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悪役放棄、更に自由人へ(仮)  作者: 平泉彼方
第一章 逸般人な悪役令嬢、好き勝手過ごす
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96 狸寝入りナウ

 読者の皆様どうもこんばんは。GW皆様は休めていますか?私は明日少し休めるかな〜と思っています(=休みなんて無かったんや!グスン)


 さて、ルーナちゃんは絶賛サボ……ゲフン、お休み中でしたが今回登場します。それでは本編どぞ!




 目が覚めると私は何本かのパイプに繋がれていた。同時に軽く見回すと、心音と呼吸速度を測定する機械の様なものが置かれていた。


 そこから絶え間なく流れる“ピッ……ピッ…”と言う無機質な音。



 私は一瞬だけここが地球、正確にはどこかの病院のICUかと勘違いした…そう、ほんの一瞬だけ。



 だがそれも直ぐに否定した……前世では自分の髪がこれ程鬱陶しい長さと色合いではなかったからだ。


 周囲からは銀糸だと散々褒められて来たが、正直闇に溶け込む上では不利になるから正直黒の方がいい。それに、貴族なので一応仕方が無いがショートカットにしたいと言うのが本音。


 それ以外にもハンナ達に止められた事も原因だけど。



 まあどうでもいい話だが……



 さて、一応情報の整理をしましょうかね…と言うか、物凄い勢いの情報量が一気に流れ込んで来たから処理に追われているんだけどさ、現在進行形で。


 ……また頭が割れそうになるのを何とか耐えた。



 うん、やっと収まって来た……今回は知恵熱出さずに済みそで重畳、重畳。



 そして、状況が半分は予想していた通りになっていたので思わずにやけた……光教会は今の所動ける状況ではないだろうから暫く安心だ。


 今頃醤油中毒者が禁断症状出ているだろうね……流通故意的に止めてやったから。



 特に聖教皇、上層部の離反防止自力で頑張ってね★



 私の提案を呑まないからそもそも行けないんだよ?もう少しだけちゃんと考えてくれていれば私も少しはフォローする事を考えて上げたのにね……考えるだけだけどさ。


 馬鹿だな〜



 こうして隣国が戦争を仕掛けられるまで20年は時間稼ぎ出来たとさ。


 国民も物価上昇で恐らく大規模な暴動が起こるだろうし、うまく対応しないと最悪革命起こるだろう。ま、どの道アレだ…完全に経済的・市場的な意味合いで国が復興出来るまで最低でも15年は掛かるな。


 せいぜい足掻け、糞坊主共。






 それでは一応今後の方針として、私がどう行動するかだが……



 予め極数名の信頼出来る相手に伝えた通り、完治しても暫く私は倒れた振りをします。


 この病室に居る間は外界と全く干渉を受けない様に隔離したのでね。



 どうやら内通者が居るみたいだし、この機会にあぶり出そうかと思っているのですよ。


 見当はついているから適当な罪状でっち上げて何時でも御用に出来たけど、やっぱりどうやって籠絡されたか知りたいし。


 それに今回も芋づる式に色々出て来るはずだ。



 後、この件で私が不在であっても領民が自力で危機回避出来る様にと予行演習する感じかな?



 まあとてつもなく不謹慎かもしれないし、それに相手がシャドウだから慢心し過ぎだと指摘されそうだけど……けどだからこそこの機会を好機と捉えて皆を働かせた。


 私自身の身体にがたが来ていた事もそうだけど、いい加減皆主導で領や会社の力を使えないとね。


 それに、私と言う監督?保険?が着いているからいざという時に皆を庇えるし。



 最悪私1人が犠牲になれば、ここは狙われないからね……まあそれこそ相手の思うつぼなんだけどさ。



 けど、それも今回の目的の一部に過ぎない。


 なら内通者のあぶり出しと領民へ経験を積ませる事。それ以外に何があるのかと?



“領内を浄化させる事”



 実はシャドウが局所的に降らせた暗黒物質製の『黒い雨』による汚染だけど、まだ除去し切れていない場所が多い。


 そしてそれは年単位で段々と土地を蝕んで行く。



 現在も既に影響は出ており、『霊山』で見かけた魔力の澱み等が発見されている。



 私はこの間にも分身体を作っては各地へと派遣している。


 分身体達は澱みを見付けてはその場所を浄化して行っている…そしてそれは現在も続けられている。



 私自身が本当なら動きたいが、それが今出来ないでいる。


 ……理由はシャドウに見付からないため。



 シャドウはどうも、直接私へ手を下せない様だ……これは今まで使っていた泥臭い方法を考えてみればそこから連想出来るはずだ。



 憶えているだろうか……シャドウはあのウォルターでさえ恐れた暗殺者。


 その腕前がありながら、何故私を直接狙わない?


 何故これまでに彼は私の周囲しか狙わない?



