28話、合同で討伐するのが決まった
「ミア」
俺の声をきいたら、ミアが心配そうにこっちに寄ってきた
「ごめん、あんな顔のアキを放っておけなかった」
こんな心配させちゃったのか。本当に最悪だ
「ごめん」
ミアを心配させる気はなかったんだ、俺が悪い
「おー、なるほどねぇ」
レンがなにかをみるような目でこちらを見てるのを見て、ミアが俺に聞いてくる
「こちらの方は?」
「レンさん、らしい」
「レンでいいよ、敬語もいらない」
「よろしく」
俺がよろしくって言うと、レンさんが笑い飛ばしてわらってる。レンと呼ぶか
「わかった、よろしくね。そっちの相方さん、名前教えて欲しいな」
レンの言葉で気づいた、確かに名乗ってなかったな
「えっと、ミアリスです。ねぇ、アキ、、いまいち状況が読めないんだけど」
俺に助けを求めたが、レンさんのがいち早く反応した
「ミアリスさんとアキさんね」
名前呼びにミアが反応した?なんかレンに詰め寄ってない?
「アーキです」
俺が自己紹介する前にミアがまた俺の名前を自己紹介した
「え、でも今アキって」
レンの言葉にミアが被せる
「アキは愛称で、アーキが本名です」
うん、俺はアーキだね
「でもアキの方が呼びやす」
「アーキさんで、お願いします」
無言からの
「アーキさんで、おねがいし ま す」
ミアさん、顔見えないけどそんなこだわる?
めちゃくちゃ被せたよ
「わ、わかったよ」
レン、圧に負けたじゃねーか
また手を軽く振った。また何か言われたな
レンは数歩下がったミアに気取られたが、持ち直したようで元気よく話し出した
「気を取り直して自己紹介をするね、私らはディープウッドのギルド公認初心者育成チーム添木の斥候担当のレンだ」
「おーい、ベイル!」
奥に叫ぶと、扉が開き
奥からドドド!とベイルさんがボロ雑巾?になったフレイルさんを連れて戻ってきた。ボロ雑巾?を俺たちの前に飛ばした!?
「おう、自己紹介だな?俺は前衛のベイル!添木のリーダー!考えるのは苦手だ!そんで、そこで伸び散らかしてるのがフレイルだ!」
筋肉とポージングをするベイルさん、
筋肉を愛してるんだろうな。だって背景が輝いて見えるもん
事後のように投げ捨てられたボロ雑巾、フレイルさんが、ピクピクしながら手を挙げて喋りたそうにしてるから下を見たら
「僕は、添木魔法担当のフレイル....よろしく」
手がプルプルしてる。ボロボロなのは触れないでおこう。あっガクッと手が落ちた
俺たちも自己紹介するか、パーティ名はない仮パーティだから言いようは無いんだけどな
「パーティは決めてないです、アーキです」
「同じく、ミアリスです」
俺に合わせてミアが紹介したらレンがおかしいなと頭をひねって頭に?が浮かんでるようだ
「パーティ名がないだぁ?なんでだ?」
「俺たちは一時的なパーティですから」
「どこからだ?」
「タイズポートからです」
ベイルさんが笑い出した
「その距離なら一時的ではないとおもうぞ!」
「それなら、正式パーティにしたらどうだ?」
ミアがモジモジしてる、ちゃんと言わないと
「それは、俺たちが決めるから」
レン達はそれもそうか、って顔してる
「たしかにそうだな、その問題は後で解決するとして」
レンが2歩ほど下がりながら陽気に言葉を続ける
「私たちが話しかけた理由はね、もうちょっと後で教えてあげる」
笑いながら言うけど今言わないのに理由あるのか?
そんな時にメガネクイしながら復活したフレイルがキメながら高らかに喋り出す
「今この状況を変える方法はですね、あなた方2人が今からせっぐほぁ!」
綺麗だなー、何かとんでも無いことを言い終わる前にレンとベイルさんに腹と頭をぶん殴られて吹っ飛んだ
「ごめんね、馬鹿は吹っ飛ばしておいたから」
謝る後ろでピクピクしてるフレイルさん、大丈夫か?
「ちょっと2人、離れてね」
勢いでレンが俺とミアを離す、俺たちは有無言わさずに離された
こっちにはレンか、笑い声が消えて真面目に声を出した
「解決方法はベイルも向こうで話してるが一緒に討伐クエストを受ける事だ」
「君は受けるかい?」
俺よりミアを優先してくれ、今の俺は、、
「ミアが、良いなら」
レンがまっすぐな目でこっちをみる、眩しい
「違う違う、君に聞いてるんだよ」
俺は、助けて欲しい。だけどミアが嫌ならミアを優先させたい
「俺は、、、」
「ふむ、なるほど」
答えを出す前にレンが考え込む
「では、ミアリスさん次第ということにしておこうか。ちょっと待っててね」
レンが離れてベイルさんの方に向かうとベイルさんもミアから離れて3人で話してるが耳をすませば声が聞こえるぞ
「アーキ殿の方はどうだ?こちらはまぁ行動次第だ」
「何があったかわからないが重症も重症、だいぶまずい」
レンが首を振ってるのが見えた
俺は重症なのか?
ミアが寄ってきた
「レン、どうする?」
心配そうにこちらをみてくる
「ミアが大丈夫なら」
「...うん、受けよう」
「受けるんだね、わかった」
「けど、俺たちは初心者ではないんだけどね」
「そうね、でもこんな日もあって良いんじゃないかな」
ミアが笑ってる、俺はちゃんと合わせれてるかな
「それもそうだな」
レンがこちらにきて了承したのがわかったのか手を差し出してきた
俺も軽く握り、握手をした。
「よろしく」
「よろしく、倒す敵は、ふむ、何が良いだろうか」
レンとベイルさんが考えてるとフレイルさんがミアに寄ってきた
「ミアリスさんは何の魔法が使えるのですか?」
なんか、フレイルさんがミアに質問してる
「えっと火魔法を主体で使ってます」
馴れ馴れしいな、こいつ
グイグイきてるしミアが少し後退りをしてる
「ほぅ!火魔法!その髪型と髪色に合ってて良いですな!良ければ私と後日数式の会話をしながらティータイムでもいかがですか?」
なんか、イラっとしたからミアとフレイルさんの前に割って入った
「手を出すな」
無意識にこの言葉が出た、びっくりするぐらい低い声がでた
「ほほぅ、その子がよほど大事なようで」
フレイルが俺を茶化しながら一歩下がる
当たり前だろ、ミアには幸せになって欲しいから
「当たり前だ」
そんな価値はないのに自分が驚く程ハッキリと言った
ミアがマントを握って後ろにいるのがわかる。後ろだから顔が見えない
「あらぁ、素直じゃん!」
うるさい、ミアは幸せになって欲しいんだ
「素直は美徳だが、もっと踏み込んで欲しいものだな!」
ベイルさんは意外みたいな顔をしながら言ってくるし
「振られちまったぜ」
なんだろうか、引き下がるフレイルさんに違和感を感じる
「ミア、大丈夫か?」
ミアの方を向こうとすると
「うるさい見るな」
震えた声で軽く背中を叩くのやめて、もしかしてフレイルさんの方が俺よりよかったのか?
「決めた、これだ!」
レンが何かを思いついて出したのは討伐依頼、洞窟に発生した巨大蜘蛛の討伐依頼だった




