導士の下僕になるべきです」


とか返ってきちゃったよ…

それ、無邪気な笑顔でいうセリフじゃないよ、娘さん…

さすが生粋の隠しドS…もはや隠してすらないけど…

そこにしびれる憧れるぅ!


…いや、しびれてる場合じゃないな。

本格的に、娘さんの精神がヤバいようだ。

オッサンよ…娘さんを少しは休ませてやれよ…


これ以上話を掘り下げると娘さんが決壊しかねないので、話を変えよう。

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