プロローグ
さて、私ことアリスは現在進行形で困っています。そもそも、私は鏡の世界をようやく抜け出して、家に帰り着いたばかりだったはずです。
率直に言うと、ここどこでしょう?
目の前に広がる広大な……一本道。その横には青々として、風に揺れる草原……。
OK,OKです。世界の2大迷宮を突破した私の至って平凡な頭脳を使って考えて見ましょう。とりあえず自分の後ろには何があるかを見てみるべきです。
私の後ろに広がっていたのは!前方に広がっていたのと同じ一本道と、青々とした草原。違うとすれば、かなり遠くに山?があることぐらいです。
さてどうしましょう。ここに立ち止まっていたとしても何にもならないのは明白です。困っている時に誰かが助けてくれるなんて言うのは難しいでしょう。人、見当りませんし。
しばらく、考えて見ましたが何も解らない場所でうじうじとしていても何にもなりません。進みましょう。
かなり、歩いたはずですがあまりにも何にもありません。足が棒になってしまいそうです。
というわけで、飛ぶことにしました。流石に、飛ぶのは楽です。街が見えますし、うまく潜り込めば暮らしていくのは難しくなさそうです。
あの街で暮らしていくことにしましょう。
所で、街の入口に旗を背負って、刀を持っている2匹のペット付きの方がいらっしゃるのですがどうしましょう。