73話、vs幹部、逆鱗
巨大の男が、何か周囲を見ている。
右手に両手持ち用で両刃の戦斧、柄は鉄か
「姿は見せなくてもわかるぞ、闇の聖女」
「闇魔法、可視」
「あぁ、これはこれは..予言のセレンだな。」
「なぜ、私の名を知っているのですか?」
「知ってるさ、俺と融合した魂」
「今、実験で使ったソフィが泣きながら喜んでいるぞ」
「貴様...!」
300の魂を入れて実験体にされた闇の聖女か
「貴様ら闇の聖女は精神錯乱や調和は得意だが」
「自身の攻撃手段が無いからちょっと闇の精霊を封じるだけですぐに捕縛、殺せるし」
「このバズオンには最高の獲物だ」
舌なめずりをしたバズオンに嫌悪感がでるが、セレンは俯いていた
「アーキさん、同調を使いますから」
「お願いです、ソフィの解放を」
「わかった」
俺も、許せないし殺さないとだからな
極限集中
「闇魔法、同調」
セレンの少し深呼吸気味の呼吸がきた、考えろ
奴は両刃の戦斧、かするだけで吹き飛ばされてその間にセレンに向かわれたらおしまいだ
魂300入れたと言ったがどうなるかが未知数
濡れ血の剣を使い酸を使うのも考慮
何処から潰す、身体を犠牲にするのは後回し
不死とはいえ、腕を吹き飛ばされたらわからない
戦斧の持ち手は鉄なら酸で溶かすのもありか
奴が構え、こちらにくるポーズを取ったな
突進がくる、横薙ぎの形だし避けれないならうけるか?
途中で振り下ろしに変えただと!?
右に避ける、地響きがする衝撃と土煙が晴れたら地面を抉ったバズオンがコチラを笑いながら見て何か言ってる
極限集中中は何言ってるかわからないんだよ
下半身に力が入った、コチラにくる。
柄を短く持っているって事はまずい!
両刃を盾にしながら戦斧の重量がそのまま突進してきて押し潰しに来た
くそ、見ながら来るから避けれない
どうする、奴の上の刃に剣を当ててジャンプできるかもしれない。
そのタイミングで酸を顔にかけてやる
俺も間合いを詰めるが、助走だから切りつけようと思うな
いつでも剣は酸を出せる状態だな
タイミングをミスるな、今だ!
思いっきりジャンプをして縦切りをして斧と剣が当たる
奴の顔に酸が飛び散ったのを見つつ、空中で回転する形になったから背中にも酸を飛ばした
地面に着地したが転げ回った、すぐに飛び起きたら
奴は背中と顔から煙が上がってる
極限集中を解除、背中も溶けた
「熱い!熱いぃぃ!」
「なんてな。ソフィ、消滅したくないなら他の魂を使って治せ」
バズオンの傷が治っていく
中の闇の聖女の魂を回復に使ってるのか、そんな事ができるのか!?
まったく、ふざけるな
実験結果としてもセレンの仲間の魂を道具にしてるのか
走る、極限集中をしたいがセレンの呼吸が不規則かもしれない
不確定要素になりかねない
ダメだ、怒りに身を任せてしまう
振り下ろすしてくる構えを見て俺は立ち止まって水平に構えよう
許さない、コロス
やはり奴は戦斧を振り下げて来た
濡れ血の剣を水平に上に構える
止まり構えると、斧が振り下ろされた
剣に当たり、足が軋むが大丈夫だ
何故なら俺は
止める前提で動いてない、圧に負けて水平が保てなくなって左手を剣から離した
威力がけずれた斧が、俺の肩にめり込んだ
バズオンがニヤリと笑ったが、俺は歩き出す
「何故だ、何故動ける!」
「それはそうだよな、名前を知っても俺がどう戦うかを聞いてなかったか」
「俺はな、死なないんだよ」
一歩ずつ、肩を捨てるように歩く
ズル、ズル
痛いが、慣れた
歩くたびに相手が困惑してる
濡れ血の剣、酸を溜めろ
濡れ血の剣が滴り出した、柄を切り上げる
酸と衝撃で柄が折れて、両刃は俺の後ろに落ちた
そのまま左手を濡れ血の剣で切った
右手に残った柄で突き刺しに来た、濡れ血の剣でガードして吹っ飛ばされたが結構とばされた
セレンの姿が近くに見えるとこまで飛ばされたみたいでセレンを庇う様に立つが
ゾクッ
後ろの冷たい気配に後ろを向いたら
セレンが笑っていた、無言で俺の前に歩いて行った
「ぐぁぁ!早く!ソフィ!早く繋げぇぇ!」
騒ぐバズオンにセレンが一歩、静かに
また一歩、ただ歩いてるはずなのに
近づき、辺りを冷やしながら
一歩、まるで足から闇が足跡を作るように
一歩、足元の闇がせせり上がる
一歩、繰り返し
バズオンの前に立った
ダメだ、何故こんなに
セレンが怖い
「ふふっ、答えなさい」
聞いた事ない、セレンの抑揚がない声
「人の魂をなんだと思っている?」
「そりゃあ、ただの道具であり」
「我の中にある魂は淘汰されるべき魂だ!」
バズオンが叫ぶと、セレンが右腕を相手に向けたと思ったら
袖を捲り、黒い腕輪をまるで見せつける様に手の甲を相手に向けている
「そうか、ならば...闇の聖女が魂を操るのが得意とは知っているのですか?」
「ソフィ、今から力を貸すから」
「そいつの中で暴れなさい」
「何を言って...ぐあぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
「300の魂よ、その者の魂に復讐して貴方達の中に封印しなさい」
「終わったら私の腕輪に入りなさい、あなた方を予言の聖女セレンの名に誓い救って見せます!」
急に、バズオンが白目を剥き倒れた
「終わりましたよ」
振り向いた笑顔は、いつもの笑顔だった
それが、逆に怖い
「何をしたんだ?」
「バズオンの魂をソフィが飲み込み、ソフィの中で300の魂が彼の魂に今も腕輪の中で殴りかかってる所です」
「闇の聖女の真似事をしたらどうなるかわからせました」
一瞬、目が笑っていなかった
「でも、それが出来たなら何故最初からしなかった?」
「奴が動揺してないと使えませんでしたから」
やはり、底が知れないし得体の知れない恐怖がある
「腕輪の中で、ソフィの中から魂を抜き出さないとですね」
「さぁ、あと二人ですよ。行きましょう」
誘うセレンに向かいながら、バズオンの身体に剣を刺したら濡れ血の剣は真紅に染まった。準備はできた
待ってろよ、シンア
...ミアリス




