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27 にぃにと大翔くんの対決!!2人とも頑張れー!!

「…それにしても…女装とはね」

「じょそー?」

「女の子の格好すること」


…え?ミユの格好って…ダメなの?


「大翔くん頑張って!!にぃにに負けるな〜!!」

「…優くん。大人しく座ってないとまた小言、言われるよ?」

「…しゅん」


僕はステージ上に設置された椅子にちょこんと座った。


「…ミユちゃん可愛いよね」

「かわいい?このお洋服可愛いよね〜」

「…鈍感ってそういうことか。納得。…姫に向いてるね」


ふぇぇ?まーくんよくわかんない…。ボクの勉強不足なのかな…。


「ミユと優。使い分けるの大変じゃない?」

「…使い分ける?」


ボク…そんなことしてたっけ?


「…多分してないね。いいな…キャラを作らずにそうしていられるって」


まーくんは僕の椅子にこてんと頭をもたれさせた。


「…僕はさ、男の子も女の子も好きで…でも女の子になりたいかって言われるとそうじゃないんだよね。だからこの委員…ちょっと苦手」

「…女の子になるの?ボク達男の子だよ?」

「…大きくなったら分かるよ」


ふむふむ。にぃにに聞けばわかるかな。にぃに、色んなこと知ってるもん。


「あ、決着ついたみたいだね」

「にぃに勝ったぁ!!すごいすごい!!…あ、でも大翔くん負けちゃった…」


でも1年生の大翔くん達と5年生のにぃに達の対決でここまで決着がつかなかったのはすごいことなのかな。にぃには運動も上手だもん!!


まーくんは僕の手をとって椅子から降りた。


「さ、優勝したチームに賞状と花束とトロフィーを渡さないとね。優くん花束持ってくれる?」

「うん!!」


僕は顔が隠れる程大きな花束を両手で一生懸命抱えた。


「にぃに〜」

「優。走ると転ぶよ?…花束ありがとう」

「にぃにだけじゃないの!!みんなになの!!」

「分かってるよ。この花束はこのあと教室に帰ったら花瓶に活けて飾っておくんだ」

「…ほぇ〜。…いいなぁお花…」


僕は教室に置かれた花を想像して顔を綻ばせた。


「…欲しいの?」

「うん!!」

「でもこれはあげられないから今度の休日に鉢植えでも家から持ってこようか。お部屋に飾ろうね」

「ボク頑張ってお世話する!!」


お花に毎日お水あげるもん!!ちゃんと忘れないよ。


「…優くん。ごめんね。負けちゃった」

「大翔くん!!大丈夫?怪我してない?みんなも怪我してない?」

「みんな平気だよ。ちょっと擦りむいたりはしたけどね」


かすり傷?痛くないのかな。


「ボク手当てする!!」

「お。優くん姫委員の仕事わかってきた?みんなの傷を癒すのも姫の仕事」

「まーくんもみんなの手当てするの?」

「僕はこのあと他の会場に行かなきゃならないから無理だよ。優くん1人で頑張れる?」

「うん!!」


保健室に行って先生に絆創膏とキズ薬貰えばいいんだよね。

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