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仮題『哭』/『月の裏側で』/『相違』
大きな声出さないでよ。
仮題『哭』
言葉にできない 錆びた赤銅が
それでも 喉を抜けるときに
酷く罅割れ 戦慄いてしまうから
あなたの叫びは 空を裂くのだ
いつだって 愚かな人々が
言葉という虚飾を脱ぎ捨てて
命と命で語り合うその場には
ただの音しか 立ち会えないのだ
仮題『月の裏側で』
どうか 手を合わせないで
この星の上で 最期の息を吐き出して
灰にも 煙にも 星にもならず
見上げた Paraisoであなたを待つの
大気圏から あまり遠く離れては
あなたも わたしを忘れてしまうから
いつでも照らしていられる場所で
約束の日に また会いましょう
仮題『相違』
鉛色の期待はやめて
わたしはあなたではないのだから
あなたのなりたいあなたを
理解してあげられないのだから
その不一致を すれ違いだと
結論付けて片付けていたわたしたちは
きっと もっと沢山の言葉を
交換しなければならなかったのだ
待つのは嫌いだよ。
君は来ないからさ。
悪いけど、別々だよ。




