5話、素直になれない誘い方
翌日、俺はギルドに顔を出しに行くがもう動物園と思おう、血気盛んなお猿さん達しかいません
また採取かなぁ、けど1番良さげな痺れ薬はもうこの時間からじゃ無理だな
採取の依頼だけでは稼ぎが足りない。討伐依頼を受けるためには誰かと組む必要がある。
俺は追放されてるから組みたがるやつなんか居ないよな、知り合いも居ないし
そうだろ?なぁ、隣の人
時、止まった、隣には依頼をガン見するミアリスさん
あなた、なぜそこにいらっしゃいますか?俺、横にいるのに気づかれてない
どうする?逃げる?話しかける?それとも気づいてないふり?あんなにカッコつけて次の日会うとかコント?
いや、同じ採取の依頼を受けてる時点で彼女は依頼を受けにここにくるだろうが。馬鹿すぎて涙でそう。昨日の俺殴りたい
どうやらミアリスさんは討伐クエストに興味があるご様子、そりゃ、こんだけ可愛かったら昨日はたまたま1人だっただけで
知り合いの1人くらいはいるよね
俺ぼっち、泣きそう
ミアリスさんが討伐クエストをとり受付窓口へ向かうと思ったら新規、再登録の受付窓口に向かった?
あれ?所属パーティが解散したのか駆け出し冒険者?
んんん?あれ?ってことは
「討伐は1人で受けれません、2人以上のパーティを組んでください」
昨日の俺やん、ショックな顔してるし!
トボトボしながらこちらに歩いてくる、まずい依頼表を見てなければバレる
背を向けて採取を見ていると背中に何かがぶつかった
「いたっ!ごめんなさい前を、、、」
「あ、大丈夫ですよ」
ミアリスさん気づいてやったの?ガチなの?
あ、これガチで気づいてないやつだ
だって
なんであなたがここにいる?って顔してるもん
「…なんで」
同じように掲示板を見ていたミアリスさんがいる。
「…なんでアーキさんがここに」
「クエストを見に来た」
それもそうかという顔をしたから納得したんだろう
二人が同時に掲示板を見る。同じ依頼に目が止まる。
採取クエストの割の合わなさに絶句、ミアリスさんも沈黙。明日どころか今日の宿代も払えないぞこれ
え、ミアリスさんがそわそわしだした
「討伐クエストは、報酬がたかいのね」
ぼそっと、俺にしか聞こえない声で言うミアリスさん
それ、組みたいって言ってるような物じゃないかな?って思ったらミアリスさん耳まで赤くなってる!?
あーもう考えるのやーめた!
「本当だね、誰かいないかなー、、オオトカゲに火の魔法を撃ちそうな人、とくに女性が良いなぁ」
チラッとミアリスさんを見たが素直に誘えない俺、泣きそう
「私もオオトカゲくらいに切り掛かる人いないかなぁ、男性がいいな」
チラッチラッと言わんばかりに返された。
お互いに意図がわかったのか変な笑いが出た
「…私、初級の魔法しか今出ないけど」
「うん、俺より全然使える」
また沈黙。お互い目を合わせない。しかしどちらも立ち去らない。
「…じゃあ、一時的に」
「うん、一時的に」
そうして二人は、互いに変な空気のまま同じ依頼書を受付に持っていく。受付が二人を交互に見て、何も言わずに手続きをする。
一時的に、のつもりだった。でもなぜかそんな気がしないのはなぜだろ




