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俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
始まりと出会いの港町
8/97

7話、絶対に忘れないスープができた

討伐証明をもって、やっと街に着いた


何事もなくてよかった。ミアリスさんも傷ついてない


ギルドに行くと見慣れた光景

あー、はいはい動物園動物園

お猿さん達は今日も元気だ


ミアリスさんと報酬確認窓口があるためそちらに向かうが魚が生臭い!

ミアリスさんもすっごく嫌な顔をしてる。


だって今日は魚が樽の中に鬼のように積まれてるから。

臭すぎる、発酵してそうなくらい臭い。


窓口に行くと漁師?が受付をしてくれるようだ。


「依頼は?」

「熊の討伐、依頼書と証拠はこれ」


討伐の証拠を窓口に置くと、漁師?は確認の後

下の箱に入れ込んで依頼書に書いてあった報酬のお金を置いてくれた。


割り切れる金額なのはありがたいな、目の前でミアリスさんとわけれる。

わけるとミアリスさんは満足したようでちゃんと受け取って、自分の袋に入れた。臨時パーティはこれで解散か。


入口で別れるために立つ。ミアリスさんもわかってるようで。


「ありがとう、またね」

「こちらこそありがとう、またな」


それだけだ、路銀も貯まったし明日別の街に行こう。

どこいこうかな?森なら現地調達できるし森に囲まれた街であるディープウッドが良いかなぁ、行ったことないし行くか!


昨日泊まった宿に入る、連泊してる安い部屋だが今の財布には十分すぎる。

追放されてからお金を出す相手もいない。

金が残るのは初めての感覚だ。喜ぶべきだな、うん。


大事に使おう。今日は食堂で1番安い味より栄養スープを飲もうかなとか考えつつ夕食を食いに一階の食堂に降りようかな。


「...なんで?」

はい、意味がわからなくて声が出た


テーブルの隅にミアリスさんがいる。なんで?もう乾いた笑いしかでないよ?

一人で黙々と味より栄養スープとパンを食べている。なんで?


俺は一番遠いテーブルに座ろうとする。しかし食堂は混んでいる。空いている席はミアリスさんの向かいだけだ。


終わった、食堂の終わる時間ギリギリだからずらせない。

ミアリスさんは俺に気づいた瞬間、バレるのが嫌だったのか露骨に顔を顰める。


「…なんでここにいるの?」


わかる。第一声は俺もそうだった。俺が聞きたい。

「宿泊してる、ミアリスさんもこの宿に泊まってるのか」

「悪い?」

「別に、自由だしな…座っていいかな?」

「どうぞ」

「ありがとう」

短い会話をした後に俺は向かいに座る。注文を済ませて、しばらく無言が続く。


ミアリスさんはパンをちぎりながら食べている。食べ方は丁寧だが、手が止まらない。練習場で倒れていたんだ。満足に食えていなかったんだろう。


「…今日の報酬、良かったな」

俺は何となく話題が思いつかなかったから聞いてみた


ミアリスさんが少し手を止めてこっちを見た

「…何が言いたいの?」

「別に。ただ言っただけ」


また沈黙、ミアリスさんは食事を始めようとする瞬間


「…良かった」


短い返事をだした、それ以上でも以下でもない。でも答えてくれた


少ししたら俺も料理が来た、と言ってもミアリスさんと同じメニューを俺は黙って食べる


ミアリスさんも黙って食べ続ける。会話はない。しかし不思議と嫌な沈黙ではない。だけど何か会話出さないと、一言で返されない何か会話、、そうだ!



「今日は泣かないんだな」



「はぁ!?」



目の前で口にものがある状態だったのか更に吹き出してワナワナ震え出すミアリスさん。あれ?もしかしてやらかした?


俺は地雷をぶちぬいた?

 

こちらをみたミアリスさんの左目が銀色から暗い赤黒に変わってる。これはまずい?目の色って変わるんだ


けどミアリスさんの目がすっごく冷たい。刺すような視線だ。

「あなた、モテないって言われない?」

「言われた事がある」

昔を思い出してしまった、一回言われた事ある


「納得、もっとデリカシーを学んで」


その後は無言、目も雰囲気も全てで怒ってるのがすごいわかるから何も言えない。


ただ...


「ごめんなさい」


これしか言えなかった。

ミアリスさんが食べ終わって立ち上がる時、ため息をついた後に怒りの雰囲気が消えて左目が銀色に戻った後にぼそりと声を出した


「...ただ、今日の連携。悪くなかったわ」


そう言った後、振り返らずに

ミアリスさんは階段を上がっていた。


残された俺は少し笑った、誰にも見せない本心の笑顔だった気がする


ただ、怒られて味がしなくなりそうなのにちゃんとまずい味より栄養スープを俺は忘れることはないしこの味を思い出すたびにこの出来事を思い出す自信がある。

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