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仮題『face up』/『吐く、夢』/『いいね』
ニコチンが足りない?
それなら、肺を汚してきなよ。
仮題『face up』
電車を降りたら 窓のない世界に
膝まで埋まった脚が凍てついて
肺が硬化していく感覚が
いやに鮮明に 突き刺さるでしょう
たとえ モノクロの道であろうと
君が前を向けるのであれば
手足を蛆に食わせた彼らも
涙を堪え 許してくれるでしょう
仮題『吐く、夢』
真っ白な食卓に 柔らかなパン
差し込む日差しが 今日も麗らかで
それを浴びて笑うきみも
陰り一つなく 咲いていて
醒めるな 醒めるな 醒めるな
足元の死体の目を抉り出せ
自覚は最初からあるのだろう
全部壊したのは ぼくなのだから
仮題『いいね』
ボタンひとつで繋がる世界は
枠の中でも わたしたちのすべて
たとえ この息が止まっても
ハートがひとつ それが弔い?
薄っぺらな液晶の向こうに
こうだったらいいなの 影を浮かべて
言い訳をしなくてもいい 理想を
百と四十で 綴ってゆくの
もういいでしょ?
しっかり見なよ、ねえ。
あなたの140を、聞かせてほしいな。




