表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
18/34

情事

じょうじ【情事】 恋愛に関する事柄。夫婦ではない男女の肉体関係。いろごと。



「ふむふむ。こんな便利な言葉があるなら、浮気とか不倫とか全部情事と言ってしまえばいいじゃないか」


 僕はスマホでコトバンクのページを見ていた。


 浮気だとか不倫だとかで世の中はギャーギャー騒いでいるけど、わざわざ最初に他人のものだと認識した上で、或いは禁止されている行為だと認識した上でやるのだったら、それはもう喜んでやってるに違いない。

 あまりにも退屈しすぎて、刺激を欲しがっているだけなのだ。


 僕もそういう事を沢山やってきた。

 時には「僕は彼女の退屈しのぎなんかじゃない」と思い虚しくなる時もある。

 だから僕はいっその事、退屈しのぎの主婦の相手を専門にする事にしたのだ。


 Twitterのつぶやきのある特定のパターンを掴めば女性が今の結婚生活に満足していない事が分析できる。

 それを見定めつつ嘘八百の口説き文句をひたすら並べ立てれば、何人かの女性は騙されてコロっといく。女とはそういう生き物なのである。


 動物の世界じゃ鳩のオスだってメスに手当たり次第に求愛のダンスを踊っているのだから、僕が女性に対して言葉の上で踊り狂ったって別に悪くはないだろう。


 結婚というものが運命であり愛の結晶である一方で、墓場であり牢獄であるという事は昔から言われてきている。

 僕はそんな生活に嘆く女性を支援しているのだ。


 しかし他の人間には薦められない。

 

 え?ライバルが増えるからだろって?いや、そうじゃない。

 口説いた女性の旦那に殴られて僕みたいに病院送りにさせたくないからさ。

 

「やっぱり純愛が一番だよ」

 

 僕はスマホを閉じて、同じ病室でお爺さんの世話をしているナースのお尻を眺めた。

 

 男とはこういう生き物なのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