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第九話 吐血のタイミングには要注意

リリアside


アイラめちゃめちゃ怒ってますわ。

そりゃそうですわよね。こんなぐうたらな姉に婚約の話が舞い込むなんて。






でも!!!お姉様の顔を叩こうとするのはダメでしょう!!!!!


アイラが足を滑らしたから良かったものの……。

わたくしも思わず反撃しようと掴みかかってしまいましたわ。

そのせいでわたくしも転んだのですけど。



要するにアイラはわたくしが王子の婚約者になるのが嫌なんですわね?








わたくしもめちゃくちゃ嫌ですわ。


え、王子の婚約者ってあれですわよね?

なんて言うんでしたっけ……王妃教育?みたいなのをされるんですわよね?


「アイラ、ごめんね。こんなお姉様でごめんね。わたくしはアイラが王子殿下と婚約すべきだと思ってる。こんなわたくしではきっと役不足だわ。だからね、あなたがいいの。あなたじゃないとダメなの。」


思わずそんな言葉が口から飛び出た。

ダメですわ!!婚約なんてしたくないですわ!!どうにかしてアイラに押し付けない!!!


さぁ!!アイラ!!早く了承するのです!!


「ごべん…なざい……!!」


なんの謝罪??

わたくしが欲しいのはその言葉じゃないのですけど……。


早く了承しろという催促の言葉を紡ごうした時



「ケホッ」ビチャ








口からめっちゃ血出た。

さっき思いっきり口の中噛んだからですわね。




「「「リリア!!!」」」


「お姉様!!!」


みんな心配しすぎですわ。

はぁ、わたくしの家族は心配性ですわね、早く安心させてあげませんと。


「コホッ……わたくしは大丈夫ですわ。……それよりアイラ、体は痛みませんの?」


「うわぁぁぁん!!お姉様ごべんなざい〜〜!!」


泣き叫ぶアイラ


「いっ医者だ!!早く医者を連れてこい!!」


「あっあなた落ち着いてください!!それよりも先にリリアを休ませなくては!リウ、リリアを部屋まで運ぶのです!」


大慌てのお母様とお父様


「リリア、優しいのは君の美徳だけど、アイラよりも君の方が重症なんだからね。もっと自分を大切にしてよ……。」


悲しそうに目を伏せるお兄様










わたくし、なにかしてしまいましたか?







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