vsオルトロス
今日の一時からずっと起きてるのでとても眠いですが、4時半には塾に行こうと思っているので寝れない・・・
翌日の午後1時、昼食をごちそうになった後、ついに試練が始まった。
「今からわしの力でお前たちをある空間に飛ばす。そこにはわしが用意したモンスターがいるからソイツと戦ってもらうぞ。
その空間では、お前たちのHPが0になっても死にはしないが、その時点で試練は失敗じゃ。何か質問はないか?」
俺たちは全員頭(かぶり)を振る。
「なら飛ばすぞ。むぅぅうぅぅぅぅぅ・・・はあ!!!」
ブライがそう叫ぶと俺たちは転移に似た浮遊感を覚えながらその空間に飛ばされた。
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(う・・・ここはどこだ?)
辺りを見るとなにやら青白く光った床や、周囲に無数に浮かぶクリスタルのようなものからここが元居た場所と明らかに違うことがわかる。床に触れてみると、冷たいような温かいような、今までに触れたことのないような不思議な感覚がした。
(ここがブライの言っていた空間なのか?)
「う、うんん・・・」
どうやら皆もだいぶ意識がはっきりしてきたようだ。
「ここがあの爺さんが言ってた空間か?」
「ああ、そうみたいだな」
俺は適当に答える。
「そういえば敵がいるって言ってたけどどこn・・・」
弥生が最後まで言葉を発するよりも前に弥生の後ろからドン!という何か重いものが落ちたような音がした。そちらを見ると、このフィールドではあり得ないであろう砂ぼこりのエフェクトが発生しているのがわかる。
だんだんと砂埃が晴れていき、その物体の全貌が見えてくる。その物体、いや、そのモンスターは、2つの首に、犬のような四肢、しかし犬のそれとは明らかに違い、とてつもなく巨大だ。そして尻尾が蛇のような風貌をしている。たしかあれは、いつか現実世界の図書館で読んだギリシア神話の本に描かれていてはずだ。確か・・・
「オル、トロスか・・・」
神話上に登場する双頭の犬。少し違うのは鬣までは蛇でないというところぐらいだろうか。逆に言えばそれ以外のすべてが本で読んだ通りのそれだろう。
そのオルトロスの頭上に示されている情報を見ると、『ヘラクレスに打ち勝ちしオルトロス:レベル100』というありえないことが表示されていた。
「ヘラクレスに打ち勝ちし、っていうのはなんですか?」
美香がそう疑問を述べる。
「ああ、神話上のオルトロスはヘラクレスに殴り殺されているんだ。だが、あの名前を見るからにそれを覆すほど強いってことだろう・・・」
俺がそう言うと、隼人以外の二人は顔を少し蒼くする。逆に隼人は少し楽しそうな顔をしている。
「ウグルアァァァァーーー!!!!!」
オルトロスが咆哮を上げてこちらを威嚇しようとする。さすがにレベル100、レッドドラグーンよりもさらに強力だな・・・
「とりあえず、今の俺たちの力がどれぐらい通じるかやってみるか」
俺は自分の愛剣を握りしめてオルトロスに接近し切りつけようとする。が、それは途中で敢え無く頓挫する。なぜならオルトロスがその鋭利な爪を巨体に似合わぬスピードで何度も振り下ろしてきたからだ。
その後も隙を見て攻撃しようとするが、そのたびに爪を振り下ろしてくるのでまったく攻撃が通らない。一撃だけ剣を当てることが出来たが、それで減少させることのできた体力は微々たるものだった。
俺は一度退き、3人の元に戻る。
「どうやらあいつは敏捷力、防御力に優れているだろう。それにあの鋭利な爪を見ると多分攻撃力も・・・」
「なによ、そんなの無理じゃない!」
「いや、それを何とかするのが試練なんだろう。とりあえず俺と隼人がすきを見て攻撃する前線だな。美香は少し回復系のスキルがあったし、遊撃に回ってくれ。弥生は後方から回復、隙あれば魔法を撃ってくれ」
「「「了解」」」
「よし、じゃあいくぞ!」
俺たちはそれぞれの位置に移動する。俺はまず正面からオルトロスの注意を引くことにした。やはり爪での攻撃が厄介だが、回避に徹していれば、何とか避けられる。
そしてそこで後ろ手に回っていた隼人がスキルを発動し攻撃しようとする
「《極・五月雨づk・・・ぐはぁ!」
隼人がスキルを発動するよりも前に隼人が攻撃を受けたのか、10メートルほど吹っ飛ばされる。見れば体力が一瞬にして4割ほど削れている。
(いったい何が・・・)
そこまで考えたところで、俺は後ろの蛇の存在を忘れていたことに気づいた。
(そうか、後ろには蛇がいるから俺が注意をひきつけて隼人が後ろの方から奇襲を仕掛けるという今までの戦法が使えない!)
