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仮題『言葉を知る』/『愛してる』
今日のあなたが産まれたね。
それじゃ、死ぬまで頑張ろうか。
仮題『言葉を知る』
無彩色の世界に生まれ落ちた
羊水の外は 寒く 痛く
機能し始めた肺は疼いて
泣き喚くことだけが 言語だった
愛を囁かれ 物語に触れ
世界の名前を知り 呼称と出会い
透明がじわじわと 濁ってゆく
そうして やがて 筆を執る
仮題『愛してる』
一緒に空を見上げてください
それが あなたの形でした
流星に馳せた 願いの視線は
私だけには 向かないのでしょう
黒い鳥が飛び立って 日は堕ちて
そこにしか 私たちの心がないのなら
どうか 私の形も受け入れて
ふたりで朽ちくださいな
違う生き物だって、わかってたんでしょ?




