表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
始まりと出会いの港町
7/97

6話、初めての連携

討伐依頼に書いてあった動物の出没地点は街から一時間ほど歩いた森の奥だった。


依頼内容は熊の間引き、必ず狩ってほしいとのこと


俺は前を歩いて痕跡を探す、ミアリスさんは少し後を歩くがお互い無言


別にそれでいいな、仕事をこなして報酬を分ければそれで終わりだだから一時的に組んだだけで仲間でも何でもない。


じゃないと別れた時に悲しくなる


「...熊、いるの?」

ミアリスさんが突然口を開いた、正直言って熊は痕跡を探さないとわからないからなぁ


「いるとは思うけど痕跡が...あった、少し待って」


草の踏み荒らしの痕跡、地面を観察したら足跡あり、木の引っ掻き傷あった、獣の匂い。


右側に熊が居そうだな

確認のために周囲を見ているとミアリスさんの左目の色が微かに変わっている。灰色がほんの一瞬、銀色に見えた。だがすぐに元に戻った気がした


ミアリスさんは何も気づいていない。ただ右側が気になるようで視線を動かしている。


俺も右側に居るのはわかる、距離はちょい先くらいかな

「右。ちょっと先の茂みの中にいる」

「…どうやってわかったの?」

「足跡の痕跡を見た」


小声でお互い話す、自然と距離が近くなっていたが、今は気にしている場合じゃないのに甘い匂いがちょっと悪くないと感じる


近づいたら1頭熊がいた、木の実を取ろうとして木とじゃれているみたいだ


「俺は右側から回り込んで投擲するからミアリスさんは魔法で攻撃して欲しい」


頷くミアリスさんだが、目の色のことについては聞かないことにした


気のせいかもしれないし、聞いたところで答えるとも思えないから


茂みに近づく。俺が先行して陽動する。ミアリスさんが後方から魔法で仕留める。役割分担はできた


熊が後ろを向いた瞬間、俺は腰に付けた短刀を投げる、クマは急に足に刺さってびっくりして立ち上がった

ミアリスさんが火の魔法を放つ。初期魔法だが狙いは正確みたいで顔に当たったから四つ足になって顔についた火を両手で拭いている

その隙に俺はショートブレイドで下から顎から脳天まで突き刺さした


熊は悲鳴を上げずに倒れた、倒すまでかなり早かった

「…連携、悪くなかったな」


俺がぼそりと言う。

ミアリスさんは何も言わない。ただ視線を逸らして、小さく鼻を鳴らし、左目が銀色になっていた


否定はしない。

ふとミアリスさんの視線が俺の剣に向く。


「…その剣、欠けてるわね」

「昨日のやつで少し。まあ使えるから問題ない」


「…戦いにくくなかった?」

「なかったとは言えないが今日は大丈夫だった」


ミアリスさんが少し黙るけど仕方ない、俺の剣だしな


「…修理した方がいい。欠けたまま使い続けると折れる」

「わかってる」

「…わかってるなら修理しなさい」


金があったらしてるよ...


「金がかかるんだよ」


ミアリスさんが何か言いかけて止まる。結局何も言わなかった。


でもその後しばらく、ちらちらと俺の剣を見ていた気がする。

もしかしたら足すかもしれません

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