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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
46/205

仮題『今ある幸せ』/『砂時計』

満ち足りた人なんていないんだよ。

仮題『今ある幸せ』


白磁の縁を撫でながら

涸れた声は 穏やかに語る

遠くでは彼を呼ぶ声がして

浅い陽射しが射し込んでいた


要りません 十分ですから

いなすように笑う彼の頬に

一筋の汗が伝い 落ちる

彼がいなくなる 二日前の話だ



仮題『砂時計』


底の抜けた硝子の縁から

溢れていく 心拍の粒

ひっくり返して やり直すのだと

甘えを許さぬ 絶筆の澱


限りがあるから 永遠はないから

言葉の上だけ 作られて

『かけがえのない』を都合よく

歯車の止まる日を待っている

わかってるなら止めときなって。

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