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1-5 ハンター

「僕の魔道具は名前はグスタフ。

念じることによって姿を変えれる。

威力とかは全然だけどね


アビリティは『ハンター』

ほんとの能力は自分が見たアビリティを

自分のものにできる

理解度が高くないと

完全にはコピーできないけどね……」


 そこまでいうと、

彼女はめずらく興奮気味に


「コピー能力……

やっぱり私達相性いい……

理解できればいいなら

私の『分析』があれば

コピーしやすくなるんじゃないかな」


 たしかに出来なくはない気がしてきた

っていうかなんだそれは

最強じゃないか

どんな能力もコピーしてしまえる


 そもそも闘うことをあまり

考えてなかったので、僕も今気付いたのだ。


「私の『分析』……使える?」


「うーん簡単なものならできるかも」


「やってみよ」


 発動条件を教わりやってみた

見てる分には原理が分からないことが、多いのだ。


 やってみると、扱えるようにはなった。

ただ……

「うーんここまで複雑なアビリティだと

多分表面的な部分しかコピーできないと思う


場面の分析とかは少なくとも出来なそう

ただかなりコピーしやすくはなったかも……」


「ん

じゃあ魔物で……」


 まだ手探りなのだ。

次は魔物で試してみることにした。

修練場にある装置では魔物を召喚することができるが、

魔法により制限がついている。


 しかし彼女は成績が優秀なため

全ての魔物を召喚する権利がある。


 だがそれでも初級冒険者レベルを

越えることはない。


 まずはファイヤースライムを召喚した。


 分析すると、

相手のモンスター名、レベル、

魔道、魔力量について詳細が現れる。


 ファイヤースライムのアビリティは

『フレイムボール強化』レベル2らしい

初級炎魔法【フレイムボール】を強化できる魔法のようだ


 複雑なアビリティではないので、

理解し、コピーすることもできるが

この程度では使い物にならない。


 習得できたものはレベル1だった。


<魔力アビリティに加算されます。>


 そう頭の中で声が聞こえ、

覚えられることはなかった。

魔法系統は全てこうなのだ。


 なるほど

アビリティにもレベルがあり、

ハントできてもレベルは下がってしまう

ということらしい。


 だから僕がただハントしても弱々しいもの

ばかりだったのだ。


 ただ理解度によってハントできるので、

完全に理解出来ればそのレベルのまま

ハントできるかもしれない。


 このアビリティに関しては魔法が使えない

僕にとっては現状効果はないが……


 次は

デビルウォンヴァットを出した。

まずは、分析を始める。


 アビリティは『切り裂き』レベル10



「エナちゃんの分析ってどこまで分かる?」


「『切り裂き』レベル10

力を爪に80残りはその他の部分に

均等に込め、数メートル走った後跳躍し、

爪を振り下ろすことによって発動する」


「え、やば

丸裸じゃん」


「他にも攻撃力とか色々あるけど……」


「とりあえずそれだけで大丈夫

やってみるね」


 『分析』に関しては複雑すぎて、

僕があまり理解出来ていないのだろう。

本家とは出来ることが全然違う


 試しにやってみた。

魔道具を爪状にし

聞いた要領で切り裂く…

デビルウォンヴァットはそのまま消えていった。




 切り裂きレベル9を習得しました



「すご!ほぼほぼ同じレベルだよー

組み合わせたらいけるかも!」


「うーんこれ

戦場でだからちょっと難しいかも

【念話】はできるけど…」


 【念話】とは無属性の魔法で脳内に直接

話しかけられるというものだ


 僕の持っているアビリティ

『テレパシー』とほぼ同じだ。


 たしかに余裕があれば教えてもらうことは

できるが、戦場ではなかなか難しい。


 ふーむ

とすれば……


「……『リンク』があればいけるかも」


「!?ブラザーラビット……たしかに」


 僕たちのような生徒でも、許可さえあれば

見習い冒険者向けのダンジョンなら

探索は可能だ。



 ブラザーラビットとは見習い冒険者向けの

始まりの草原にそこそこの頻度で

出てくる魔物だ。


 人は個体によってアビリティは全く

異なるが、魔物の場合種類に応じて、

いくつかのアビリティを持っていることが多い。


 ブラザーラビットの中に

アビリティ『リンク』を持っている

個体がいるのだ。


『リンク』とは思考を共有できる

アビリティである。

これによって、

戦闘中のエナ姫による分析→僕のハント

という作業の効率を高める狙いだ。


 ふと、僕は昔を思い出していた。

昔は好奇心から、スキルを集めるために

よく魔物を倒しにいったものだ。


 そのときは大したアビリティを

ハントできなかったが今は違う……


「今日は結構遅くなっちゃったから

明日うさぎ狩りいこっかなー」


「うん、私もいく……」


「わーい」


 帰る支度をしながら明日の

予定を考えていた


 できることが格段に増えたのだ

楽しくて仕方がない


「欲しいスキルとかも考えとこっかなー

すごいねさっすがエナ様!

なんでもできちゃう

一気に戦術の幅が広がったよー」


「ううんレイくんがすごいの

……ねぇ、この後うちくる?

どうせパンしか食べてないでしょ」


「わわ、嬉しいけど

それはさすがに悪いよー」


「ん、問題ない」


「ほんとに?じゃあお言葉に甘えちゃおっかなー」



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