24 パパと一緒がいいな。ボクにぃにもパパも大好き。
「っく…ふ…」
「優はどうして泣いてるんだ?」
「今日病院で採血しようとした時に怖いって泣いてたのよ」
僕は家に帰ってからパパに引っ付いていた。
「…優は注射嫌いか?」
「嫌い!!」
「でも優がパパみたいなエリートになるためにはまずは健康にならないと」
「…どうして?パパもボクに注射してほしいの…?」
「優が元気になるためだから」
…元気…元気になったら大翔くんと遊べる…でもそのためには注射…。
「きゅぅ…」
僕は目を回してパパの胸に体を預けた。
「あらあら。考えすぎて目を回しちゃったの?」
「優はまだまだだよね。にぃにみたいになれるかな?」
にぃには僕の頭を撫でてくれた。
「父さんはいつまで日本にいられるの?」
「1週間…くらいだな。これからはなるべく帰ってくるようにするから待っててくれ」
「いいよ。仕事忙しいんでしょ?優のことは僕がいるし」
「…パパまた行っちゃうの…?一緒じゃないの…?」
「ごめんな。この仕事は休めないから」
僕はしょぼん…と眉を八の字にした。
お仕事…お仕事なら仕方ない…けどパパがどっか行っちゃうのやだ…。
その時僕はいいことを思いついた。
「パパについてく!!」
「「え!?」」
「あらあら」
「ゆ…優?パパの仕事場は外国だぞ?」
「そうすればパパと一緒にいられるよね?」
「優は本当にパパが大好きなのね」
「うん!!」
大好き!!パパもママもにぃにもねぇねも!!
僕はパパにぎゅーっと抱きついた。
「…だめ?」
「ダメだ」
すぐに断言されてしまってまた眉が下がった。
「…この仕事が終わったらなるべく海外での仕事は他のやつに任せるから。待っててくれるか」
「うん!!」
ボクが犬だったら尻尾をふりふりしてるんだろうな。パパと一緒に暮らせる!!…あれ?ボク…学校の寮にいるから結局は…いつもと一緒?あれれ?
僕がう〜と首を傾げるとにぃには笑いながら頭を撫でてくれた。
「優。父さんは家なのに優は寮だから一緒に暮らせないことに気づいた?」
「うん…」
「じゃあ優がお手紙出せばいいんだよ。そうすれば父さんとお話できるよ?」
「お手紙だけ…?電話は…?しちゃダメ…?」
「電話かぁ…父さん、どう?」
「多分…電話はほとんど繋がらないだろうな」
やっぱりお手紙だけ…しょぼん。
「…そんなに落ち込むことないよ。週末には家に帰るし会いたい時はテレビ電話しようね。それだったら携帯じゃないから繋げられるだろうし」
「だな。優。夜7時以降だったらいいからな。ただし秋と一緒に、だ」
「わかった!!パパありがと!!」




