王の情愛と聖女の純潔ー皇子は女神の聖女を王妃に求めるー
女神の聖女として選ばれ、務めているアリナの婚約者が、彼女の任期が終わる前に別の女性と結婚をしてしまった。
これもきっと、女神のお導き……心おきなく仕えるようにという啓示なのだと考えて、アリナは生涯を女神にささげると胸に誓う。
アリナの婚約が破棄されたと知った皇子ラコットは、想い続けていた彼女に気持ちを伝えるべく、行動を起こす。
ラコットに求愛され、心をときめかせながらも、アリナは「聖女」の矜持にすがりつき、自分の気持ちと向き合えない。生涯聖女になるのでは、という人々の期待を裏切れないと、ラコットの申し出を断るアリナだが、心は彼に惹かれていて――。
これもきっと、女神のお導き……心おきなく仕えるようにという啓示なのだと考えて、アリナは生涯を女神にささげると胸に誓う。
アリナの婚約が破棄されたと知った皇子ラコットは、想い続けていた彼女に気持ちを伝えるべく、行動を起こす。
ラコットに求愛され、心をときめかせながらも、アリナは「聖女」の矜持にすがりつき、自分の気持ちと向き合えない。生涯聖女になるのでは、という人々の期待を裏切れないと、ラコットの申し出を断るアリナだが、心は彼に惹かれていて――。
◆第一章 聖女の矜持と王の純真
(私を待つ人は、いなくなってしまった)
2018/07/12 14:52
「森に入りたいのなら、付き合おう」
2018/07/12 20:00
「アリナ……君を待つ人はもういない。ならば、俺の妻になるのに何の問題もないだろう」
2018/07/13 04:00
「私は生涯を、女神アナビウワトにささげると誓いました」
2018/07/13 11:00
◆第二章 流れる立場と心の居場所
(それなのに、どうして私は動揺をしたのかしら)
2018/07/13 16:00
(だけど……私自身はごまかせない)
2018/07/13 19:00
◆第三章 揺らぐ心と求める気持ち
(私が嫉妬の対象になっては、神殿の皆様に迷惑がかかるわ)
2018/07/13 23:00
「愛人……ですって?」
2018/07/14 04:00
(だから、私を助けに来てくださったわけではないわ)
2018/07/14 08:00
(ああ、女神アナビウワト……私は、あなたへの信仰心を失ったわけではありません)
2018/07/14 12:00
◆第四章 柔和な想いに打ちのめされて
「私のほうこそ、生涯聖女にふさわしくなんてないわ」
2018/07/14 16:00
(私は、そんなにすばらしい人間ではないわ)
2018/07/14 20:00
「アリナ様、苦しかったのですね。まわりの目が、つらかったんですね」
2018/07/14 23:00
◆第五章 まだ見ぬ自分とかつての心
(女神アナビウワト……私はもう、聖女ではいられません)
2018/07/15 04:00
「女神アナビウワトは、どう思われるのでしょう」
2018/07/15 08:00
「神意……あれが神意だったとしたら」
2018/07/15 11:00
◆第六章 あなたの想いに手を乗せて
「ですから、私とはいったい、なんだったのだろうと」
2018/07/15 16:00
(女神アナビウワト、どうか、どうか私の願いをかなえてください)
2018/07/15 18:00
◆エピローグ 聖女として、王妃として。そして、私自身として。
(恋しいと……愛しいと思ってしまっていた)
2018/07/15 22:00