俺はそれに気づいて歯噛みしたが、いまさら何もできない。そのことに気づいてまた俺は歯噛みする。
隼人は飛ばされた後に弥生のヒールですぐに体力を回復してもらい立ち上がった。そして再び後ろから接近して今度は尻尾と戦っている。かくいう俺も攻撃を避けながら少しずつ攻撃しているのだが、オルトロスの体力ほとんど減っていない。
(クッ、どうやったらこいつにスキルを当てられるんだ・・・)
俺がこのままじり貧の持久戦を覚悟したところで、オルトロスの胴に銀色の光が突っ込んできた。その光は、昨日のモンスターとの戦闘で見たことがあった。たしか細剣の突進スキル、《シルバースター》だ。ということはこのスキルを使ったのは美香だろう。
この美香の奇襲により、オルトロスの体力が一割とはいかないものの、八分ぐらいは減少した。これにオルトロスは怒ったのか、全体を薙ぎ払う尻尾攻撃を繰り出した。俺たちはとっさにガードを取ったが、それでも体力が二割ほど削られる。
(絶対割りに合わないよな・・・)
俺がそんなことを考えていると、オルトロスがこちらに向かって突進してきた。俺は急いで横に跳んで避けた。かに見えたが、オルトロスは180度回転して再びこちらに向かって突進してきた。
俺はさすがにこれは避けられず、背中から吹っ飛ばされた。体力がすごい勢いで減っていくが、何とか一割ほどを残して減少が止まってくれた。俺は急いで体勢を立て直してポーションを飲み、体力を回復させる。
「大丈夫か零矢!?」
「ああ!大丈夫だ!」
隼人の心配に対してしっかりと大丈夫なことを伝える。
「もう一度だ!うぉぉぉぉお!!」
俺はそう雄叫びおあげながら再びオルトロスに突っ込んでいく。
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私たちが戦闘を始めてから2時間がたった。零矢たちはものすごく頑張ってくれてオルトロスの体力を残り三割ほどにまで削ってくれた。だけどそこで終わりだった。皆ががんばってくれた分、皆はどんどん傷ついていった。だけど私は後ろから皆を回復してるだけだった。これは私の転職クエストなのに。それでも皆は私には私の役割があるって言ってくれた。だから私は頑張れた。
でも、それももう終わり。私のMPがほとんど0になってしまったからだ。私の唯一の役割がなくなったら私はどうなるんだろう?やっぱりお払い箱なのかな・・・私の頭の中にそんな考えがよぎる。そうなったら嫌だな・・・またあの時みたいに皆から避けられちゃうのかな・・・
だったら・・・私があいつ倒すしかないよね!
そう思った瞬間私はオルトロスに向かって駆け出した。零矢たちが何かを叫んでる気がするけど、私にはほとんど聞こえてはこなかった。
「せりゃぁぁぁぁああ!!!」
私は腰にある短剣を引き抜きながらスキルを発動する。スキルが発動し、オルトロスの足に深く突き刺さる。体力はほとんど減ってはいないが、オルトロスの体力ゲージの横に黄色いマークが表示されていることから麻痺になった事がわかる。
そこでもう一度スキルを発動しようとしたが、私に鋭い爪が振り下ろされて吹っ飛ばされる。20メートルほどゴロゴロと転がっていきやっと止まる。体力はもともとMAXだったから死ぬことはないだろうが、しばらくは立てそうにもない。零矢たちがこちらに向かって走ってこようとするが、私はそれを最後の言葉を振り絞って止める。
「私は大丈夫だから、そいつを倒して!」
私はそう言って崩れるように倒れた。
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「私は大丈夫だから、そいつを倒して!」
俺はその声を聞いて走り出すのをやめ、反対側を向く。
(弥生がせっかくチャンスを作ってくれたんだ!だったら今やることは一つだ・・・)
俺はオルトロスに向かって走り出す。どうやら隼人たちも同じような考えに至り走り出したようだ。
俺たちは走りながらスキルを発動する。それが次々と麻痺で動けないオルトロスに当たっていき、一番最後に美香の銀色の光がオルトロスとぶつかった瞬間、オルトロスは大量のポリゴン片となって消え去った。
今回は僕にしては珍しく三千文字以上書きました。でも遅筆だから製作時間が3時間もかかるという・・・
今回はいつにもましてgdgdだったと思いますが、そのあたりは時間があるときにでも直します。




