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雛坂台高校
入学式での祝辞スピーチ。
深いのか、浅いのか、定型文なのか。
よく分からない、偉い人の言葉。
ほどよく聞き流しながら、お祝いの言葉だけは、受け止めておく。
「ありがとう」
公立雛坂台高校は、丘の上にある。
道が東・西・北と麓まで延び、 西側北側ともに住宅地が広がってバスも定期運行しているが、東側だけは森を突っ切るようにして、一本の急な坂道があるだけだ。
残念ながら養護施設は高校の東側。これから三年間、あの急な坂道を登って通う羽目になる。
だけど眺望は抜群。
眼下に広がる街並みをほぼ独り占めしながら、今日も私は降って行く。




