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4-2 三魔衆

 今までは『分析』に集中していたので、

こちらの戦闘では

アビリティを使わずに短剣状のグスタフで

切りつけていただけだったが、

これから一気に勝負を決めに行く。


 敵は既に半分以上減っていた。


 エスガルドさんやアオイ、

エナ姫にパティも大勢の魔物をけちらしているようだ。


 僕は『爆破』を使い大爆発を起こし、

さらに多くの魔物を殲滅した。

ただこの使い方をすると、

魔力消費が尋常ではなく、

二回しかつかってないのに疲労感が半端ではない。


 アビリティは基本的には魔力や体力を

消費することによって使用できる。


 影響力の大きい能力にはそれだけの

エネルギーが必要になるのだ。


 敵は残り少なくなってきたので、

アオイとエスガルドさんに任せて、

“スティンベル“対“三魔衆“の戦いに加勢する。


 僕たちは補助にも役立つ能力を持っている。

これも作戦の内だ。



 まずはギャラハン王子の戦いに加勢する。


 どうやらギャラハン王子の『サイコ』は

主に身体を強化するアビリティのようで、

一気に大軍を滅ぼすほど強力な力を

発揮することもあれば、大して能力が上がらないこともある、運の要素が強いアビリティのようだ。


 対してデルケルの『魔眼』は主に魔力を強化する

アビリティのようで、闇魔法を連続ではなっている。


 ギャラハン王子の『サイコ』の出目が悪かったようで、

完全に圧されてしまっている。


 「フハハ、奇襲など

実力がなければとるに足らん!

これでとどめだ!」


 わざわざ叫んでくれているが、

とどめを刺されるわけにも行かないので

『障壁』を展開し、ガードした。


 そして、エナ姫が【アイスエクスプロージョン】

を発動し、巨大な氷の塊でデルケルを攻撃する。


 しかし、それはあくまで目眩ましであり、

本当の狙いである、

パティの【ホーリーアロー】で

ガードする隙を与えず、氷ごと居抜く。


 魔族の適正は闇属性であり、

光属性に弱いようだ。

そういった意味でもエルフは魔族相手だと

相性が良い。


 ギャラハン王子と軽く言葉を交わしたが、

消耗が大きく、戦えはしないものの、

治療はいらないようだったので、安全な場所に移動してもらうことにして、次の戦いに向かう。



 モナ王女対ナデラの戦いだ。


『念動』と『洗脳』、さらには

魔法の打ち合いが続き、

ナデラの魔力量が勝ったようで、

触れれば洗脳されてしまう光線が

モナ王女の目の前まで迫っていた。


【アイスウォール】

それをエナ姫が氷魔法で防御し、

僕は『無効』をナデラに使った。


 そしてナデラはパティが近づいてきて

いることに気づくもアビリティが放てず、

その隙に【ホーリーレイ】光魔法で消し去った。


 モナ王女は足を怪我しており、

動けそうになかったので、

パティとエナ姫にモナ王女を任せて

僕たちは次の戦いに向かう。


 サリバン王子対ハブスだ。

サリバン王子はS級パーティー“スティンベル“

リーダーとして圧倒的破壊力を持つ前衛として

活躍している。


 それでもアビリティ『硬化』を持つ

ハブスを仕留めきれずにいた。


 魔族は魔力量で人間を圧倒しており、

こういった消耗戦では人間側は分が悪い。

そこで僕たちの出番となるのだ。


 何だか魔族と人間の戦いの歴史を

見ているようだった。

1体1で勝てても数で勝る人間側にはどんどん援軍がやってくる。


 少し卑怯な気もしないではないが、

命が懸かった戦に卑怯もなにもない。


 1対1で勝てないなら数を足すのは当然のことなのだ。



 早速、『無効』を使い、

『ハイパワー』で殴り込むも、かわされてしまう。


「ほう、アビリティを封じるか……

だが、その程度のことよ

【ダークボール】!」


 かわされることを想定していなかったので、

とっさに『障壁』を使うも、

障壁ごと吹き飛ばされてしまった。


 サリバン王子は魔力をほぼ使いきったようで、

荒く呼吸しながらなんとか立っている状態だ。


 これが魔族か……

今まではなんとか隙を突いて倒せたが、

身体能力と魔力で人間を圧倒している。


 アビリティを封じてもこの強さだ。

『分析』で動きを予測しても

身体能力だけでそれを上回られてしまう。


 放ってくる魔法に関しては超級であり、

マジックハントすることはできない。


 救援を待つしかないか……



 

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