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仕事のできる引きこもりと実力を持った中二病とそれらを兄弟に持つ元不良のパパさん

毎回、文字数が少ないことに定評がある作者がここに復活?


神様の名前は、全てカタカナで表記します。

 神々、それは人智の及ばない圧倒的、力、知識などを持った存在である。ほぼ人の身で勝つのは難しい。というか勝つのはよほどの例外しか存在しない。


 それでいて、時に人間以上に人間らしい。それこそが、神々である。



 そして、人間以上に人間らしいということは残念さもきちんとあるわけで。


「きちんと人の前に出ろやクソ姉!」


「嫌っ。私はあと数百年は引きこもるの!」


 日本神話屈指の有名神アマテラスとスサノオは今世紀既に千を超える言い争いをしていた。


 割と、残念な理由で。


 そもそもの発端は、気遣いの言葉だったのだ。


「姉貴も少しは休んだ方がいいだろ?少しは手伝ってやるから」


 そんな、平凡で家族をいたわる言葉。この言葉をかけたのは百年ほど前だが、スサノオは百年たった今でも後悔している。


 



 その一言で引きこもる姉は面倒だし、兄のツクヨミは右手だったり左手、果ては目を抑えてぶつぶつと何かつぶやいていたし、父と母は文通でいちゃついていた(いまどき文通である。必死になってメールの打ち方を覚えた自分とは大違いだ。)。




 昔の迷惑をかけた分は働いて返そう。




 そんなことを誓ったのを死ぬほど後悔した。


 ちなみに彼の一日は、午前3時に目を覚ますところから始まる。そうしないと、朝食を食べている暇がなくなるからだ。


 午前6時頃まで体を鍛える。鈍ってしまうのはヤマタノオロチを殺したものとして情けないという小さなプライドからである。


 午前7時までに朝食、朝風呂、着替え、などを済ませる。メニューは大抵、焼き魚、玄米と麦飯の混合物、ワカメとネギの味噌汁といった素朴なものである。


 午前一杯を根の国の仕事の4割と海洋関連の仕事を3割、両親の惚気を辛抱強く聞き続けるのを十割とかなりハードなスケジュールである。


 ほぼ毎日貴重な昼休み一時間のうち40分ほどを午前の仕事の遅れによって使い潰してしまう。神代の時代から千年以上たったが、まだ学習するとは思っていなかった。……というかこの年になって早食いの極意なんて知りたくなった。


 午後7時頃まで残業を続ける。なお、仕事の途中で姉に対して部屋から出ろという催促のメールを送り続けるという大事な仕事にも従事するため休み時間はお茶を飲んだり、トイレに行きながら携帯でメールを送り続ける。(そろそろスマホにしたいが圧倒的に時間が足りない。)


 午後8時、帰宅しながら酒を買って帰る。


 午後9時、夕食を家族と食べ、明日の仕事に備える。この時間が至福の時間である。


 午後10時、夜の入浴。朝風呂で、ゆっくりできなかった分まで長風呂でゆっくりする。


 午後11時、就寝。明日は姉が外に出ることを祈って。



 ブラック企業もびっくりだ。



 そんな毎日を過ごしながら、彼は今日も引きこもりを外に出そうと頑張るのだ。



 

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