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俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
死が漂う城壁都市セラス
56/88

52話、ドライフルーツと過去との再会

ギルド前に集まった俺たちに、ギルドマスターが短く指示を出した


「君たちには、明日に行う作戦の任務を与える」

「作戦とは、明日、反攻作戦を行う為に劣勢の場所に援護に向かう事!」


「明日までブラック06は自由行動とする、以上!」


解散した後、ミアと並んで歩きながら何しようかなと考えてしまう。遊ぶわけにもいかないしな


「何しようか?」

「そうだね、何しようか」


「また解放スペースに行ってみようか?」

「んー、今日は少し周りたいな」


ミアが街を見たいのかな。戦時中の街だからあまり遊べる感じでは無いがミアがしたいなら付き合おう


昨日のミアが浮かんでしまった


「甘えるミアも可愛かったのに」

「馬鹿」

肩を叩かれた。

けど力は弱い、照れ隠しか?


「じゃあ、炊き出しの手伝いとかしてみる?」

「良いね、空きがあるならしてみようか」


ミアの左目が少し金色になった。

人の役に立てることが嬉しいのかも、ミアって本心はかなり優しい性格なんだろうな


炊き出し場所に向かったら、おばさん達が配膳の準備をしてるな

「手伝いたいのですが」


おばさんに声をかけると、嬉しそうな目を輝かせた


「手伝い!?ありがたい是非頼みたいね!」

「女の子の方はスープを渡して行って!男の方はスープをついで女の子にわたして!」

「わ、わかりました」


鍋からスープを器に移し、ミアに渡す。ミアが並んでる人に手渡す。次々と来る


「どうぞ!」

ミアが笑顔で渡してる。受け取った子供が「ありがとう」と言うと、ミアの目が金色になった


嬉しそうなのはわかるが俺の腕がプルプルし出した、思ったよりキツイぞここ!


「待ってここ一番キツくないか!?」


途切れない列に俺の腕が悲鳴を上げてる。鍋が重い


心無しか並んでる奴ら男が多くね?


「ありがとう!配給時間が終わったからまたお願いね!」

おばさんが手を振ってくれた

「忙しかったけど楽しかったね」

ミアが額の汗を拭いてる。戦闘とは違う疲れだが、顔は晴れやかだな


「だね、次はどこ行こうか?」


「その前に、少し何か食べない?」

「そうね、そうしようか」


裏路地で人が少ないとこに座った

「ドライフルーツあるけどいる?」

ミアがバッグからドライフルーツを出してくれたが視線が気になって

「うん、い...」


声を出しながら周りを見たら子供が一人いた、もしかしたら孤児かもしれない

俺のバッグにもドライフルーツあったな


「ミア、今からすることは偽善かもしれないけどしたいからする」

ミアは察したのか頷いた

「わかった」


「おいで」

子供を呼んであげる、素直にこちらに来た


「てをだして」

素直に手を出した上に、ドライフルーツの袋を置いた


「いいの?」


「これあげる、お母さん達と隠れて食べるんだよ?」


中を見た子供が宝石を見るような目で中を見ている


だが、首を振った


「お母さん、お父さん居ないの」


「え?」


「大丈夫、みんなで集まってる場所があるからみんなで分けるね!」


「バレないうちに早くいきな」

俺が照れ隠しで目を逸らすと、子供は満面の笑みだ


「ありがとう!」

甘いものを食べれてなかったんだろうな、急いで走って行った


「相変わらず、甘いわね」


「こんな時だから、笑顔でいてほしかっただけだよ」

ミアは呆れてるけど、俺らしいみたいな顔をしていた


「そっか、ならこれをあげる」


ミアに、半分に割られたドライフルーツを口に入れられた


「半分こ」

半分は、ミアの口に入った

「甘いね」


「私はアキにだけだよ」


食べあった後に、行ってみたい所を思いついたから言ってみるか


「城壁の上に行ってみたいな」

「そうね、行きましょう」


城壁の上に登ると、セラスの全景が見えた。内側は人々の営みが見える。外側には魔物の残骸と焦げた大地が広がってる


「やっぱ周りに魔物がいるな、、でも少なくなってる」

斥候の目で外を観察する。昨日の奇襲で数はかなり減ったようだ


「キルゾーンってすごいね」

ミアが城壁の下を覗き込んでる。あの殺戮地帯を上から見ると、設計の恐ろしさがよく分かる



「よく俺たち通り抜けたよね」

「2度としたくないわよ」

ミアが身震いした。同感だ

「俺もしたくない」


「え、アーキ?」

背後からの声に振り返る。心臓が跳ねた

傷ついた白銀の鎧、見知った声に見知った顔


「セドリック、どうしてここに?」


俺は過去と再会した

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