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3-2 別行動

--ということでエナ姫の部屋にきました


 シンプルではあるが可愛らしい部屋で

……なんてみている暇もなく、エナ姫は言った

「まず10年前のところから説明するね」


 エナ姫の話によると、

長女サナ=リーベルが『予言』の能力で

約10年後の魔物の襲撃を察知し、

その10年後というのが今であるが、

正確な日付までは分からず、

いつ襲われるか分からない状況である。


 そのため、兄弟も直に集まってくるらしい。


 サナさんが王位継承者で、

第一子である。


 兄弟は他にも上から順に

長男のサリバン、次女モナ、

次男のギャラハンそして末娘のエナ姫である。


 この兄弟が今各国に散らばっており、

サナさんはこの近くにある、

ハムライト学園を卒業し、

ギルドで働いているらしい。


「ただ、今ちょっとうちが

かなりまずい状況で

既にみんな調査してくれてるんだけど


分からない部分が多くて……

私は内部も知ってるし『分析』も

使えるから中からなんとかしないと

まずいなって……」


 サナさんの能力は

かなり先の未来に関しては

突発的に見れることがあるだけで、

自発的に見れるものではないらしい。


 自発的に少し先の未来なら見ることは

出来るが、広く調査するには色々と限界があるようだ。


 まだ魔族の尻尾が掴めておらず、

エナ姫からすれば調査能力に長けた

自分が丁度帰って来たので協力したいと

思っているようだ。


 王宮に関係ない僕が居ても

警戒されるかもしれないし、

計画の遂行には僕は居ない方が安全だろう。


……エナ姫に用事が出来たらしい

ならば僕の答えは決まっている。


「そっか……僕は大丈夫だよ?

冒険者はまた落ち着いたら一緒になろ?

それまでにこっちもなんとか強くなっとくからさ」


 一時的に離れたって構わない

僕は彼女のためにこの身を捧げると決めた。

これは僕のためでもあるのだ。


「本当にごめんなさい……


わざわざ来てもらったのに

一人で行動させて……


いつでも泊まりに来てね

拠点にも行くから……」


 離れなければいけないことに

彼女も寂しそうにしてくれている……


 もちろん抱きしめました。


「僕は大丈夫だから……

お互いがんばろ?

何かあったらいつでも言ってね

ちょっとの間だけだし

その間も会えないわけではないからさ」


 頭を撫でながら僕は言った。


 しばらくして王の間に戻ることになり、

そのことを伝えた。


 王妃はもちろん、エナ姫のことが大好きで

一緒に住めることになって嬉しいはずの

王ですら心配してくれている。


 それだけ、今の王宮には

危険が潜んでいるのだろう。


 しかし、エナ姫は一度言い出したら

聞かないことを二人は知っているようだ。

結局彼らは承諾した。


 二人にも何かあったら

かけつける旨は伝えた。


 すると、王と王妃がそれぞれ答えてくれた。

「貴様のことはエナの将来の夫として

まだ認めてはおらぬ

しかし、サーマント祭優勝のことは聞いておる。

エナが認めただけのことはあるようだ。

それに、エナのためにこのリーベル王国に

駆けつける気概は大したものだ

エナを守る騎士としてなら認めてやろう」


「ほんと、ありがとね

今ちょっと……まずい状況だから

ほんと助かるわ

エナが選んだ人だから

問題ないし全部伝えたんだけど

本当ごめんね?巻き込んじゃって……」


 やはり、エナ姫の信頼は絶大だと

ここでも感じざるを得ない。


 そのおかげで僕も少しは信頼を得れて

いるようで嬉しい限りである。



 そして僕たちは別々に行動することになった。

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