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次回は誠意執筆中です!
こうなりゃ、自棄だ。
少しの休憩のあと、本家の人達が持ってきてくれて、とあるものを受け取り、俺は急いで空き地に向かう。未だに会話が聞こえてるんだが、おいおい・・・・・。その展開は予想外だった!
まあ、今回は話が通じてるし、死者も居ない。それに寄りにもよって九尾のとこの狐妖怪とくれば、殲滅する訳にもいかなくて、俺と清一さんは、弱らせる目的で攻撃してたんだがな。
で、まさかの千里の式神と知り合いであり、なにやら意気投合。うん、訳が分からない。でも、お腹に子供がいるのだ。封印は流石に可哀想すぎるだろう。
「ま、結果オーライてか?」
なんて言ってるうちに、あらかじめ警察にも協力を仰ぎ、妖喰い対策の準備は近くの空き地を利用することにしたんだが、現場についた。まあ、それなりの広さがあるんだし、これなら大丈夫だろう。
いそいそと準備をして、今度こそ千里のいる場所に向かう。千里の奴、兄貴が居るから張り切ってるんじゃないだろうか? いつもよりも色々と細かいし。普段は面倒になると、俺に投げるんだぜ? ま、今回も変わらんけどな。
「千里、準備できたぜ」
「流石、拓真ですね♪」
「褒めても何も出ねーぞ?」
「あら、残念」
肩をすくめて、残念そうにしてるが、ハッキリという。こいつ、今、遊んでやがる! どうせ、解決する道筋はできてんだろーよ。千里の中ではな。
「場所は、近くの空き地を借りた、そこなら多少は騒いでも大丈夫だそうだ」
警察は大変いい仕事をしてくれたからな。それに、対策課の連中が結界も張ってくれたから、本当に問題ない。封鎖してあるから、多少のことなら誤魔化せる。
「んじゃ、そこで仮契約を結びましょう、妖喰いを引き離すには、それがいいですからね」
良い笑顔の千里に、兄貴が見惚れてた。ここに見惚れる要素はないと思うんだが、あれか。惚れた相手の表情は、何でもいけるという・・・・・。うん、俺は貝になろう。だから、睨むな、兄貴・・・。俺には千里は無理だ、色々と。それに本名が居るんだから、マジで勘弁してくれ。
本音を言えば、俺だって彼女とイチャイチャしたいし、青春の甘い一時を過ごしたい。でも、無理なんだ、今は。あ、言っとくが、俺の思い人は、ちゃんとした人間だし、れっきとした女の子である。会いたくても、会えないのは、物理的な距離もあるんだよ・・・・・。留学は予想外だったんだよ、本当に。
まあ、儀式も始まるし、俺も頑張りますか。
◇◇◇◇◇
狐の妖怪さんは、いつの間にかサイズが小さくなって、気付けば柴犬くらいになってました。こちらが本来のサイズなんでしょう。素直に、空き地の中央にある、魔法陣が書かれた布に上がって、陣の中心にお座りの姿勢をして、待っています。
まずは仮の契約なので、名前を付けます。名前のみだとそこまでの拘束力はありませんから、仮契約となります。今回はこれだけで大丈夫です。妖喰いは、仮とはいえ契約した妖からなら、引き離せるそうです。契約外だと、共生していた妖にも害がある場合があるそうで、妖たちにも嫌われる存在なんだとか。さらに厄介なのが、自我がないこと。つまりは、本能のままに生きる虫・・・みたいな存在らしいです。
「では、名前を付けます、貴方の名前は・・・・・『白炎』」
意味のある名前を、言霊として与える、それが仮契約となります。本契約となると、これにいくつか足してやることが増えますが、一応は大丈夫でしょう。契約した妖怪は、封印するにも主の同意が必要になります。白炎という名をもらったこの子は、私が願わない限り、封印される事はないのです。
さあ、これで準備は整いました。
さっさとお腹に寄生している悪いモノを退治しましょう!!
「千里、少し落ち着け・・・!!」
高いテンションのまま行こうとしたら、拓真に引き留められました。むー・・・、これくらい大丈夫なのに。
「そんな顔してもダメだ、相手は危ない奴なんだぞ? もう少し、慎重にいけ!」
そんな顔って、そんなに酷い顔をしてたんでしょうか? でしたら、かなり恥ずかしいです。今日は昌磨さんがいるのに!!
・・・・・ダメですね、ちょっと、落ち着きましょう。久しぶりの式神契約でしたから、ちょっと興奮してしまいました。お恥ずかしい。というか、昌磨さんに恥ずかしい姿を見られたのが、一番来ます!!
穴があったら入りたいです。穴、穴はどこですかー!?
「はい、戻ってこい、千里」
拓真の声がして、ふと我に返ります。ふぅ、冷静さは大切ですのに、何をやってるんでしょう!
「・・・・・まあ、気持ちは分かるが、とりあえず大丈夫そうか?」
「うん、今度こそ、本当に、大丈夫」
大きく深呼吸をして、意識を切り替えます。さあ、今度こそ始めましょう。全ての元凶の駆除です!!
あと数話で完結です!
皆さま、次回も宜しくお願いします。




