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闇夜に蠢く挑戦状  作者: 大和ラカ
第五章 請暇に蠢く陰謀
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薬物事件

最近投稿遅くて申し訳ありません

 その後、業務に戻り捜査資料の確認を始めた。

 内容というのは、最近警察署内でも話題に上がってい

るドラッグの密売に関するものだ。

 密売の現場を発見したものの、発見時の人員の少なさに対して大人数だったことから情報を掴むことがほとんど出来なかった。

 現在、発見した捜査官が録画していた動画を元に犯人や関係者の特定を急いでいる。


「……というかなんで俺たちのところにこの仕事が来るんだ」


「知りませんよ。犯罪組織でも絡んでるんでしたら不思議でもないですけど」


「まだ特定も出来てないはずなんだがな」


「美優ちゃん言ってること、近いかもね」


 そう言って冬月の後ろに1人の女性が現れた。


「うわっ、びっくりした。急にどうしたの美穂」


「資料を届けに来たんだよ。多分こういったのが必要だと思ったし」


「それは嬉しいんだけどあまりはしゃがない方が……」


 そう言った冬月は俺のことを見てきた。

 小さくため息を付き、冬月の隣にいる女性の方を向く。


「で、何の資料だ? それと犯罪組織が絡んでるかもってのはどういう事だ沢井」


「おっと、思ったよりも怒られない?」


「ふざけるな。まず薬物銃器対策課で扱ってる事件が捜査一課に来ること自体どういうことなんだ」


 この調子ものは冬月の同期で薬物銃器対策課に所属している沢井美穂だ。

 薬物関係の捜査というのは大概俺たちは扱わないが、今回こっちに流れているのに疑問を持っていた。


「そうでしたね。最近別件で捜査してた薬物事件があるんですけど、捕まった人が犯罪組織から買ったという話をしていたそうなんですよ」


「犯罪組織……? どういうこと?」


「そこはまだ分かってないんだよ。ただ、最近の薬物事件の裏には大きな組織が絡んでるってことだけは確からしいの」


 大きな組織が絡んでるという点にどこか引っ掛かりを感じた。

 以前の看護師による連続殺人も裏で操られていたのだろうか?

 いや、もっと前の他の事件にも何か関係しているのだろうか?

 黄野町の時に出てきたあの教団が絡んでいる可能性も……

 何も分かっていない現状、俺たちは警戒することしか出来ない。



「……ぱい。先輩、聞いてますか?」


「え、あぁ悪い、少し考え事をしてた」


「またですか。隼先輩は普段から考え事多すぎですよ」


 そう言うと冬月はパソコンに向かい、仕事に戻った。

 気がつくと美穂の姿がなくなっており、既に自分の課に戻っていたようだ。

 俺も戻ろうかと思ったとき、ケータイにメッセージが届いていることに気がついた。


『隼、今日の夜空いてるか? 良かったらご飯でもどうだ?』


 光からのメッセージだった。

 やや久々な気もしたため行こうと思った。

 それと同時にちょうどいいタイミングでもあった。


 アイツらにも少し相談してみるか。

 そう思い、明日香も誘っておくよう光に頼み、俺も仕事に戻った。

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