 答えは決まっている……私へ手を出せないからだ。



 そこから私は要領を得た………今までの不可解な動きがなんだったのかようやく理解出来たのだった。


 そうして今回罠にかけたが、見事成功している。



 シャドウには明確な行動制限が有る…いや、有ったと言うべきか、今ならば。



 ヤツに掛かる制限は、恐らく『地上へ姿を現せない』或るいは『何かに直接干渉出来ない』だろう。


 暗殺?


 別に自分が干渉出来なくても物理現象(例えばナイフ投射)で殺す事が出来る。


 それに、わざわざ相手の土俵で戦う必要なんて無いしね……ここって魔術とか地球人から言わせてもらえばチート臭いものがあるからね。



 当然出来る事は限られているけど手段は有るんだよ…それもちゃんとね。


 しかも私もよく使っている手段だけど。



『空間術式』



 別に地上へ姿を現せないなら異空間へ相手を招き入れて目標を暗殺すればいい…まして、この世界には『空間』の概念そのものが無かった。少なくとも国の魔術式分野に関する王立図書にもその概念について書かれた書籍は無かった。


 だから敵対相手(エモノ)からしてみたら“何処も居ながら居ない存在”みたいに反則じみた存在に思えるのだろう。


 以来達成率100%にもなる訳だ…



 ウォルターや父、国王等々生存した人々は、偶然ターゲットの近くに居たせいで一瞬その亜空間へ呑まれてしまったのだろう。


 だから、毎回彼らは言っていたのだ……歪んで感じたと。



「何故か、自分の立っている場所が酷く不安定で……それで相手も不気味で、絶対に敵わない様な…そんな感覚、でしょうか?」



 そりゃその世界ではシャドウに勝てないよ…だって相手のテリトリーだもん。


 恐らく暗殺術自体も超一流みたいだしね。



 まあ大分話しが断線したが……


 とどのつまり、シャドウは今回その何らかの制限を解除しようとしたのだが、それが不完全に終わったと言う話しだ。



 後もう少しでこの国でもシャドウは“シュレディンガーの猫”になれた……だが、阻止してみせた。



 術式の解析を私の別形態の特殊分身体(=戦闘能力を差し引いた分、がくもん取り扱う部分を忠実に再現した)にやらせたのだが、古代文字で“解除”と言う意味合いの言葉が描かれていたのだった。


 まあそれでばれたんですよ。



 シャドウの目的は直接自分で私達へ危害を加える事…そして、残念な事にこの国を含めた各国の人々を暗黒物質の贄とする事。


 残念な事に一国は見捨てざるを得なかった……流石にルナライト社支店の無い場所では私の分身体を自由に出来なかったし影響を減らすための術式を配る事も出来なかった。


 幸い、今回フォーレンタール王国では何の被害も出なかった。



 だが、何の影響も無い訳ではない。



 恐らく今、消滅した国と同盟して神聖光教皇国と対抗していた国から流民が大量に発生しているだろう……それはここだって同じ事。


 特に私の居る王国は、宗教に関して比較的寛容だ。



 信仰の自由があるからこそ、恐らくこれから国民と流民で争いごとが起こるかも知れない……ここが正念場だ。


 私は分身体を出すしか今は協力出来ないが、是非頑張って欲しい。



 ただ、シャドウへの警戒は絶対に怠ってはならない。今この瞬間も恐らく新たな術式を描こうと躍起になっているだろう。


 特に我が国には描けなかった術式を周辺諸国に術式を描いてこの国を中央にした上で術式発動するかも知れない……現在分身体で他国を探らせているが。



 まあ兎も角……私にしろ国にしろ、ここが踏ん張り所。



 シャドウの狙い通り行けば、恐らく私は捕らえられてこの国の民は永遠にシャドウの影に怯える事となる。


 そして、私に近かったラウツェンスタイン領は徹底的に嫌な目に遭うだろう。



 死ぬより辛い目に遭わされるかも知れない。



 私も出来うる限りの事は尽す…いや、もう出来る事は全てやった。それも現在進行形で後のリバウンドを無視して分身体を兵隊として出している。


 大体今ので4000〜5000か。



 ………頭からマジで煙が上がっている未来しか浮かばないな、ハハハ……







 しかし改めて考えて見ると、ここまで長かった。


 思えば最初はこの世界の世界補正に逆らうため、そして将来冒険者として生きて行くために領内を良くしたり王子の心をへし折ったり他のフラグをバキバキへし折ったり……色々奔走したものだ。


 それが今は恐らく世界のイレギュラーだと思われる存在と戦っている。



 何となく不思議な気分になるものだ。



 とまあ、余計な事を考えて変なフラグを立てないうちに体力温存の為にも私は寝るか。



 では諸君、おやすみなさい。



 ルーナちゃん頑張って!そして領民達及び国民の皆さん、シャドウから逃げろ!全力で……


 次回もどうぞ宜しく御願い致します。

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